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相変わらず、人物の心理描写が丁寧で、どの層の話も読みやすい。
一番好きなのは「待ち人の心得」
あの子が生きていたら、二人は幸せになれたのにと思うと切なくてやりきれない。
それから「親友の心得」
作中で一番、どろどろとしていて、救いがなかったけれど、嵐に共感する部分も少しありました。
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泣ける章も気持ちが重くなる章もすべて最後の章につながっていて、使者について種明かしがされてるところがおもしろい。映画も観てみたい。
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泣けます・・・。
これで泣けずしてどこで泣くのか・・・。
もうじき映画が公開されますが、絶対に映画館では観れません。
人前で泣くのが目に見えてますからね。
ストーリーとしては、最後に使者が疑問に思う「会いたいは生者のエゴなんじゃないのか?」という部分は無くてもよかった気がします。
死者も、生者も、一度きりのチャンスを使ってお互いの思いのたけを伝えられたらって事だけで・・・。
悲しくも、幸せなお話で終わって欲しかったなぁ。
でも、ここ最近読んだ中ではダントツに心に響きました!
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なんだか不思議なお話。色んな人が色んな人生を送ってるんだなぁと思った。読み終わった後に、私は悔やんだりしないように一生懸命生きて行かないと、と感じた。
映画も観に行ってみたい:)
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悪くはないけど、映画の予告で感じさせたような感情のゆさぶりはなかった。このシナリオだったら、もっと別のストーリーの立て方もあったんじゃないかなと思ったので、★2つで。
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話の内容だけ聞くとオカルトチックですが、ずっとさらさらしてて、読後感はとてもよかったです。
文章がしっかりしているので、文庫本では少し(私の中では)厚めの印象でしたが、一気に読むことができました。
辻村さんの作品、もっと読みたくなったなー
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「ゼロ・ハチ・ゼロ・ナナ」以来の辻村深月、読了。
映画がたいそう好評だったようだが、
いまいちその流れに乗り切れず、ちょっと時間が空いたこの時期に
あえて原作を読んでみた。
正直途中まで、予想外に☆☆☆☆☆だったのだが、
最後の章で、一瞬朱川湊の「花まんま」のような(もしかしたら「かたみ歌」だったかもしれない、それともマホカルの「痺れる」だったろうか・・・記憶が定かではないので要確認だが、紫の鏡を使う場面に)既視感を覚え、
その後も引き戻されるも☆☆☆☆
残念といえば残念だが、
とはいえ、わかっていながらけっこう泣けた。
もっともこちらはホラーではない。
こんな作品も書けるんだ・・・
折りしも近くの劇場で、時間差でこの時期、間もなく公開されるので、
観てみようと思う。
原作と映像。やっぱりどちらも楽しめたら、それはそれで作品としてはこの上なく幸せなことだと思う。
忘れていたが、昨年末数少ない視聴ドラマの1つに「ゴーイング・マイホーム」があって、後半どこかでこの作品に似ているのかも(クーナ=妖精=があの世とこの世を結ぶ、みたいな件があったので)、と想像していたが、ふたを開ければ全く違うものだとわかった。
ドラマは一貫して「大切なものは、目には見せない」し、それがよかったと思う。
一方これはこれでアリな設定だと思うし。とりわけその技を伝授するあたり(使者の心得)は、やはり映像でどのように表現したのか、逆に確かめてみたくなった。
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あらたな作風の辻村作品と感じた。
子どもの頃、近いことは考えたことがあったが
辻村さんはこんなにうまくまとめて作品にしちゃうんですね。きっと辻村さんも死者との再開を叶えるというイメージは幼少の頃に思っていたものではないかな。
新たな辻村作風と出会った・・・そんな感じです。
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いつの間にやらこのストーリーの世界に入っていけたなぁ。
文章の構成がとっても良かったしちょいちょい目頭があつぅなりました。
辻村さんの違う本も読んでみようと思う一冊でした。
ありがとうー。
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死をテーマにする作品は重い感じがするけど、この作品は「生と死は紙一重」っていうか、死んだ人達が普通で、明るくて、だけどそれが何か切なくて…
でも最後まで考えさせながら読んだけど、素直にいい本だと思う。星5個!!
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使者と書いてツナグと読む。
この世に生きる人と死者をツナグ役割を全うして世の中に貢献する人。
短編がつながり、最後にツナグのストーリーでまとまる。
色んな人生が登場するが何かと教訓めいたものが示される。
生きているうちに、悔いなくやることが大事ってことかと考える。
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まずは直木賞おめでとう!受賞作を文庫で読めるようになるのはまだまだ先だろうけれど。
一つ一つのエピソードがきちんとした重みを持っているのに、再会のシーンは意外にさらりと終わってしまうその感じが逆に印象を強くしてる気がする。
日向キラリの話、すごいよかった。ただ、電車のなかで、乗り継ぎとかを挟みながら読んでしまったのが後悔。場所と本に向かう姿勢をもっと考えて読めばもっと激しく揺らされただろうな、と。
ミステリー要素が薄れても、歩美のたどりついた真相とか、ざわっとするものがあって、やっぱりこの人の作品が好きだな、と思った。
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死者と生きている人の仲介人である使者。
親友の心得はいろんな意味で胸が痛くなった。
だけどやっぱりこの人が書く女性や女の子、又は人間の独特のエゴみたいなものがすごく好き。
私はお葬式や墓参りだって、本当は生きてる人の為にあるのだと思う。
残された人が逝ってしまった人を思うことで、自分の気持ちに踏ん切りをつける。
自分がこれからも生きていくことを再確認する。
生きているということは勝手なことだ。
でもせめて勝手だと思いながら生きることは、そんなに悪いことじゃないと思う。
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3.5
辻村深月らしいアッと驚くどんでん返しやヒヤリとする感じはしない。
その分、あたたかさがある。
あの世とこの世を繋ぐ使者の話。
友情でも愛情でも無くしてから気づく事は多々あるとおもう。
そういった時、大抵の場合はその遅さに後悔するしかない。
しかし、この作品ではその思いをツナグ。
言いたかった言葉。聞きたかった言葉を得る事ができる。
それはとても優しいことじゃないかな。
個人的には最後の使者の心得が好き。
長男の心得も好きだけど。やっぱ家族ものは弱いなー
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死者と面会することのできる能力を受け継いだ主人公の葛藤と、死者と対話するなかで変わりゆく登場人物との関わりが描かれる。作者が辻村深月さんということで、丁寧で、ちゃんとミステリも根底にはあることがうかがえる。映画化もされて松坂桃李さんの見た目が辻村さん的には「まさにそれ!」というくらいイメージ通りの出で立ち(特にコート)だったというのは有名な話だとか。とにかく没頭できるので、是非。
そして、辻村深月さんファンには嬉しいあの登場人物もチラッと出てくるのでお楽しみに!