紙の本
奥が深い
2017/08/27 09:32
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投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻同様に関心度が高い。
当時高校生だったので、それなりに覚えてはいるが、今読むと捉え方が全然違う。
しかし、全てが実話だとすると奥が深すぎる。
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公安部鷹田は嗚咽し、雪辱を誓うが―。
カルマ真仙教教団施設への強制捜査が二日後に迫った朝だった。都内地下鉄車内で毒ガスが撒かれたとの一報に、公安部鷹田は愕然とした。どこから情報が漏れたのか。多数の被害者を出した駅で鷹田が見た惨状とは。
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どこからフィクションなのかわからないが、現実のあれそのものとして読んだ。つくづく、宗教というものは罪なものだな。とはいえ、なんらかの拠り所は必要なのだろう。自分がそうならないとは言い切れない。しょせん他人事などとは絶対に言えない。
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図書館で借りた本。
上巻に続いて、オウム事件をもとにしたフィクション。フィクションとはいえ、ぼんやりと覚えている事件がそのまま出てくるので、あの時水面下でこんなことも起こっていたんだと改めて知ることになりました。中巻では、とうとう地下鉄サリン事件が起こってしまい、教団ナンバーツーも刺殺され・・・。早く下巻が読みたいです。
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強制捜査の寸前、許してしまった地下鉄サリン事件、慙愧に堪えないテロ事件だった…。とはいえ、ストーリーは現実の生々しさをよそに事件をなぞっているだけのようで退屈だ。上巻でやめようと思いながらつい中巻を手に取ってしまったことを後悔。
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地下鉄サリン事件発生から逮捕された幹部医師の自供開始まで。
強制捜査の描写が公安が担当したサティアンしか描かれていないのが残念。作者も他の場所がどうだったかは詳しくは知らないのかもしれないけど、できたら全サティアンの様子を読んでみたかった。
それにしても教団に金ありすぎだろ……。全財産寄付した人もかなりいたみたいだしね。
しかしこれだけの大事件が起きても無条件で協力しあう、とはいかないのね、警察。普段が普段なだけにそう簡単にはいかないのか。
年月がたちすぎて、事件に関してどうしても「懐かしい」って感想が浮かんでしまう。何事においてもいい傾向ではないな。
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オウム真理教が関与した一連の事件を題材に再構成されたフィクション全3巻の第2巻。地下鉄でサリンが散布され多くの死傷者が出た地下鉄サリン事件、圀松警察庁長官狙撃事件と、その間に実行された教団本部への強制捜査などが描かれています。警察庁長官狙撃事件については容疑者が割り出されないままとなっていますが、当時は教団が関与していることが容易に想像できる状況でした。
次々と凶悪事件が発生し、翻弄される警察の様子が描かれています。
教団本部への強制捜査の様子はその場に居合わせた著者ならではの描写だと思います。
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いよいよ地下鉄サリン事件が起こる。
実際の事件が思い起こされる。
警察の強制捜査の二日前にサリンが撒かれた。
警察の情報が漏れたのだと考えられる。
そして、事件は警察庁長官襲撃へと続く。
公安が教団を追い詰めらず、敗北を期した状況が綴られる。
更に教団の闇へと踏み込んで行くことになる。
2024.3.3
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ついに地下鉄サリン事件が起きてしまいます。
公安は事件を防ぐことが、しかもガサ入れの情報が事前に漏れていたふしが。
何とか挽回しようと、ガサ入れで証拠品をあさります。
ガサ入れの場面は臨場感があふれています。
さすがの経験ある著者です。
しかしそうこうしているうちに、ついに警察庁長官射撃事件が起こってしまいます。
あのころがまざまざと思い起こされる小説です。
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もはや小説というよりノンフィクションのルポに等しい。作中後半のある部分が本当なら日本の闇は極めて深いと言わざる負えない。ルポに等しいと上述したが主人公の鷹田が今までの作品の主人公のように完全無欠ではなく叱責される場面もあるところは人間的で親近感を覚えた。
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1995年3月20日。
オウム真理教による史上最悪の無差別テロ・地下鉄サリン事件が発生してしまう。
教団への強制捜査の2日前の悪夢。
悪魔の毒薬兵器サリンが現実に使われてしまった。
その衝撃は日本のみならず全世界に広がった。
日本の安全神話がいとも簡単に崩れてしまった瞬間でもあった。
何の罪もない多くの被害者とその家族、親しい人々が未だに途端の苦しみに喘いでいる。
「この日は、公安警察にとって……生涯忘れられない、敗北の日となります」
刑事たちが不眠不休で操作に当たる中、その10日後には警察庁長官狙撃事件が発生してしまう。
「彼らはサリンやらパソコンやらを作ってしまう頭脳を持ちながら、子供でも首を傾げるようなデタラメな教義を馬鹿真面目に実践しているんです」
「最悪のシナリオは、輪廻転生を信じた新興宗教が、破綻を来たしたときに発生する」
カルト集団を利用して私腹を肥やした連中もいるという。
二度と起こしてはならない最悪の事件が記録された渾身の書。
あの悪夢は、絶対に風化させてはならない。
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カルマ真仙教教団施設に対する強制捜査が二日後に迫った朝だった。都内地下鉄車内で毒ガスが撤かれたとの一報に、公安部鷹田は愕然とした。どこから情報が漏れたのか。公安は、防げなかったー。多数の被害者を出した駅で惨状を目の当たりにした鷹田は鳴咽し、固く雪辱を誓うが。
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中巻読了。
地下鉄サリン事件、警察庁長官狙撃事件、村井秀夫刺殺事件をベースに書かれているが、どちらかというと事件当時の警察内部での状況を中心に描かれている。事件に関しての描写は当事者の名前こそ違えフィクション性はほどんどない。
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中盤に突入。そして恐れていたあの事件が勃発する。地下鉄サリン事件。
現場の騒然とした風景が目に見えてくる。一方でこの事件の発生は警察の敗北を意味した。屈辱に滲む警察組織の裏側も赤裸々に伝わってくる。
平成を代表するこの凶悪犯罪に警察はどう立ち向かうのか、最終巻に続く。
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中巻読了。
まさしく「地下鉄サリン事件」の渦中が舞台。
フィクションではあるが、登場人物にはおそらく一人一人に実在のモデルがいるのだろうと思われる。
(教団側だけでなく、警察側にも)
それにしても・・・教団信者たちの言い分・・・。
組織内での階級であったり、「教祖の言葉は絶対だ」的な言動であったりは、カルトか否かを問わず多くの新興宗教では普通なのだろうと想像はできるのだが、ここのはねぇ。。
「アメリカが毒ガス攻撃をしてくる」
とか…本気で信じていたのだろうかねぇ?実在の信者(「オウム」の)たちは。
ここで描かれる出家信者たちは、社会と完全に隔絶されていて・・・大人はまあいいとして、公教育も受けられない子供たち・・・小説はフィクションであっても、この実態は現実だったのだろうと考えると、彼らは今、どうしているのか?
95年当時にサティアンに隔離され公教育も受けていなかった子供たち、麻原が愛人に産ませた子供たち、、、、。
当に成人している彼ら・彼女らはまっとうな人生を送れているのだろうか。
★4つ、9ポイント。
2018.09.04.新。