電子書籍
不思議なのにリアルな話
2021/02/16 00:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
梨屋先生の作品はかなりの数読んでいるのですが、特にこの「プラネタリウム」と続編「プラネタリウムのあとで」がお気に入りです。
選択に迷うと踏切の音が聞こえる、恋する気持ちで空を割ってしまう、森になりたい、大きな羽が生えているなど、登場人物の設定はみんな現実離れしているのですが、彼らの言動や心情はとてつもなくリアルで、むしろ現実的な設定の物語よりも共感できてしまうくらいです。"普通"に馴染めない人みんなに読んで欲しい作品ですが、文体がかなり柔らかめなので、ちょっと人を選ぶかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
「白い竜がずるずると通学路を這っていった。と、思ったのは、わたしだけかもしれない。」
栄えある読書クラブ第1回の課題本となった1冊。
うーーん、可もなく不可もなく。
不思議な世界で、その世界観は非常に魅力的なのだけれど、出てくる子どもたちに共感ができない。
なんというのでしょう、ストア派的といいますか・・・
自分は違うんだオーラがメラメラ出てしまっているのが、少し残念。
【11/30読了・初読・個人蔵書】
投稿元:
レビューを見る
苦手。
途中で放棄しました。
ファンタジーは好きだけど
現代小説にファンタジー要素いれられるのは
ちょっと・・・
投稿元:
レビューを見る
短編集。
梨屋さんの文章、すきなんだな、わたし。
しみじみ、そう思った。
警報機が鳴っちゃう少女、翼がはえてる少年、木そして森になっちゃう少女。
みんな、みんな、愛おしいキャラたち。
(これ、梨屋さんの3冊目の著作らしい。ふぅ……。深いため息でちゃうよぉ。)
「あおぞらフレーク」
何気ない、でも「するよなぁ」って思うしぐさを表現されてるのが……。もぉ絶妙。
音も、紡がれる言葉も、なんてキレイなんだろ。
「水に棲む」
いろんなものに触れ、感じてることの大切さを感じた。
言葉を、文章を紡ぐひとの内包してる世界って、なんて広いんだ……。
恋に落ちる瞬間、を、たったの10行の文で表しちゃうのも、すごいっ。ほんとにすごいっ。
その直後の1文が「わたしは紘夢センパイが好きなんだ。」
本人さえも気づいてない恋心を、せつないまでに伝えちゃう10行。
かんどぉした。
投稿元:
レビューを見る
4つの短編集。「あおぞらフレーク」、「飛べない翼」、「水に棲む」、「つきのこども」。どれも不思議な現象・体質を中心にプラネタリウムをからめて書かれている。
2010/5/8
投稿元:
レビューを見る
いい感じに切なくて電波!
「水に棲む」はとことん甘酸っぱくて切ない。中学生の恋らしくないけどいい!すごく好き!
「つきのこども」は百合でしたグフフ。現代の話なのに退廃的で幻想的でこの本の中では1番奇妙な話だと思った。少女二人っていうのがやっぱりなんとも素敵なんだよ。
投稿元:
レビューを見る
『プラネタリウムのあとで』の前作。不思議な身体癖(?)を持つ少年少女の
短編が4話。『あおぞらフレーク』での、空の割れるときの描写「薄氷で作った
風船を割ってしまったような音がした。」の描写が好き。
MVP:なし
投稿元:
レビューを見る
ほとんど大人になっても、小学生の頃に抱いた恋心っていうか、初恋っていうか、そういうきゅんきゅんさとワクワク感が貰える作品。
とっても好きです。
投稿元:
レビューを見る
【あらすじ】
恋をしたことがないのに恋多き女と誤解されている中学生の美野里。付き合ったつもりのない相手から新学期早々に別れ話を切り出されてしまう。その時、美野里のもとに青いカケラが落ちてくる。それは後輩の恋心が結晶してできたフレークだった(「あおぞらフレーク」)。東京の“世界谷”を舞台に描かれた4つの不思議な物語。
【感想】
投稿元:
レビューを見る
思いの外によかった。
タイトルでジャケ買い的なところがあったが、
読後感が穏やかで、いい空気を吸ったような気持ち。
決してきれいな世界が描かれているわけではないのに不思議。
投稿元:
レビューを見る
不思議な少年少女とプラネタリウムのおはなし。
読んでいる間とっても不思議な空間にいるような気持ちになりました。
投稿元:
レビューを見る
リアルとファンタジーが混ざった世界観が絶妙。
リアル世界のことだと思っていたら非現実な現象がおき、登場人物はそれをままあることのように思っているので、どうして? なんて思っても説明されることはなし。
それでいて登場人物たちの感性は本当に中学三年生なので、時たまジャンルを忘れ、非現実にえ? ああ、そうか。と動揺します。
投稿元:
レビューを見る
なんだかどのお話も無理矢理プラネタリウムに関連付けたような印象でした。
本のタイトルがプラネタリウムなのに、あまりプラネタリウムでの描写が書かれていませんでした。
プラネタリウムでのことがきっかけで、予想外の出来事が起こるとか、そういうのがあまり見られなくてつまらなかった。
ファンタジー感満載…とまではいかないですが、設定に無理がありすぎるような気がします。単に私にこのような話が合ってないだけかもしれませんが。
文体はすっきりとして読みやすかったです。
投稿元:
レビューを見る
空から落ちてくる恋のカケラを集める「青空フレーク」
翼を持った少年と砂時計の「飛べない翼」
少し浮いた先輩を好きになる「水に棲む」
森になりたい少女と月に帰りたい少女の「つきのこども」
東京都世田谷が舞台の少し不思議な物語。
不思議な設定なのに、
不思議とすんなり受け入れられたり。
物語の終わり方も、
ぽーんと投げ出されたような心もとないようなものも。
でも答えを探すのは自分。
「水に棲む」の
晴実は先輩に会いに行くため雨の中走る。
やっと先輩に会えたのに、
ドロだらけで泣きそうになる。
という場面があるんですが、
なんだか必死なキモチと雨がキラキラしてて
キュンとして
とっても素敵なシーンだと思いました。
キモチが100パーセントなら、
誰も何も抱えることなく生きていけるのに。
相手と向き合って自分を知る。
そんな当たり前のコトに苦しくて泣きそうになりました。
「絶対に逢わなくちゃ。
逢いたいよ。
逢いたくて逢いたくて、
今すぐ逢いたくてたまらない。」
「あのときは隣には大好きなセンパイがいたけれど、
今は強烈なひとりぼっちを抱えて寒々と浮かんでいる。」
「わたしを愛してください。
わたしを包んでください。
ひとりぼっちが、怖くないように。」
あとがきに
「それはごくごくシンプルな生き物の欲求」とあるように、
シンプルなのに複雑で泣きたくなっちゃう。
愛で包んで、包まれたい。
泣きたくなるっ。笑
投稿元:
レビューを見る
不思議って思うのに、妙に親近感のわくストーリー^^
・・・・土地勘がある街がモデルってなんだか嬉しかったりします。