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下巻は、主にロッキード事件について。ほとんどの記事は、事件がホットに動いている時期に書いてあるが、その背景説明の解説もあるので、あまり前提知識が無くても、読んでいける。
それにしても、こういった事件に対して、(理系に進んだせいもあるかもしれないが)学校で習った記憶が全く無いが、それいいのか・・・?日本史、世界史も大事だが、自分と直接に関りがでてくる現代史もすごく大事なのでは?なぜか、学校の授業では、現代史はおまけ程度だった気がする。
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児玉氏の部分を読む。立花氏と言えども、CIAとの関係を調べるのは難しかったようです。現在の研究では、周辺にはいたが、正式のエージェントではなかった。何故ならば、CIAが、児玉氏を信用できなかったからだそうです。真相は、どうなのでしょう。
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[ 内容 ]
<上>
きのうまで田中角栄は日本の英雄であった。
日中国交回復と列島改造を叫んで華やかに登場してきた男が、実はいま金権政治の元凶として裁かれている。
首相の座が金で買われ、政治が金で動かされていった戦後保守支配体制下最大の構造的腐敗の暗部を、厖大な取材データの分析で実証する著者執念の記録。
<下>
ロッキード疑獄とは、田中金脈事件の一環であり、ひいては、日本の保守支配体制の構造的腐敗そのものの表われである。
5億円収賄の発覚から田中元総理の逮捕にいたるまで、田中批判を戦闘的に持続させていった著者の論稿の数々は、困難な状況を切り拓き、現代ジャーナリズムの質を変革しつつある。
[ 目次 ]
<上>
<下>
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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1982年刊。ロッキード事件を中心に論じられている。著者自身の解説が付記されており、刊行当時から振り返った実相も触れられている。
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本巻の中心はロッキード事件であり、上巻と同様、当時の雑誌記事やその後に書かれたものなどで編制されている。
必ずしもストーリーが一本でつながっているわけではないが、立花の取材力と洞察は見事である。
本巻で印象に残ったのが、自民党という私的機関の、総裁選という私的選挙が、実質的にこの国の首相を決める選挙になっているという指摘である。私的選挙であるためカネで票を買っても公選法違反とはならないため、このことが田中の金権政治を生み出したという。
現在はどうか分からないが、ちょうど本書を再読している時に、自民党の総裁選が行われようとしている。そして、その当選者がそのまま次の首相になる。
こうしてみると、ロッキード事件当時と現在とで、それほど変わっていないのではないかと思う。
この状況を変えるために何が必要なのかは明白だろう。