紙の本
将棋の知識が
2018/06/06 13:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ガンダム - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリーの展開は面白いですが、将棋ができる人でないとあまり面白くない
かも
また最後の展開も今一つかなと感じました
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半年ぶりの柚月作品。
藤井四段の出現で、まさしく世の中、将棋ブームが到来している中での出版。初出はもっと前になるが、かなりのタイミングの良さを感じる。
ストーリーもミステリーと言うより、1人の棋士の物語であり、500ページを超える作品ながら、一気に読ませる作者の力量はさすがとしか言いようがない。将棋に詳しくなくても、登場人物それぞれの人間模様はきちんと伝わってくる。
始まりこそ、刑事たちが犯人を追い詰める為に山形に降り立つところから始まるが、この作品は将棋に魅了された男たちの物語。ラストで事件の真実が明らかになった時は、かなり切ない。
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面白かった。だけど、虐待とか育児放棄とか、幼少期に辛い思いした話とか切なくなる。親から離れたら絶対幸せになってほしいと願うのに、読んでて辛かった。
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大好きな柚月さんの新刊。
今話題の将棋界を舞台にした作品。元・奨励会でプロの棋士を志していた刑事・佐野とベテラン刑事・石破のコンビが、埼玉の山中で発見された白骨化した遺体と一緒に発見された名匠・初代菊水月作の錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒、7つの所在を確認していく内に、世間をにぎわしている異色の棋士・上条桂介に行き着く。
この上条の人生が平行して描かれているが、人の出会いとは・・・と考えさせられた。
私はラストの終わり方が好きだ。
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最近の柚月作品は業や因果について考えさせられる話が多くてちょっとやりきれない気持ちになる。それでも一気に読んでしまうのだけど。
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警察小説では昨年の「慈雨」がよかったが、今作はそれを上回る。将棋と事件がうまくからみあっている。犯人はだれなのかはもう序盤から明かされているのだが、どうしてそうなったのかが少しずつあかされる。主人公のパートと刑事のパートが繰り返され、先が気になってページをめくる手が止まらない。主人公は子供時代から語られ、刑事のパートは現在から過去をたどる。切ない人間ドラマだった。
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将棋ブームでもあり面白かった。
指し手だけ書いてあるんだけど、駒の配置図(?)なども載せてくれたら分かりやすかったと思う。
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発見された死体の真相を抉るミステリー小説。
カテゴリーとしてはミステリー小説だと思うのですが、警察小説でもあり、クライム小説でもあったと思います。
身元不明死体発見からの現在進行形のパートと、異端の棋士の身上を物語るパートから構成されているので、どこでクロスするのか、犯人は?動機は?と引き込まれていきました。
相変わらず骨太な展開ですが、女関係がきれいにまとまっていましたがけれど、もっと男は女に対して節操がないと思います。
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ここが良かったとか、特別琴線に触れる部分は少なかったように思う。
そしてかなりの長編だ。
しかし、飽きることなく、気がつけば読み終わっている。
物語全体が醸し出す重厚感がある。
将棋のみならず、あらゆる場面が勝負ごととして捉えられるからかもしれない。
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将棋に憑かれた男達の生き様死に様。
辿り着きそうで、まだ霞がかった真相を掴みたくて、止まれない。
まさに一気読み以外できないミステリー。
圧巻の560P超、あっという間に読める。
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ひさびさに手応えのある推理物を読んだ。
最初は将棋?と疑問に思って読み進めめると
捜査と並行して、遺体が胸に持っていた名品の駒が
何らかの意味を持って登場してくる。
将棋の駒自体にそんなに価値のある物が存在するとは
全くこの小説を読むまで知らなかった。
貧しかった少年が辿る将棋との出会い、幻の名品と言われ将棋の駒を巡る数奇な少年の運命は、果たして
幸せだったのか。
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うーん。なんというか、思っていたミステリーとはだいぶかけ離れた作品。これはなんというか、人1人の壮大な物語というか、運命に翻弄された天才棋士の物語です。
天才棋士の上条桂介は、東大出身で、外資系の企業に就職した後、3年で退職するも、自分でソフトウェア会社を立ち上げ、年商30億のITベンチャーの旗手となった。その後引退し、プロ棋士となった異端児。
山中で白骨死体で見つかった側には名駒が置かれていた。その駒は上条の持ち物ということで捜査の手が伸びるが・・・。
もちろんミステリー要素も多分に含まれていますが、それ以上に上条の人生の壮絶さを思わずにはいられません。
私は将棋は全くの無知ですが、それでも十分に楽しめる作品です。それにしても柚月裕子。上手いなぁ。
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んー!面白い!柚月小説はホントに厚い、いや、熱い!
警察小説と将棋小説、両方の面白さがぎゅぎゅっと濃く煮詰められている。犯人捜しよりその意図、そして意味に興味を惹かれとにかく読み続けるしかない。徐々につながってく線、明らかになる背景、あぁそういうことだったのか…と思わず目を閉じる。
救いのないラスト、だけどあの瞬間全てから解放されたのだな、と深いため息をつく。
これを読むと、真剣勝負、という言葉の本当の意味を知る。そして将棋を指したいという気持ちと、将棋を指す恐ろしさを同時に感じる。
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「慈雨」で一皮向けたと感じましたが、今度は将棋でまた半皮ぐらい向けた印象です。展開力は相変わらず素晴らしいですし、禁断の愛に疾り神経を病んでしまった薄幸な母親とゴッホの十二輪のひまわりを重ね合わせるなど心憎いばかりです。ただ著者の作品でいつも思うのですが、少し喋り過ぎ・書き過ぎなところが気になります。本作では、終章はバッサリ切った方が良いのでは?折角の良作の奥行が狭まった印象です。
と言っても550頁超の素晴らしい力作です。本当に楽しめました。
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天木山で見つかった死体が持っていたのは将棋の駒。
この遺留品をたどっていくと1人の棋士にたどり着いた!
事件を追う2人の刑事の視点と 異色の天才棋士 上条桂介の視点で物語が進んで行く。
死体は誰? 犯人は誰? 動機は?
将棋は一応知ってるけど 対局のシーンは分かりづらい。