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地球温暖化の原因が二酸化炭素であるという説が破綻していることはある程度理解していたが,本書では太陽活動の影響を考慮するべきだと述べている.宇宙線量と低層雲の相関から,低温化が予測される由.京都議定書に隠された問題の洗い出しも楽しく読めた.二酸化炭素の排出削減に無駄な金を使うことは即刻やめるべきだ.
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<要旨>
1. 長期的に見ると、地球の平均気温は変動を繰り返してきた。
2.小氷河期以後300年間、気温は上昇してきたが、1998年以降頭打ちになっている。
3. 近年、気候変動と太陽活動との相関は、太陽磁場が宇宙線量の増減をもたらすことから起こっている。宇宙線の増減に応じて低層雲量が増減し、その結果、気温の下降・上昇を招く。
6. 足許、太陽は長期間に渡った活動期を終了したため、気温の低下をもたらす蓋然性が高い。
7. 今後数十年間は、二酸化炭素増加によりその一部が打ち消されるものの、全体として寒冷化に進んでいくと予想される。
8. 大気中の二酸化炭素は、植物の育成を促成するというポジティブ要因がある一方で、人間環境にとってネガティブな要因は特にない。
9. 炭素資源を後世に遺すことこそ以後の課題である。炭素資源の代替となる資源としては、水素エネルギーおよび藻類バイオマスエネルギーが考えられるが、後者に取り組むことが喫緊の課題である。
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気候変動の原因は太陽活動が重要。今後の気温は、太陽活動の変化とCO2による温暖化が打ち消しあい、ほぼ横ばいか寒冷化の可能性が高い。大気中のCO2そのものはなんらの害ももたらさない。CO2濃度ではなく、炭素資源の浪費を防ぐ政策を。
そう言われればそうかも、としか言えません。それぞれが、それらしいデータを示しているし。
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理性的であろうとすれば常識を疑うことは重要です。盲目的に信じ込んでしまえば何も変わりません。この活動は誰の利益になるのか、この話で誰が儲かっているのか。フロンガス対策があれほど全世界的に急速に進んだのに対して、二酸化炭素対策が遅々として進まない理由を考えてみる必要があります。
平均気温が変わったのか、今でもあがり続けているのか、それが人為的なものなのか、二酸化炭素濃度が上昇したためなのか。「ツバルが沈みそうだからCO2は良くない」とかそういう話ではないと思います。
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反温暖化本と紹介されて読んだ。めんどくさくて途中でイヤになったが 挫折しないでよかった。
長期的に見て地球の気温の変化は太陽の活動の影響によるもの
温暖化とヒートアイランドの話を混同して議論しすぎ
日本がCO2による温暖化にコンシャスなのは どちらかというと ヒートアイランドの影響を感じやすいから。日本人のうち都市に住んでいる人の比率は高い。
欧州も米国もCO2による温暖化への関心は低い。
学説が政治に利用されている例。
京都議定書から 排出権も含め日本に削減義務が押し付けられてる。それをメディアが後押ししてCO2による温暖化もガラバゴス化した意識。
欧州は2009年からCO2温暖化に懐疑的に転換。
クライメイト事件。
CO2排出権で なぜ金儲けができるのか。排出権取引で?規制による新技術の開発は どこかの国が儲かるのか?
でもでは 排出規制はなぜ欧州のほうが厳しいんだろう?
真鍋淑郎
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IPCCのメールスキャンダルは既知だが、欧米各国の意欲低下は本邦で余り報じられておらず、意外な感がある。
一方でCOP21/パリ協定は発効し、CO2削減は義務となった。
著者を始めとする科学者が主張する太陽活動原因説は、太陽の圧倒的なエネルギーを考えれば説得力があるし、過去のデータでも確認できる点で、CO2原因説より納得できる。
一方でCO2の温室効果も無視はできないが、そもそも地表温度の測定方法すら合意されておらず、温暖化した場合の功罪も不明な中で規制だけ先行するのはやはりおかしい。
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1. 地球温暖化にCO2が影響しないと言っているのではなく、太陽の活動量が減少するから、これから寒くなる。しかしCO2の温暖化効果による相殺もあるから、それほど気温は変わらない。事実、既に温暖化は止まっている。
2. 大都市圏ではヒートアイランド現象を体感するのでCO2による温暖化を信じやすい。
3. CO2有害なものではなく、その増加自体を問題視する必要はない。
4. 「CO2増加による温暖化」防止は政治的に歪められた主張であり科学的でない。これに無駄金を費やすべきでない。
5. 英語が苦手な日本人は真の情報に接し難い。
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地球温暖化の原因はco2ではなく太陽活動であり、いまや寒冷化に向かいつつある。考えてみれば至極当然の話だが。 co2が増えると一時的に気温があがるが継続はしない。また海水の温度が上がると海水からco2が排出されるという逆の流れという事実もある。
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令和4年のGWに部屋にある本を全て整理することにしました、この本は読みかけの本でした。読むことでためになるポイントはあるとは思いますが、部屋の整理を優先することにしました。いずれ読む時間が取れれば嬉しく思っています。
評価は星一つとなっておりますが、内容に問題があるのではなく、時間が取れず読了できなかったためにこの評価になっています。
2022年5月2日作成
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3つの主張にまとめられる。「気候変動の原因として太陽活動の影響もある」「今後寒冷化する可能性がある」「CO2の増加自体に悪い影響はない」 世に言われている、CO2の増加→地球温暖化につながるという主張と、本書の主張のどちらが正しいのか、素人の私にはまったく分からない。ただ、今回のコロナ禍の大阪の対応のように、予測を基にして、事前に判断ラインと、そのラインを超えたらこうするということを決めておくのは良いことだと思う(温暖化対策をやめると判断するライン)。また、その事前ルールも状況によっては変えられるようにしておくことも。本書が書かれて5年経っているけれど、世の中的にCO2温暖化論の方向性に変わりがないように見えるのはどう解釈したらよいのか。全体として、本書の語り口が、終始攻撃的な感じなのはどうにも気になった。
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IPCCは二酸化炭素排出量削減のための会議。
エネルギー深海貯留節。
第5次報告書で改訂版ホッケースティックを説明している。
クライメートゲート事件
データ加工になれているため、改ざんに無神経になったのではないか。
サンゴは海水変化に対して適応力がある。島は沈まない。
氷河は2種類ある。山岳氷河より大陸氷河が圧倒的に多い。
減っているのは確か。氷河が陥落するのは普通のこと。温暖化とは関係ない。
中世温暖期には、グリーンランドに定住していた。
異常気象は第5次報告書では関連性は低いとされた。
都市化によるヒートアイランド現象は疑いがない。
海洋データを使うと、100年間で0.7度上昇している。
黒点によって温暖化が決まる。
二酸化炭素の増加は植物に良い影響がある。
人口増による食糧難にはいい。
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中国では雀が海に入ってハマグリになる、という俗説がある。七十二候にもなっている。
こんなの誰も信じない。酸っぱいものを食べると男の子が生まれやすい、なんてのも。
だがCO2温暖化論者によってつくられた俗説はたくさんある、と著者は言う。断固排除しなければ、とも。
地球温暖化問題を、問題、だと考えている国は減っている。なぜなら、CO2の増加と温度上昇に因果関係が見られないから。欧米での世論調査では、地球温暖化への関心は低い。だが我が国ではいつも問題の上位にいる。なぜか。これはもう科学ではなく政治イシューだからだ。
では気候変動はどうして起こるのか。新しい知見では、太陽活動による、と考えられている。今や気候は寒冷化方向だ。
それでもCO2という名の悪者を糾弾するキャンペーンは続いている。どうしたらいいか。CO2削減、ではなくて、炭素資源の浪費を防ぐ、と考える。そして大気中のCO2から新しいバイオマスエネルギーを取り出すことを考える。
と、新しいことや前向きなことも得られる本だが、根本は「地球はもう温暖化していない」のに、無駄な金を使い、教育で嘘を教え、政治は誤った舵をとる、ということへの怒りだ。すでに「CO2」と言えば悪者、と刷り込まれていて深く考えないか、IPCCのメール漏洩などで陰謀説に飛んでしまったりするが、科学の視点で見てみると、アレアレ、実はこんなことになってるのね…