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電子書籍
さぶいぼ
2018/12/31 21:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nolako - この投稿者のレビュー一覧を見る
[ノーブレス]何かおもしろい発見はないだろうかと思って漁っていたら、最近はまっている『忘却バッテリー』の作者の演劇モノにぶち当たった。忘却バッテリーで笑わせられ泣かされ意表を突かれ、その独特な感性に痺れている私は大いなる期待をもって読み始めた。見せ方言葉の選び方容易に推測させない話の流れは紛れもなくみかわ絵子そのものだった。[ノーブレス終わり]
…期待していたけど、それ以上で…。なんだろう…。おー、そうきたか、やられたー、というような変化球を不意に投げてくる、というか気持ちのいい裏切り方をしてくれる作家さんと思います。
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ブタイゼミ(2)
2019/02/22 17:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
千石って観察眼、道徳性、だいたい平均以上なのに、
バランスが良すぎて何かが欠けている今の若者像なのだと思う。
器用に様々なことをこなすのに、「これ!」という執着や、
「これをやるために生きてるんだ、生まれてきたんだ!」がない世代。
そんなことを言ったら、様々な形容詞で遡ること20年、
「若者」は常々、身の丈に合わない甘い汁を吸った世代にこう言われてきた。
つまるところ、バブル経済が破綻してからずっとなのだ。
20年といったら最初の世代が親になっていて不思議ではない状態なのに
同じことを言い続ける方が不自然ではないかとも思う。
如月今日子がなぜ、初対面から「如月今日子です」とあり続けるのかが明かされる。
彼女は「如月今日子」の妹だった。
姉妹にしてもよく似ているほうだと思うが、
その場合、圧倒的に似せられるのはやはり妹だろう。
生まれた時から側で観察し続けてきた対象だからだ。
演じることで「再現」して命を分かち合う。
そんな動機もアリかなと思えてしまった。
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