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なんか一気に読んじまった タフでシニカル クールで情熱的 マーロウかっこいいな〜 昔はこんな男がたくさんいたのか? きっと日本にもね
村上春樹のカーヴァーの翻訳は苦手だったのにチャンドラーとは 相性が良いのかな?
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最初の一言目から、最後の言葉まで、隅から隅までスマート。
どの場面を切り取っても絵になるフランス映画みたいな小説。
最後の、お涙ちょうだいの結末まで、マーロウが言うとカッコいい。
(2011.7)
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じゃがりこですか「好きだー」と女の子が叫ぶCMがありますが、マーロウがアンに「私はキスされたいのよ。ひどい人ね」と言われる場面があってハードボイルドだと思った。
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主人公フィリップ・マーロウの言い回しが絶妙。読了後、容疑者ムース・マロイの存在感が強烈な印象を残す作品。ミステリー小説はあまり好んで読まないのだが、面白かった。
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チャンドラーの長編小説。
巧みな比喩と芸術的な風景・人物描写、そして読者を包み込んで引っ張り回す刺激的なストーリー。
やはりチャンドラーの小説は文句なく面白いです。
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親鸞といい、フィリップ・マーロウといい、最近私はハードボイルド系にはまっているようだ。二人は金のために生きていない。友情を大事にし、信念は全くブレない。このような人間になりたいと思ってきた今日この頃なのである。
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Farewell, My Lovely(1940年、米)。
私立探偵フィリップ・マーロウのシリーズ。同シリーズとしては2作目の長編となるハードボイルド小説。
マーロウはとある酒場で、マロイという大男と出会う。彼は刑務所から出所したばかりで、8年前に別れた恋人を尋ねてきたのだった。しかし女の行方は知れず、マロイは怒りにまかせて店の従業員を殺し、逃亡してしまう。凶暴だが一途なマロイに好感を抱いたマーロウは、彼とその恋人の行方を独自に調査するが…
シリーズの中でも人気の高い作品なだけあって、読みごたえ十分。翻訳ミステリは読みにくいのが相場だが、これはかなり技巧的で複雑な文体にも関わらず、心地よくスムーズに読める。訳者の力量&チャンドラー氏への愛ゆえだろう(村上氏はチャンドラリアンとして知られている)。
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ロング・グッドバイ程の傑作ではなかったが、しっかりと記憶に残る作品だった。
村上春樹の翻訳もぴったりと寄り添っているように思える。
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清水俊二訳のさらば愛しき人は数年前に読んだが、随分忘れているもんだ。アン・リオ−ダンのことはまったく覚えていなかった。記憶力に自信が無くなるなあ。
結局、煙草の細工は何だったんだ。特に説明はないが、警察のミスリードを狙ったものだったのか?。(あえて誰のとは書かない)
ブルーネットの発言「俺もずいぶん忙しい人間らしい」。だけど、マーロウは宝石強盗のことは口にしていないんじゃないかな。
そんな辺りに僅かな不満を感じたが、でも、ミステリーとしての種明かしより、マーロウというタフな都市生活者や悪人達や悪徳警官のちょっとした人間らしい顔つきが本書の魅力かな。
それにしても回りくどい言い回しが多い。主人公も登場人物も酒が無いと話ができないのかというくらい、酒を飲んでいる。本当にこんなに呑むのか。話は遠回りだし、登場人物は多くて、皆、変。
しかし、以前読んだときより情景がすっきり見えて、判り易くて面白かった。新訳のお蔭と、まあ、再読だからね。
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翻訳モノと村上春樹がダブルで苦手なんだけど、これは読みやすかった!
マイナス×マイナスはプラスなのかしら
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『さよなら、愛しい人』---このタイトルは、本作を読む前と読んだ後とでガラリと姿を変える。
フィリップ・マーロウが辿り着いた結論を目にした後では、『愛しい人』の意味に深い溜息と涙がこぼれた。
本作はチャンドラーの村上春樹・訳版、第二作目。オリジナルは前作の『ロング・グッドバイ』よりも前に書かれたものであるため、主人公のフィリップ・マーロウには若さを感じます。
アン・リオーダンの言葉を借りるなら…どこまでも勇敢で、強情で、ほんの僅かな報酬のために身を粉にして働く。
もっとも、この若きマーロウの無鉄砲さが、本作の醍醐味の一つでもあるのですが。
ある賭博場の前で偶然出会った大男ムース・マロイ。
大男ムースはかつての恋人を探すべく、その居所を掴むために殺人を犯して逃亡します。ムースに連れられ酒を飲んでいたことで、そこに居合わせたマーロウは、この大男の行方を追うのですが…
ムースの積年の恋心は結ばれるのか、マーロウはムースを見つけだすことができるのか。
様々な苦難に遭いながらも、どこか心を惹かれるムースの為に彷徨うマーロウの姿は、アン・リオーダンの言う『勇敢』そのものでした。
彼を追って、恐怖に震えながらも賭博船に乗り込んでいくシーンは、その極致としてとても印象的です。
『男であるというのは、時としてきついものだ。』
レッドがマーロウにかけたこの言葉が、忘れられません。
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主要登場人物の霊能力者の怪しさが、
逆に、身近に感じられるような
いまに、時代の流れをみました。
あわせてフィリップ・マーロウという人物造形が、
「内面描写」によるものではないことに、
あらためて、新鮮な驚きを感じました。驚異!
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マーロウは、出所したばかりの男が、殺人をおかすところに出くわしてしまう。
警察に、過去を消したい女に、過去にしがみつく女、様々な思惑の混沌の中を、マーロウは答えを見つけるために奔走する。
にしても、色々やられすぎですよ、マーロウ。
結構、フルボッコにされてて、若いなぁ、青いなぁと思うのである。
うん、「ロンググットバイ」に比べると、すごく若い感じなので、ヤバイところに自ら突っ込んでいってフルボッコになってる感じがする。
と、チャンドラーは詩的だなと思う。
殺人を犯した男、マロイがかつても恋人を思う描写も、女が自分を縛るものを振り切って逃げだそうとする心情も、いわばエゴであるそういうものが、とてつもなく美しいものに思える。
まぁ、人間は所詮エゴの生き物なのだけど、それを許容する、昇華してしまえるところが、チャンドラーの魅力なのかもしれない。
…最近のミステリーは健康志向の人物が多いからなんだろうけど、思わずマーロウに「飲み過ぎ、吸い過ぎ」ってつっこみいれたくなって困ったですよww
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それほど心に響かなかった。
名作であり、村上氏の訳であることで期待が大きかったせいか。
作品の問題ではなく、読み手との相性の問題。
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アムサーに会いに行った場面の短い文章による章だて、切替。緊張感を持ちながら、結末に向けて急激にスピードアップし、深くなっていく流れ。
フィリップ・マーロウの相変わらず、タフでわざわざ話をややこしくする物言い。
訳者も言っているが、主人公とその周りの登場人物達の際立つキャラクターに読んでいて楽しくて仕方ないという感覚だった。