紙の本
ジャーナリストの矜持
2017/04/12 15:00
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投稿者:ブレーブス坊や - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界を震撼とさせた「パナマ文書」の入手から公開に至るドキュメント。
世界中のジャーナリストを巻き込んだ重大スクープが世に送り出される様が緊迫感を持って描かれています。
具体的なマネーロンダリングや実態よりも、スクープがいかに裏どりをして発表されるのか裏舞台を知ることが出来ます。
細かく章立てしてあるので、読み易く、政治経済金融サスペンスに近い感覚で読み進められます。
タックスヘイブンの実態は、このスクープを機により解明されるのでしょうか?
他の書籍で、もう少し実態に迫り、理解を深めようと考えています。
紙の本
長すぎる
2016/10/01 21:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る
一言で言ってしまうと、本書は分厚すぎ、長すぎである。その理由は言うまでもなく、パナマ文書の売り文句である史上最大のリーク、つまりリークされた情報の量が桁違いに大きいことにある。固有名詞とディテールのオンパレード。貴重な記録であることに異論はない。だが、いかんせん読み進めるうちに飽きてしまう。
なぜなら、煎じつめれば皆、ペーパー会社に後ろめたい金を隠す話だからだ。ウィキリークスやスノーデンファイルのような、米国の軍事、外交、情報監視の驚くべき内実とは異なり、権力者たち、犯罪者たちの退屈な資産隠しに終始する。全てを記録したい気持ちは分かるが、もう少し分量を絞って、読みやすい体裁にできなかったものか。
とはいえ、南ドイツ新聞の記者たちや、この国際取材プロジェクトに参加した各国の記者たちのジャーナリズム精神には脱帽するばかりだ。命がけで権力犯罪に立ち向かう記者たちの姿に勇気付けられる。
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「パナマ文書」 バスティアン・オーバーマイヤー/フレデリック・オーバーマイヤー
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「タックスヘイブン」が抱える闇が今、明かされる!リークを受けたドイツ人記者が書いた事件の内幕。
「BOOK」データベースより
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2016年4月に公開され世界中で大きな波紋をよんでいるパナマ文書。
パナマ文書というのをざっくり言うと、
世界中の政治家・金持ち・犯罪者たちが資産を自国の税金にとられないよう、こずるい手口で手元に蓄えてたぜってことを公にしたリーク文書のことです。
どこから情報が漏れちゃったかといいますと、パナマを本拠地にして世界中に支社をもつ「モサック・フォンセカ」(通称モスフォン)という法律事務所からです。
作者のオーバーマイヤーブラザーズは、このリーク情報の受け取り手となった南ドイツ新聞の記者で、この本は彼らの手記です。
情報提供者(いまだに誰か情報提供したのかわからないらしい!)が南ドイツ新聞に「すごい秘密に興味ないかい?」とメールしてきたところから始まってます。
Kindleで面白い本を探してたら、冒頭の1章と池上彰さんのコメントが無料で読むことができて、読んでみたらメッチャ面白かったので、高かったけど(¥1800)買っちゃったわけですよ。
で、結果としてどうだったかといいますと、、、
長い!( ´△`)超長い!!
いろんな国のメジャーな人たちがどうやって資産を蓄えてるか、いーっぱい紹介してるんだけど、細かい違いはあってもだいたい同じだし、世界のメジャーな人のことも私よく知らないし(笑)、経済にも疎いので、中盤はかなりテキトーに読んでしまった。。。
だがしかし。
延々続くリーク話はくどいけど、これはもうリアルなサスペンス映画でして、リーク話以外の部分は超面白い!
何が問題なのか、私も読むまでさっぱりわからなかったんですが、読んで理解しました。
例えば日本で稼いだ金は、普通なら日本で税金としてとられて日本社会に再分配されて庶民には社会福祉というかたちで還元されます。
でもお金持ちたちは、少しでも税金を回避して手元にお金を置いておきたいわけです。
そこで彼らはどうしたかというと、タックスヘイブンと呼ばれる税制のゆるい地域(パナマとか)にペーパーカンパニーを作って、ビジネスしてるふうにしてそこにお金を移すわけです。
そうするとどうなるか。
日本の社会で得たお金が日本で循環せず、金持ちの懐にどんどん溜まってしまうわけで、どんどん金持ちと庶民の経済格差が大きくなっちゃうんですねー。
モスフォンという会社はそのペーパーカンパニー設立を助けたり、お金が最終的に誰のものになるかを目隠ししてわからなくしてくれる、金持ちたちのお手伝いをしていた会社なんですね。
あと、さらに問題なのは、金持ちのお手伝いだけじゃなく、犯罪者のマネーロンダリングの幇助もしてたことが、パナマ文書によって明らかにされちゃったみたいです。
モスフォンピンチ。
有名人、いっぱいでますよー。
プーチンとか、習近平とか、アサドとか、キャメロンとか、メッシとか。
あと、情報がどっから漏れたかはまだはっきりしてないんだけど、ウワサではモスフォンの会社で使ってたCMSがWordPressらしくて、それのプラグインのぜい弱性を利用して情報とったとか。。。
ホントなのかなー。社内リークじゃなく外部からだとしたらその人すごいよねー。。。
どうやらNetflix がこれを映画化するとか?!
本は長いしあんまりオススメしないけど映画は面白いと思う!!
今後に要注目ですな。。
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著者が匿名の人物から入手した、モサック=フォンセカによるオフショアビジネスに関する資料を、ICIJ(国際調査ジャーナリスト連合)のメンバーとともに解析して、全世界のメディアで同時発表するまでのストーリーが書かれたもの。
ページ数は多いですが、内容はそこまで難しくないので、
まるで、推理ドラマを読んでいるかのような、スリリングな感覚で読みました。
と同時に、ここまで身の危険をかけてまでも成し遂げようとするジャーナリストという仕事とは、ジャーナリズムとは何だろうと感じました。
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この暴露文書が意味するもの。社会が確実に2つの階級に分かれている。国家レベルではない。世界レベルで。普通に税金を払わない階級は、いつどのように払うかを、あるいは払うか払わないかさえも自分で決め、そうするための手段とエネルギーも持っている。本書では、国家間を超越した法の整備を説いているが、問題はそんな甘いものではない。なぜなら税金を払わない階級は超法規的手段をとってくるし、それをとれる特権を持っていから。必要なのは、その特権を使うための手段を牛耳る権力を大衆に持たせることだ。かといって、それが行き過ぎると某国のような大衆迎合型にも陥るので注意が必要だが。
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パナマ文章に関する日本の報道が少なすぎる!世界中を揺るがせた報道にも関わらず、日本人の対象者が少なかったせいか、日本のマスコミではあまり大々的には取り上げられなかった。その後の調査の状況についても知りたい。
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【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】