紙の本
人体って不思議だ
2017/09/16 11:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Katsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
体の中でどのように「代謝」が進んでいるのか、できるだけ素人でもわかるように書こうとしている筆者の苦労がよくわかる。物質名などカタカナばかりで難しいところはあるが、代謝が非常に複雑な機構で行われていることがよくわかる。
そして何よりも、ダイエットはそんなに簡単・単純にできるものではないんだということがわかる。何を食べたら痩せられるとか、何を制限すれば痩せられるとか、そういった巷の話が何の根拠もないというと言い過ぎかもしれないが、眉唾ものだということがよくわかる。
人体って不思議だ。
紙の本
原因追求派
2018/08/27 08:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「代謝」について、修学旅行の班分けや働き者の小人等の例え話や、手書きのイラストも豊富に交えて解説した一冊。「分かりやすく説明しよう!」という熱意は感じますが、残念ながら私には少し理解しにくい部分がありました。(章の終わり毎に織り込まれているコラムは、なかなか面白く読みました)
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酵素 酸化還元反応、転移反応、加水分解反応、除去付加反応、異性化反応、合成反応
異化、同化
脂質代謝、アミノ酸代謝、解毒、ヌクレオチド代謝、糖代謝
ミトコンドリア 異化の中心
小胞体 脂質代謝、薬物代謝
ゴルジ体 合成された化合物を細胞外へ分泌
細胞質基質
ATP 細胞内で生産され、細胞内で消費される 余分にためておけない
呼吸 肺 酸素を吸って二酸化炭素を吐き出酸素を使って、糖質や脂肪の化学エネルギーをATPに変換
解糖系、クエン酸回路、電子伝達系、ATP合成
解糖系 細胞質基質で進行し、酸素を必要としない
一分子のグルコースを基質とした呼吸によって32分子のATPが合成できる
酸素なしの解糖系ではATP2分子が合成されるのみ
解糖系の逆反応をおこして、乳酸からグルコースを作る 糖新生 肝臓
体内で合成された中性脂肪の多くは、過剰に摂取した糖質から生じる
余った糖質 糖質の貯蔵形態のグリコーゲンにいったん変換 それも量的な限界があるので、必然的に脂肪酸合成、中性脂肪合成となる
中性脂肪の分解の目的 生命活動を維持するエネルギーや熱を賛成すること
中性脂肪の分解が起きるキッカケは 血糖値の低い状態が一時間継続すること
ケトン体 アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸 便利なお手軽エネルギー 単品外のできる、安全で手軽なエネルギー源
コレステロール 細胞膜の流動性を調節する脂質
真の悪玉 余剰の糖質や活性酸素
グルタチオン 体内で合成される極めて重要な抗酸化物質
クレアチン いざというときATPを供給する 非常用電源
グルコースが一定濃度必要な理由 血液中の赤血球はグルコースしか燃料として使えない、グルコースが種々の化合物の材料と成る
アンモニアの濃度が一定量にならないために アンモニアをアミノ酸に一時的にプールする アンモニアを無害な形にして排出する
消化されない多糖類 ー 食物繊維
シトクロムp450 酸化還元反応を触媒する極めて多様な酵素群 水酸化反応
毒で厄介なのでは水溶性より、水に馴染まない脂溶性のもの 水溶性は腎排泄 脂溶性はいつまでも体内
脂溶性の毒に水酸基をつけることで、より水に溶けやすくして、排出を促す
アセトアミノフェンはP450の作用をうけると、アセトアミドキノンという反応性の高い化合物となる。そのままの形で残存すると、肝臓のさまざまなタンパク質と無節操に反応し、肝臓に機能が停滞する
アルコールを飲んでいるとすこし強くなる
チトクロムP450の量が多くなり、エタノール分解の活性が高くなるから
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書いてあることは正直なところ分からなかったところが多い。が、代謝の不思議さ、夏目先生が主張する、タンパク質と脂質が体にとって重要であることを指摘するなど、興味深い内容が続いた。再読、再々読が必要かもしれないし、そうした価値を持つ本だと思う。あとがきの「医者はからだについてなんでも知っているかのように話す」という指摘はそのとおりだ。
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「代謝をあげる」「脂肪を燃やす」と言った怪情報が飛び交う中で、ダイエットを成功させるには、正しい知識が必要です。とは言え、化学反応の説明が延々と続くこの本を楽しむには、読み手にも工夫が必要です。
それでも、数多くの複雑な化学反応が行われる人体の精巧さには、読めば必ず驚かされるでしょう!
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読みかけとなっていた本です、最後まで読みたいと思っておりますが、現在このような本に部屋が占領されてきており、苦渋の決断ながら処分することに至りました。近い将来、この本を読破できる機会が来ることを願っています。
2018.5.3作成
途中までですが、気になったポイントです。
・脂肪がエネルギーになって消えてなくなる、なんてことは起こらない、起こるとすれば、脂肪を構成している原子の組み合わせが変わって、違う化合物が生じ、そのときに差額のエネルギーが放出される(p21)
・何段階もの複雑な化学反応を通して、脂肪の持つエネルギーが体内で使える形へ変換される(p23)
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食べものはどのように消化・吸収されて、身体の一部やエネルギーになっていくのか?それを解明するのが生化学の分野で、化学のアプローチが必要。いわゆる文系の人間には取っ付きにくい話だけど、例え話がうまいこと使われていて、興味深く分かりやすく読める。何度も再読したい。
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代謝について分子の化学反応レベルで解説した本。
ユーモアある文章は面白いけれど、内容は細かく一般常識レベルでは全部を把握するのは難しい。
新書でも厚いほうで、図も多いので大判でカラーのほうがいいのでは?と思うが、刊行のきっかけが『炭水化物は人類を滅ぼす』らしいので、そのあたりの事情か。
とはいえ、本文と図が別ページなのは読みにくい。
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生化学はちゃんと履修したことはないが,最低限の化学の知識(高校生レベルで多分大丈夫)と知的好奇心があれば読みこなせるとは思う。
解糖系から始まりクエン酸回路,β酸化までの細胞内の一通りの化学反応を追った後に消化・吸収の動きを眺めることができる。出てくる酵素の数等,全てを一度に覚えるのはかなり厳しいが反応の雰囲気を掴むことはできる。
一通り読むことでなんとなくの体内の代謝の全体感が掴めた感覚が得られた。
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代謝の化学反応を説明した本。
私は高校時代から文系で突っ走ってきたので、全然わからなかったです。ただ、人間の身体がうまーく出来てることは理解できました。
あと、よく言われる基礎代謝については、筋トレだけで上げられるものではないとわかりました。結局、健康管理は食事
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非常にわかりやすいと思う。
学生の頃、栄養学の授業で代謝をしたが、まったくわからなかったが、これは例などもうまくあらわせていてわかりやすい。図はややこしいが、要は生物が炭素、水素、酸素メインでできていてその電子交換や他の物質との化合などで生きてるということが理解できる。昔のXMENの映画で、捕まった政治家が、なにかの超能力の攻撃を受けて、水になって流れてしまうシーンがあった。作り事と思っていたが、この成分考えたら可能な気もしてくる。
そして代謝システムがよくわかっていれば病気ももっもわかるのでは?日本の医師は生化学、ちゃんとしてないのかも…とおもう。
一般人でも尻手で損のない内容。
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自分自身の事は知っているようで知らない。性格についてこんな事はよく聞く気がする。では、身体についてはどうだろうか?あまり無いと思う。この本は、自分の身体、人の身体というものがどのようにして栄養を得て、どのように調整しているのかを細かく説明してくれる。溢れる擬人的なイメージが分かりやすく、ひねくれたユーモアを感じさせる。生化学の入門書のようなものだった。
大学で一通り生物学を学んだ自分から見ても、内容は至極真っ当。高校生物レベルの基礎から大学レベルの内容まで詳しく説明されていた。
代謝でGO!と書かれたらやたらと大量の酵素名や物質名が出てきて、食傷気味になるが、朧気ながらも代謝全体のイメージを掴むのには良いと思う。諦めないで読む心があれば、得るものが多いと思う。繰り返し読めば、その分知識も深くなっていくんだろうな。