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読んで損はない。※ネタバレあり
2017/11/20 17:27
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投稿者:ぷわち - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めは、他の作家さんに比べてほんの少しですが平仮名が多いのが気になりました。
とはいえ、私は多分必要以上に文章の書き方が気になる質だからそうなのであって、ほとんどの方は気にならないかと思います。
文章も滑らかです。
ストーリーは、何だか不思議な後味でした。
時代が行ったり来たりしますが、特にこんがらがることもありません。
ただ登場人物が多いので、「ええと、この二葉って誰だっけ?」と、毎回最初の方にある家系図を見て確認していました。
しかし、登場人物の個性がとてもしっかりしているので、読み進めてその人物が掴めれば、「これ誰だっけ?」とこんがらがることもなく。
「伏線だろうな」「フラグだろうな」と気づいてしまうのが残念でしたが、構成力やストーリーは十分読んで損はありません。
ただ、ラストの由宇(でしたっけ?)の殺人計画の件は必要かな?と少々疑問。
それまでの殺人は、まだ納得の余地があるというか。
もちろん殺人は絶対に駄目ですが、まだ動機に同情の余地があるというか。
今だったら警察なり行政に相談しなよ、と思うようなことでも、戦時中・戦後は難しかったでしょうし、と。
しかしこの由宇に関しては、あんな下らない理由で親を殺そうと計画。
サイコパスですか?と。
小学校の頃から学校にも行かず、間もなく未成年を終えようとしている由宇。
それ以外の普段の行動では割と常識人ぽかったので、余計に違和感。
「殺人の連鎖」を表したかったにしても、うーん・・・。
でも全体的に面白く、あっという間に読みました。
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