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夜のあいだ頼まれた人を見守る「見守り屋」の仕事をしている主人公。彼女の仕事のあとの楽しみは、昼ご飯とその付き添いのお酒。日々食事とお酒のマリアージュを堪能しつつ、見守りを頼んだ人たちのさまざまな事情と、自分自身の離婚という過去を思い出し悩みつつ、彼女は一歩ずつ先へ行こうとしていく、というお話。
「母親ウエスタン」や「人生オークション」のような一風変わった設定の作者の作品が好きなのですが、この作品も某孤独のグルメ系?と思わせておいて、徐々に複雑な人生模様が見えてくる読ませ方で、構成の巧さを感じました。
とはいえ一番は食べ物が旨そう!お酒おいしそう(呑めなくともそう感じる)!という引力、パワーにありますが。
美味しいものは活力を与えてくれますし、それで乗り越えられる難局も確かにあるはず。苦い現実や理不尽とたたかっていくためにも、美味しいものを人生でいっぱい食べていきたいなあと思えたのでした。
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図書館で借りたもの。
犬森祥子の職業は「見守り屋」だ。
営業時間は夜から朝まで。
ワケありの客から依頼が入ると、人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。
そんな祥子の唯一の贅沢は、仕事を終えた後の晩酌ならぬ「ランチ酒」。
今日も昼どき、最高のランチと至福の一杯!
ランチ酒と見守り屋、離婚した元夫のこと、娘との交流を軸に描かれていた。
登場するのは全部実在のお店。美味しそうなランチとお酒がたくさん出てきてお腹が空いたなぁ。
見守り屋のお客たちも個性的。
とても面白く読みました。
続篇出てほしい!
牛タン定食のとろろをどのタイミングでかけるか問題は共感した(笑)
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190220*読了
お昼からお酒を飲む。最高ですよね。
でも、祥子にとってはお昼というより晩ごはん。
夜間の見守り屋という特殊な仕事をしていて、見守りの仕事で出会った人との交流も書かれているんだけど、わたしが知らないだけで誰かに見守ってほしい人、誰かを見守らせたい人って世の中に一定数いそうだなぁと思いました。
いろんな事情を抱えて生きている人達がいるということを忘れてはいけないな。
祥子自身も離婚して、一人娘と離れて暮らしていて、子どものいるわたしにとっては、その辛さがひしひしと感じられました。
最後の方の章にその子との話がありますが、もう胸が苦しくなって、どうか祥子も娘さんも幸せに生きてと祈るような気持ちでした。
食べ物をテーマにした小説が大好きでよく読むのですが、出てくる料理が身近なものが多く、さらにお酒との組み合わせ(ランチ酒)ということもあり、あーおいしいよねーわかる!と共感の嵐でした。
一つの店舗以外は全て関東のお店なので、実在する店舗が恐らくあるんだろうと思いながらも、予想もつかないのですが、阿倍野(天王寺)のお店は、あのお店に違いない!というのが分かって、にんまりとしました。確かにあのお店はおいしい。
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「見守り屋」という特殊な仕事。仕事を依頼してくるお客は、生き方が少し不器用だったり、自分勝手だけど憎めない人ばかり。(憎らしい客は1人いたけど…)
ランチとお酒の組み合わせ方や、それを口にした時の表現の仕方がとっても美味しそうで、お酒が強くない自分でも、楽しめた。
実在する場所が出てくるので検索してみると、該当するお店が何件か見つかった。著者もきっと、お酒が好きで実際に行って、食事したんだろうな…
気になったのは、祥子の子供について。
祥子目線で書かれているので、仕方ないかも知れないが、元夫の再婚を子供に知らせる場面や、唐揚げを家まで持っていく場面など、ちょっと勝手じゃないかと感じた。
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73乃南アサさんを彷彿とさせるストーリーですな。これは戦うひとの生命の葛藤と、ランチにお酒という組み合わせで、とっても心に染みます。是非次作に期待です!
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猫や子ども、ご老人など、深夜に見守っていてほしい人をひたすら見守る、見守り屋をする祥子。夜から朝方にかけての仕事を終えた楽しみは昼間に飲むお酒と離婚して夫に引き取られた娘との面会。
なかなか特殊な仕事だけど意外と需要はありそうではある。成り手は少なそうだけど。特にお店の名前を出すわけではないし、食べ物の描写が濃いわけではないけど、だいたいあそこかなと予想しながら読むのは楽しい。ランチ酒は確かに美味しいだろうな……いいな……ストーリーはそんなに濃くないし、祥子にもぴんとこないけど、ささやかな触れ合いがあたたかい話だった。
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読み始めてから「しまった!」と思い、いそいそと酒を持ってきて飲みながら読みました。だって美味しそうすぎるんですもの。描写が。
夜を見つめ続ける人が、お昼に美味しいご飯とお酒で満たされつつ、前に進むお話。
(自分も含め)それぞれの事情や思いや言葉にできないもやもやを抱えた夜を過ごし、そんな人たちの夜を包んで吸い込んできた主人公が、美味しいご飯とお酒と一緒に、その想いを咀嚼して昇華させ、またひとつすすむ。
食べることは、ときに神々しい行為のように感じるなぁと思いました。
ただの美味しそうなお話ではなく、その向こうに透ける人間関係と物語があってこそのお話です。切なくもあり、共感できるところもあり。
あぁーこの気持ちを表すには自分の語彙力が足りなさすぎる。悔しい。
是非お酒とともにお読みください。
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美味しそうなランチ(と酒の)描写と、反面、見守り屋の仕事や私生活での暗い内容の対比がすごい。
色々苦しいことがあっても、食は元気の源。
それをたよりに生きている感じすらする主人公。
それにしても出てくる料理の美味しそうなこと(2回目)。
すずやのとんかつ茶漬けか…(ゴクリ)
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主人公は、見守り屋。少しワケアリ。
そうしてただ見守るだけの見守り屋の営業時間は夜から朝。
朝の仕事を終えた後、ランチにお酒を飲むのがヒロインの楽しみ。ゆえにランチ酒となる。
見守り屋を頼む人たちにも訳があり、短編連作として時が流れていくのが心地よい。
そしてご飯が美味しそう。
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タイトルより中身が期待してなかった分、よかった。
世の中の、真ん中じゃないところを生きるオトナの女のヒト。
小さいことを丁寧に考え、行動し、仕事の後の自分もちゃんとねぎらう。
優しい気持ちになれる一冊。
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そんな流れだったのか。タイトルの呑気な感じからは想像できず。旨いだろうなと描写を堪能。ままならない家族関係に苦み。
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訳ありの依頼人の家で寝ずの見守りをする見守り屋として働く祥子は、勤務明けに味わう依頼人の家の近くでとるランチとお酒が何よりの息抜き。
そんな祥子自身も、実は訳ありだった。
小説の女性版孤独のグルメ。
食べ物よりの作品はあまり好みではなかったので、評判は良いにもかかわらず、手を出すことを躊躇してました。
いやいや、なんの、とっても面白かった。
小出しにされる祥子の『訳』は気になるし、依頼人の『訳』も興味深い。
【東京ロンダリング】の時と同じように、こういう仕事があってもおかしくないなと思いました。
続編も絶対読みます!
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原田ひ香さん初読みでした。
これ程タイトルに惹かれた本はないかも(笑)
面白いようなそうでも無いような面白さ(謎)。
とりあえずこの1冊では終わらないってことは確定。
そういう話ではないけど、車移動が当たり前の田舎では味わいにくい楽しみであるところのランチ酒。ちょっぴり羨ましいかも(^^;
ちなみに、これはモデルになってるお店があるんですよね?
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食べ物やお酒の美味しそうなのがたまらない。
最後の章のコーヒーが良かったです。
こういう本読むと、行きつけのお店が欲しいなぁと思ってしまう。
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「見守り屋」を生業とするアラサーの祥子は、夜勤明けの疲れを絶品ランチ酒で癒す。食通には堪らない一冊かも?腹ペコのときには、読むべからずの作品。