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自動車会社は消えるわけではなく、自動運転やIT化による他の業種からの参入が一層激化するというのが主旨。
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180116自動車会社が消える日 井上久男 ☆☆☆
傑作本 トヨトミの野望の著者ではないかと推測する
自動車業界は大きく変わりつつある 日本のメーカーは対応に後手
1.パラダイムシフト クルマのスマホ化とロボット化
ハードから制御ソフト ネットワークでアップデイト
完全自動運転 人工知能と融合
2.ビジョン・長期戦略に合わせてエンジニアを育成
横並びの絶対評価を厳しい相対評価へ
3.全体を構想する力とリスクを取る力が凄い
4.名人芸に依存する日本軍の怠慢 「ものつくり敗戦」
兵器をシステムとして運用する思想と能力を欠いていた
5.豊田章男社長の課題 豊田の凋落か・・・(Ⅳ章)野望と同じ
内向きの風土 仲良し人事によるモラルダウン
世界はEVへ? 豊田のHVを牽制
6.VW新経営計画「トランスフォーム2025+」
(1)コネクティビティ ネットワークとの接続
(2)自動運転
(3)電動化 雇用に大問題 生産体制の縮小
(4)カーシェア
7.孫正義「産業の再定義」自動車も対象 世界13億台がデバイスになる
ホンダの迷走 台数主義 コストカット→技術者の退職 八郷氏「わいがや」復活
8.マツダの新しい戦略展開に成功
日本のメーカーは「新しい国際社会の在り方」に鈍感 安全保障+経済政策
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刺激的なタイトルだが、筆者の日本車メーカーへの期待が込められている。
ただ、個人的には日本車メーカーの未来は悲観的。
それほど、CASEは従来の車の概念を変えると思う。
ついていけるかどうか。
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「自動車がスマホのようにコンピュータ化する」というのが言われて久しいが、それによって日本の経済界ひいては我々の生活がどのように変わってしまうのか、それを広く知るために著者が取材を重ねて出来上がった本。
いつから読みたいと思ってたか既に忘れてしまったが、図書館に無く、ついに購入してしまった。
いわゆる"中の人"的に関わっていた私から見ても、取材先の幅広さに感服する。トヨタ日産に留まらず、外資系の情報はもちろん、それによる世界市場を知ることができた。
日本経済としては耳の痛い話。今後の大きな変革を注視していきたい。
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自動車のコンピューター化が進んでいる。これによって、開発・製造・販売の各フェーズが以前とは全く異なるものとなる。例えば世界ではコンピューター上のシミュレーションによる開発が当たり前になっており、実物の車を使ってシミュレーションする時代は過去の話となっている。ただ、日本はそうした変化への対応が遅れている。日本の自動車メーカーは製造の技術が非常に優れているため、開発で少々コケても取り返せる。それゆえに効率的な開発手法を取り入れることに消極的なのではないかというのが筆者の見立て。
また、自動車のコンピューター化には莫大な投資が必要であり、それを回収するには収益を増やさなければならない。したがって、各国で自動車メーカーの合従連衡が進んでいることを筆者は説明する。