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素晴らしかった。すごいエネルギーを感じた。
好きな人と一緒にいるために、女を捨てなきゃならなかったなんて皮肉だ。
でも、ものすごい愛だ。
ここまで人を愛せるなんて…やっぱり体力がいるな。からだも、心も。
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新年一発目に読み終わった本。面白かった!!
大好きな人とずっと一緒にいたい、同じ景色を見ていたい、それを双子と暗喩したことは流石です。特に一部は大好きな人と一緒になれない片思いの絶望の様子を非常に魅力的に書かれていた。激情の雨に打たれながら必死に耐え、夢に向かって行く努力して行く姿に感涙しました。
もう一度読みたい本でした。
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どうしてもセカオワのSaoriが書いた小説という色メガネで見てしまうようなバンドがらみのお話だった。
しかし、タイトルの「ふたご」、夏子と月島が長い時間を共に過ごし、二人にしか築けない関係・距離感・葛藤が、ふたごのよう、ふたごだったらという表現で語られるキーワードなのだと思うが、どうにも個人的なふたご(双生児として同じ家庭に生まれ、育った二人)のイメージからは違和感があった。
17-151
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脚色があるとは言え、ほとんどノンフィクションに近いのかな。
結婚して妊娠もしているのに、ここまで赤裸々に深瀬との関係や気持ちを綴れるのもすごいなと思った。
矢部チャンが初代DJ LOVEなのね。ベースなのにDJって、なんで命名したのかな。
ラジオのレシートのくだりとかは、本当に読みながら笑った。いいなこういうキャラ。
どうせ出版すれば売れるからという理由で、安易な気持ちで小説を書いたんだろうと、斜に構えつつ読み始めたのだが、なかなかどうして楽しく読んでしまった。
世間を騒がせた深瀬とのスキャンダルを、彩織はどう感じていたんだろうと、やっぱりどうしても思わずにいられなかった。
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私が作者を知らなければ、もっと楽しめたと思う。
皆が知っている2人のことを、もう終わった恋のことを、大人がこんな風に書き綴って、正直イタイ。一方で忘れられない好きな人のことをこんな風に表現できることが羨ましくもある。
完全なフィクションであれば素敵だったのに。
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え、直木賞候補?!ネットのお知らせで見て驚いた。
ドラゴンナイトが何となく耳に残ったのと、ネットゲームの友人がファンだったことかきっかけで好きになったセカオワ。ひねくれ者な私からすると、深瀬もサオリちゃんも気になる存在だし、そのファンタジー溢れる世界観は魅力的。
さて、ふたご。小説だけどリアル感。私小説と言ってよいだろう。何となく知ってるつもりのセカオワ結成前のことをサオリちゃんが文章にしてくれて、それは読まなきゃ!だった。読むといつも聴いてるセカオワだから、すっと自分の中に入ってくる。苦しみ、葛藤…悲しみ。書かれていることは楽しいことの方が少ないけど、彼らの軌跡が良く分かる。これからもしたたかに、しなやかに音楽を、彼らの世界を披露し続けて欲しい。
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芸能人か書いた本でありながら話題性だけでなく評判も良さげだったので読んでみた。
ドキュメンタリーだなと思った。
1人の少年、1人の少女、その周囲の人たちがバンドデビューするまでの紆余曲折を描いている。いわゆる下積み時代のお話。
そういう意味で物語はぐんぐん進むからエンタメ小説でもあり、また日々の記録という意味では日記的。
体験が強烈ではあるが、自分でもこれくらいの文章は書けると思ってしまった。書けないけど。
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今年の直木賞候補作品。話題になっているのもあって読んでみた。中学生の時期からバンド結成に至るまでの2人の関係と、バンドメンバーと過ごした日々などが綴られていて、私小説というか自叙伝のような感じが伝わった。小説に書かれている内容から今のセカオワがあるのだと感じるだろう。会話文が多めで心情の部分が少ないのは、本を頻繁に読む人やセカオワファンだけでなく普段本を読まない人などにも手に取りやすいのかなと思う。2人の関係あるからもふたごのように見えない何かで繋がり、共通項があり、繊細な思考があり、切なさも感じる。
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割と夢中で読んだけど、読んでて苦しいことが多かった。
第1部と第2部で、月島がまったくの別人のようにも思えるけど、いつも危うく感じるのは一緒かな。
月島と夏子の関係がとっても微妙で、仲がいいしお互いを大事に思っているのに言い合いになったりケンカになっちゃうのも、なんだかとっても共感というか、あるなぁ、って思った。
第1部は、夏子の思いを表す素敵な文章が多くて、ついメモを取りながら読み進めた。
第2部は、途中から頭の中でBGMが流れっぱなし。「僕らはもう1人じゃない♪」
こんな風に結成されたんだと知って、応援したくなりました。
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これって、ほぼほぼ自叙伝ですね、きっと。セカオワのいまに至る歴史、結成秘話が描かれています。エピソードの多くも実話なんだろうなあ、と思わせる感じでした。主人公=著者、という構図での苦労物語という意味では又吉さんの「火花」と似たようなものかも。
それにしても深瀬クン(月島)って厳しい状況からよく立ち上がってきたものだと素直に感心しました。
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私には必要のない作品でしたが、本作を必要とする人がいるのは分かるような気がします。
具体的には、行動して傷付くくらいなら受け身になりたい人、信じていれば必ず救われると思いたい人、大切な人は丸ごと受け止めなければならないと考える人etc.にとっては共感できる作品なのではないかと。
セカオワはほとんど聴かないのですが、彼らの音楽もこんな感じのナイーブな世界観なんですよね?であれば、ファンの方々には十分に楽しめると思います。セカオワの結成秘話みたいなところも描かれていますし。
どこまでが事実でどこまでが創作なのかを想像しながら読むのもいいんじゃないでしょうか。
で、小説にそういうものを求めない私のような人間にとっては、読み進めるのがしんどかったわけです。
それでも月島が渡米して心身に変調をきたしていくあたりまでは、サスペンス的な要素もあって少し面白かったですよ。
ただその後はあんまり・・・。
病院から逃走して、派手にやらかしてくれるような展開にでもなればまた印象も違ったと思いますが、普通にリハビリして、そのまま青春小説の枠組みの中に戻っちゃったのはいたく残念でした。そういう意味では、実際の出来事に引っ張られすぎて、フィクションとしての話の広がり方が中途半端になってしまっているような気がします。
他にも気になるところはいっぱいあって、例えば自分にカッターナイフを突きつけたような男にいつまでも引き寄せられる主人公の心理って、どうなんでしょう?
一応伏線として中学時代のエピソードが書かれてはいるけれど、動機としては弱すぎるんじゃないですか。
これに限らず、2人の言動にあまり説得力を感じないのは、肝心な場面の描き込みが不十分だからだと思います。
それに2人以外の登場人物がおまけ程度にしか描かれていないのも不満です。月島の父親とか。
あと、いろいろな書評で「文章が上手い」っていうのを見かけるのですが、そうですかねえ? 地の文が自身の内省ばっかりで、主人公に共感できない身にとってはもういいよっていう感じでつらかったです。
藤崎さん、ファンの皆さん、ごめんなさい。でも、これが偽らざる感想です。
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SEKAI NO OWARIのメンバーがときどき話しているエピソードがいくつも盛り込まれている。
夏子は自分に自信が無くて人との距離をはかれない。月島は繊細ゆえに普通であることができない。
生きにくい二人がメンバーと一緒に生きていくことで自信を持ち前向きに生きていくようになる。 青春だな。
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直木賞候補になり、結局、とれなかったが、ほめている書評も多く読んでみた。小説なのだろうけど、自叙伝に近いのではないかと。ピエロのお面が出てきたりするところは、まさに。自叙伝的という意味では、『火花』に近い読後感。もちろん、よく書けていて、大学生のモラトリアム感がよくでている。まあ、自叙伝に近いからなのだろうが、この世代によくある、Hな行爲がでてこないのが不思議な感じ。
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SEKAI NO OWARI Saoriの半自伝的小説。
自分はSEKAI NO OWARIのファンでもなんでもなく、どちらかというと人見知りに近い感覚で見ていたバンドです。
だから彼らのことを何も知らないが、月島(深瀬?)ってこんなにワガママなの~?と何度もイライラさせられた(笑)
SEKAI NO OWARIというバンドができるまでという物語なのでしょうか。
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多感であり自分の将来の無限の可能性とプレッシャー。それでも友情と恋愛の中で音楽に挑戦するバンドマンの物語。SEKAI NO OWARIと重ね合わせ、どんな人にもそこまでたどり着くまでのとても長く重くストーリーがあるのを忘れがちだけど、思い出させてくれる。学生ならではのセンシティブな感情の動き、突然の出来事や社会との間で自分を見つけようとする登場人物たちと、池上線沿線の風景が何とも心地よい。