投稿元:
レビューを見る
最近話題のスズキの鈴木会長の本。
やさしい語り口でおもしろく読めました。
鈴木さんの反骨精神というか、ガッツが伝わってきて
面白かったです。
最後に収録されている「オサム語録」がかなりおもしろい!
コスト削減や効率化、金額に換算して考える視点、
また、トヨタやホンダに中小企業がどのように伍していくかといった
ポイントは個人的にツボでした。
経営者の本は好きでよく読むのですが、
経営者本としてどうか、、といわれれば、
強烈なインパクトは少し少なめでした。。。。
「私の履歴書」みたいな感じで、個人的には、
もう少し経営哲学にフォーカスした内容が読みたかったです。
(はっせー)
読みました。はっせーさんの仰るとおり、インパクトは薄いような。
最後に、すべては「ツキと、出会いと、運」と自ら言い切っていらっしゃいますが、
この方のその運を逃さないパワフルさの源泉は何なのか。
スズキという会社の成長、というにしては何か物足りない読後感です。
それから、良くも悪くもこの方、とても「おやじ」なんだなあ、というのをひしひしと感じました。
特に女性に関して。女性社員を「女の子」と呼んで憚らない感じとか、「娘には三国一の花婿を」とか。
鈴木さんの年齢を考えると、世の中価値観は変化してきているんだなーと思いました。
完全に余談ですが、「無手勝流」という日本語を理解。(ずっと「無勝手流」だと勘違いしてました。。)
(さわ)
・順風満帆のときではなく、あえて苦境の折りに執筆するあたりが著者らしい。
・ポケット2つでみる。儲けた分だけ投資。
(千)
投稿元:
レビューを見る
世界同時不況は、日本でも自動車業界を直撃しました。トヨタや日産などの大手でさえも、大幅な赤字に転落しています。そんな中、時代を先読みする商品力、世界展開力、徹底したコスト削減で黒字を出しているのが、「スズキ」です。
「ワゴンR」は、国内販売台数で5年連続1位を獲得しています。スズキはメーカー別の国内販売台数でも、日産を抜き、トヨタに次ぐ第2位となりました。
就任時売上高3200億円だったスズキを3兆円企業に育て上げたのが、社長・会長歴30年のカリスマ経営者、鈴木修氏です。
昨年12月のニュースで79歳の鈴木氏が復帰するということで話題になっており(正直そんな高齢で務まるのかと思っていました)、他のビジネス誌、ビジネス本でも取り上げられることも多く、ずっと関心を持っていたのですが、「カンブリア宮殿」の放送を見て、経営に対する考え方に感嘆しました。
トップ企業と同じ戦略を取れない企業が、中小企業としての魂を持って、謙虚に、いかに成長していくかについて書かれています。
読み物として面白いです。スズキの車を買いに行って値切る気持ちにならなくなりました。
投稿元:
レビューを見る
久々の経済に近い本を読んでみた。ベストセラーになったのかな?スズキって儲かってたんですな。知らなかった。成功者の人の話って豪快で前へ前へで読み進むのは気持ちいいですね。やっぱ経営者の感覚は一般社員とは視点観点が違いますわ。
投稿元:
レビューを見る
予想以上に読み応えがある。
特にインド進出記は他に例もなく新鮮。
感情や、モットーに止まらず、具体的な戦略論も散りばめられている。
ただし、やはり「中小企業」なのが悲しいところなのか、
数字及び、(戦略の)結果について乏しい。
間違いなく、直近の「名経営者」に名を連ねられると思う。
しかしスズキは「独裁」といって良いほど後継者がいない。
この人いなくなってやっていけるのだろうかと心配さえしてしまう。
☆3つ。
投稿元:
レビューを見る
現在のスズキ会長兼社長の書かれた本。
どん底の状況からアルトというヒットを出し立ち直ることが出来た話など、色々な過去の軌跡が書かれてます。
中でも「物づくりは現場がすべて」「工場にはカネが落ちている」「セールスは断られてから始まる」「止まったら負け」など色々な語録があり面白いです。
社長の娘婿という立場のため、会社に入った当初は無理難題のようなことをやらされそれを見事に乗り越えるところは痛快でした。
経営者としてぶれない所や何事もスピード重視のところは他の経営者の本を読んでいても出てくるところですが、やはりスズキでも同じように重要視している部分なのだなと感じました。
とにかく読みやすくて面白い本でした。
投稿元:
レビューを見る
スズキ自動車、鈴木修氏の私の履歴書。会社の危機は25年周期説、「売上高は取扱高、付加価値が売上高」「出来ない理由を探すな。工夫するのが仕事」アルトのキャッチコピーやワゴンRのネーミングでのオヤジギャグ的な点も面白い。危機は己を見つめ直すチャンスだと思った。インドへの進出に際し、実は募集〆切は当に過ぎていた、の逸話も面白い。トップはいかにあるべきかを纏めた一冊。
投稿元:
レビューを見る
かつてない危機のいまこそ、トップは現場へ行かなくちゃならん。数々の苦境を乗り越え、いままた「世界自動車不況」に敢然と立ち向かうべく、2008年12月に社長兼任を発表し、注目を集めるスズキ会長による初の書き下ろし。テレビ東京系列「カンブリア宮殿」の出演も決定しており、数々の苦境を乗り越えてきた経験と、徹底して現場にこだわり続けるユニークな経営を初めて紹介
投稿元:
レビューを見る
自動車や二輪車を扱う「スズキ」の会長兼社長を務める鈴木修氏が、会社の経営に携わった経験や思いを綴った本。ゆっくりと会社の売り上げを伸ばし、生産力を高めていった様子や仕事への熱い思いが伝わってきました。1円の利益を積み重ねることによって大きな利益を得るという考え方など、役立つことが沢山書かれていました。(2009.4.8)
投稿元:
レビューを見る
売上高が3兆円あろうと、鈴木社長の、”スズキは中小企業である”という徹底した意識に驚く。また、中小企業であることを徹底的に自覚した経営戦略も大手のそれとは違う。
海外進出について市場の小さな国で1番になるために、当時、他社が見向きもしなかったインドに進出し、石にかじりついても、インド進出を成功させた根性と経営手腕は、まさに、あっぱれ!としか言いようがない。
しかし、このおっさん80歳なんだから後継者作りに失敗している点は自分も認めている。
投稿元:
レビューを見る
スズキの鈴木修社長の自伝。
中小企業のボスとして、他と同じことをやっていてはいかん、四の五の言わずにチャレンジしよう!というのをいろいろなエピソードを交えながら書いてある。
私自身とは対極に位置するような志向の方なので、この本を読むことで、気持ちを強く持とうと思うことができる。
投稿元:
レビューを見る
ムチャクチャだったけど、面白かった。
物品搬入口が狭かったので、上司に相談せず勝手に木を伐採して整地して広くしたとか、ハンガリー当局から難癖つけられたとき、無断で役所に乗り込んで、赤じゅうたんに油まみれの部品を並べて直談判したとか、武勇伝の他に、言うことがムチャクチャで面白い。
「出来ない理由を言うな」
「議論するといつまで経っても決まらない。ワンマンがいい。ただ情報は集まるようにしておくこと」
「ボトムアップはコストアップ。ボトムダウンはコストダウン。」
「インドに進出したのは先見の明があったわけではない。どこの国でもいいから一位になりたかったので、まだ誰も行ってない国を選んだだけ。」
「小少短美がモットー」
「償却は早めにする。変えるつもりはない。」
「規則を作ると、自分の頭で考えず盲目的に従う人間が出てくる。こういうのが一番頭に来る。」
洗練されたCEOというより、まさに本人が言うとおりの、中小企業のオヤジだと思った。
1/21読了
投稿元:
レビューを見る
経営者たるもの、その判断力、スピード感、フットワークの軽さが重要であることを改めて認識。このおっさんまだまだ元気です。
トップダウンは、スピードがあり、コストもかからない。ボトムアップはその対極。しかしこのままで組織(スズキ)が永続出来るのか?。
その他
経営者と社員の認識あわせ、目標設定がシンプルで上手。
・1部品あたりの原価削減目標設定
・「売上高」でなく「取扱高」
参考になりました。
投稿元:
レビューを見る
鈴木修氏は、現在もスズキ自動車会長兼社長です。
年間売上3兆円の大企業で社長職を務める人が「中小企業のおやじ」はないだろう。
そう思って読みはじめたのに、読みながら「あ、なるほどね、だから中小企業のおやじなんだ」
妙に納得させられてしまいます。
スズキ自動車が得意とするのは、小回りの利く軽自動車や小型車。
主力商品は、トヨタ日産が手を出さないスキマ商品的な低価格低利益のクルマです。
鈴木社長は、扱う商品と同じように、小回りが利き、決断がスピーディーです。
持論は、「ボトムアップはコストアップ。トップダウンはコストダウン」。
下からの積み上げで物事を決めようとすると、時間とコストがかかるばかり。
トップが決断することが、コスト削減の決め手になる。
大企業のシステムの効率化にはマニュアル遵守が欠かせません。
鈴木氏は、マニュアル化によってむしろ効率が悪くなると考えます。
確かに、「マニュアル化」は、「考えながら」働くことを不要にします。
自分で考えて行動できない最低レベルのスタッフのスキルに合わせて作られたのが「マニュアル化」の発想なのかもしれません。
こんなエピソードがあります。
鈴木社長は、年に一回、自ら国内外の工場を視察する「工場監査」を行っています。
そこで、スペースの無駄、必要ない照明や設備の無駄、作業効率などをチェックし、改善指示を出します。
工場には水や空調、電気の配管が張り巡らされているのですが、ある工場で、それぞれの配管にペンキで色を塗り分けているのを発見しました。
「誰がこんなことをやれと言ったのだ」と聞くと、「SОSに書いてあります」
SОSとは、「スズキ・オペレーション・スタンダード」という社内規定で、そこには、パイプを色分けするように指示してあるそうです。
パイプの色分けなら所々にカラーテープを巻いておけばよい。
SОSは、国が決めた規則でもなんでもない。
自分たちが決めた規定に不都合があるなら、自分たちで直せばよい。
「なにやってんだ、おまえらは!」
怒り方も、中小企業のおやじっぽい。
でも、社員にとっては、怒られることによってトップの顔が見えます。
トップの発想を、身をもって体験することができます。
マニュアルではそうはいきません。
トラブルの原因がマニュアルではなく、自分に責任があることを、ともすれば忘れさせ、一人一人の判断を鈍らせるという弊害を持つものでもあるでしょう。
マニュアル化ではなく、トップの意志を浸透させることで、会社全体を動かしていく。
つまり、中小企業のおやじのやり方なんですね。
投稿元:
レビューを見る
ものすごいパワーを持った人です。パワーを使っているから運も回ってきているような人です。読んでいるだけで、パワーを貰える本ではないかと思います。
投稿元:
レビューを見る
スズキといえば、自動車メーカーとしては小規模ながら、GMと組んだり、今はVWと組んだりと、したたかな経営を行ってきた。
その成長をひっぱってきた会長兼社長の自伝。
1グラム、1円単位のコスト意識、誰もが手をつけなかったハンガリーやインドでの成功、GMとの交渉、アルト、ワゴンR、ジムニーなどのヒット作の誕生秘話、後継者問題、などが書かれている。
製造業のコスト意識は、他の業界を圧倒しているし、スズキもそのトップクラスにあるのだと思う。
"小少軽短美"というポリシーは学ぶべきものがある。