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執筆に5年かけたとのことで。力作。居場所を探し求めて、叫びや苦しみ、思いがビシビシ伝わりました(予想以上に良かった、読みやすくもあった)。月島の苦しみ、なっちゃんの苦しみ、ふたごねえ、いいなあ、そういう関係。苦しいでしょうが、なかなかそういう人とは巡り会わないものだし。セカオワを知らないに等しい私でも楽しめました、こういったことがあったのだろうなあとも。
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繊細で壊れそうな恋愛を描いた作品なのかと思いきや、Wikiを見る限りでは、セカオワの結成エピソードをモチーフにしているようですね。
次回作が出せるのなら、直木賞候補も伊達ではないことになりますね。
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直木賞ノミネート作品というので手に取りました。
セカイノオワリのファンでもないので、
特にこのバンドの事などは知らないですが、
独特な世界感があるというのは何となく知っていたので
この作品にも少しそのテイストが出ているなと思いました。
前半は夏美の少女としての恋愛や多感な思春期で好きな人を
苦しみもがきながら常に想っていたというのが
よく伝わり、読んでいてもとても苦しかったです。
後半からは恋愛というよりもセカイノオワリの結成から
デビューまでの道のりが書かれていたという印象で、
特に前半からの孤独な少年はボーカルの深瀬さんを
想像できる部分が多く、
他のメンバーも想像できる部分が多かったです。
好きな男性をふたごのように想うのは良いかもしれないですが、
やはり違う人間なのだから双子のようにぴったりと想いが
出来ないということが、ラストになってやっと分かってきたことが
良かったような切ないような思いになりました。
文章が割と短絡的で日記のようなので読みやすいです。
恋愛小説というよりも自叙伝ような気もしました。
この作品で初めて小説を書いたということなので、
次の作品を書く場合はどのようになるのかというのが
気になるところです。
セカイノオワリを知らない方はこの本を読むと良いかもしれないです。
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読みだしたら止まらなかった小説でした。
どうしても作者からセカオワのことをイメージせずにはいられませんでした。
だからこそ、作者の次の作品を読みたいです。
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実話をもとにしているということで、読んだ
小説としてどうなのかはわからないけど、こういう風にバンドができたのかということがわかってよかった
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素晴らしかった。すごいエネルギーを感じた。
好きな人と一緒にいるために、女を捨てなきゃならなかったなんて皮肉だ。
でも、ものすごい愛だ。
ここまで人を愛せるなんて…やっぱり体力がいるな。からだも、心も。
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新年一発目に読み終わった本。面白かった!!
大好きな人とずっと一緒にいたい、同じ景色を見ていたい、それを双子と暗喩したことは流石です。特に一部は大好きな人と一緒になれない片思いの絶望の様子を非常に魅力的に書かれていた。激情の雨に打たれながら必死に耐え、夢に向かって行く努力して行く姿に感涙しました。
もう一度読みたい本でした。
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どうしてもセカオワのSaoriが書いた小説という色メガネで見てしまうようなバンドがらみのお話だった。
しかし、タイトルの「ふたご」、夏子と月島が長い時間を共に過ごし、二人にしか築けない関係・距離感・葛藤が、ふたごのよう、ふたごだったらという表現で語られるキーワードなのだと思うが、どうにも個人的なふたご(双生児として同じ家庭に生まれ、育った二人)のイメージからは違和感があった。
17-151
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脚色があるとは言え、ほとんどノンフィクションに近いのかな。
結婚して妊娠もしているのに、ここまで赤裸々に深瀬との関係や気持ちを綴れるのもすごいなと思った。
矢部チャンが初代DJ LOVEなのね。ベースなのにDJって、なんで命名したのかな。
ラジオのレシートのくだりとかは、本当に読みながら笑った。いいなこういうキャラ。
どうせ出版すれば売れるからという理由で、安易な気持ちで小説を書いたんだろうと、斜に構えつつ読み始めたのだが、なかなかどうして楽しく読んでしまった。
世間を騒がせた深瀬とのスキャンダルを、彩織はどう感じていたんだろうと、やっぱりどうしても思わずにいられなかった。
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私が作者を知らなければ、もっと楽しめたと思う。
皆が知っている2人のことを、もう終わった恋のことを、大人がこんな風に書き綴って、正直イタイ。一方で忘れられない好きな人のことをこんな風に表現できることが羨ましくもある。
完全なフィクションであれば素敵だったのに。
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え、直木賞候補?!ネットのお知らせで見て驚いた。
ドラゴンナイトが何となく耳に残ったのと、ネットゲームの友人がファンだったことかきっかけで好きになったセカオワ。ひねくれ者な私からすると、深瀬もサオリちゃんも気になる存在だし、そのファンタジー溢れる世界観は魅力的。
さて、ふたご。小説だけどリアル感。私小説と言ってよいだろう。何となく知ってるつもりのセカオワ結成前のことをサオリちゃんが文章にしてくれて、それは読まなきゃ!だった。読むといつも聴いてるセカオワだから、すっと自分の中に入ってくる。苦しみ、葛藤…悲しみ。書かれていることは楽しいことの方が少ないけど、彼らの軌跡が良く分かる。これからもしたたかに、しなやかに音楽を、彼らの世界を披露し続けて欲しい。
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芸能人か書いた本でありながら話題性だけでなく評判も良さげだったので読んでみた。
ドキュメンタリーだなと思った。
1人の少年、1人の少女、その周囲の人たちがバンドデビューするまでの紆余曲折を描いている。いわゆる下積み時代のお話。
そういう意味で物語はぐんぐん進むからエンタメ小説でもあり、また日々の記録という意味では日記的。
体験が強烈ではあるが、自分でもこれくらいの文章は書けると思ってしまった。書けないけど。
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今年の直木賞候補作品。話題になっているのもあって読んでみた。中学生の時期からバンド結成に至るまでの2人の関係と、バンドメンバーと過ごした日々などが綴られていて、私小説というか自叙伝のような感じが伝わった。小説に書かれている内容から今のセカオワがあるのだと感じるだろう。会話文が多めで心情の部分が少ないのは、本を頻繁に読む人やセカオワファンだけでなく普段本を読まない人などにも手に取りやすいのかなと思う。2人の関係あるからもふたごのように見えない何かで繋がり、共通項があり、繊細な思考があり、切なさも感じる。
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割と夢中で読んだけど、読んでて苦しいことが多かった。
第1部と第2部で、月島がまったくの別人のようにも思えるけど、いつも危うく感じるのは一緒かな。
月島と夏子の関係がとっても微妙で、仲がいいしお互いを大事に思っているのに言い合いになったりケンカになっちゃうのも、なんだかとっても共感というか、あるなぁ、って思った。
第1部は、夏子の思いを表す素敵な文章が多くて、ついメモを取りながら読み進めた。
第2部は、途中から頭の中でBGMが流れっぱなし。「僕らはもう1人じゃない♪」
こんな風に結成されたんだと知って、応援したくなりました。
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これって、ほぼほぼ自叙伝ですね、きっと。セカオワのいまに至る歴史、結成秘話が描かれています。エピソードの多くも実話なんだろうなあ、と思わせる感じでした。主人公=著者、という構図での苦労物語という意味では又吉さんの「火花」と似たようなものかも。
それにしても深瀬クン(月島)って厳しい状況からよく立ち上がってきたものだと素直に感心しました。