紙の本
本当に女性の筆か?
2022/03/22 22:07
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
うなるくらい、男性っぽい文章ですね……。ストーリーは、昭和の警察とやくざの世界です。なんとなく、ありそうな……感じがしてちょっと、コワイ。作者さんは取材かなり、されたのでしょうか?
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著者の作品が大好きで、文庫化されているものは全部読んだ。これもとても楽しみにしていたら、なんと、今までとは全く違う毛色のハードボイルド小説だった。女性が書いたとは思えない文章。カッコいい。
映画化するんだ。
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とても良かった。ただ狼の死があまりにも唐突で少し物足りなさを感じた。
あらすじ(背表紙より)
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。
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自分の筋を通す登場人物たち。それぞれの筋は時にはぶつかり、時には支え合う。それでも、ぶれない「筋」は受け継がれていくんだなぁ。
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久し振りに警察もので泣いた!一章ごとの日誌の意味が分かってからは、毎回どきどきしながら読んだ。特に後半は日誌を読むのが少し怖かった。まさに正義とは何かね、という感じ。買って良かった。
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暴力団担当の刑事が、組織と深い関わり合いを持ちながらも、自分の信じる正義を貫く! というだけの話じゃなかった。
最後にわかる驚きの真実と、プロローグに隠されたからくり!
映画の配役を知っていたせいか、もう役所広司さんしかいないと思った(笑)
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初柚月。…言葉にならない。出会えたことに感謝。この気持ちを味わいたくて、読書してるんだ!続編絶対買うわ!!(絶叫
——と、一息ついて本作を振り返ると、やはり広島弁かな。標準語じゃここまで面白くなかったでしょうね。警察に限らず、権力は人を滅ぼす、ね。P409でだいぶ手が止まった…。次がホントに読みたくなくて——。大満足の星五つ。満点じゃ!
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201709/これ最っ高に面白かったーーー!!!本編の伏線で、プロローグの意味はわりとすぐわかるので、おそらく迎えるであろう結末が想像できて読んでて切なかった。章の間に挟まる「日誌」の意味には驚いた。出てくるキャラもいいし、骨太の物語もたまらない。ヤクザモノだし、呉を模した架空都市が舞台の広島弁会話だしで、読む人を選ぶかもだけど、これは小説好き・刑事モノ好きにはぜひ読んで欲しい!!!
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来年映画化される日本推理作家協会賞受賞作、初めての柚月裕子。
広島県の地方都市を舞台に、ヤクザとの癒着を噂される常識外れのマル暴刑事と新人刑事の交流を、男臭いハードボイルドタッチで描いています。
骨太の警察小説!これを女性作家が??と思うほどの快作でした。まさに一気読み(^_^;)映画化も気になります。
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初柚月裕子。
世評の高い作品だったがそれに違わない作品。あまりいい言い方ではないが、女性が書いたものとは思えない迫力がる。
感想書いてて今気がつきましたが、主人公の名前、大上と狼を引っ掛けているんですね。
大上と日岡の関係性や、志乃の晶子との関係とかたまらないですね。ほぼ現実にはあり得ないと思いつつも引き込まれます。
物語の展開はミステリとしてみると、割と分かりやすい気はするが、その弱点を補ってあまりる人物造形と熱量がある。
これは続編を読まねば。
また少しタイプの違う狐狼がそこにはいる気がする。
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途中は、こんな感じかなーと思って読み進めていましたが、最後はよかったです。
ヤクザと警官が絡む話はあまり好きではないです。理不尽な暴力が嫌なのか、極道の世界観が嫌なのかよくわかりませんが、話として楽しめない。仁義なき戦いとか北野監督の作品とかよくわからない。猟奇殺人とか読むくせに何でかなーとは思いますが。
でも、映画は面白そうかなと思いました。役所さんの大上は、ちょっと細身なのがイメージと合いませんが、小汚いおやじ感はぴったりかと。江口さんの一之瀬は、もうちょっと若い人がよかったかなーと思いますが。日岡の人はわかりません。
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昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。
遅まきながら、著者の作品は初めて読む。登場人物一人一人のキャラクター描写が実によい。大河小説にならないかな。
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昨日、柚月裕子の「孤狼の血」(角川文庫)という本を夢中でよみました。
日本推理作家協会賞、映画化されるということで本屋さんで手に取りました。
昭和63年呉を舞台にした暴力団の抗争を描いたものです。
そうです! この小説はあの「仁義なき戦い」を下敷きにされており、
主人公はヤクザではなく警察官です。
でも、あの映画を彷彿とさせるようなシーンが次々と展開され、
一気に読むハメとなりました。
作者は岩手県出身で広島とはあまり関わり合いがないようなのですが、
登場するヤクザや刑事の広島弁はなかなか堂に入ったもの。
たのしみな作家が現れたものです、しかも美人ときています。
気になられた方は一度手にとってごらんになってください。
最後は泣かせますよ!!!
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女性作家が描いたと思えない、昭和が舞台の警察&ヤクザ小説。まさに「仁義なき戦い」の世界で、今は亡き菅原文太、松方弘樹、渡瀬恒彦、金子信雄らの顔を思い浮かべながら読んだ。登場人物は魅力的だが、典型的なストーリーだな…と思っていたら最後にちょっとした驚きが。本作の続編、2018年公開予定の映画も楽しみ。
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極道ものは深作欣二監督作品からどうも苦手.読ませる筆致は相変わらずだが,未来への希望がまるでなく受け付けないという自分の嗜好を再認識した.