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18件
ランチ酒
著者 原田ひ香
犬森祥子の職業は「見守り屋」だ。営業時間は夜から朝まで。ワケありの客から依頼が入ると、人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は、仕事を終えた後の晩酌ならぬ「ランチ酒」。孤独を抱えて生きる客に思いを馳せ、離れて暮らす娘の幸せを願いながら、つかの間、最高のランチと酒に癒される……。今日も昼どき、最高のランチと至福の一杯! 心を癒し、胃袋を刺激する絶品小説。
あさ酒
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ランチ酒 1
2019/07/10 23:03
おいしいご飯に救われる
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
孤独のグルメ的小説かと思いきや、依頼を受けて誰かの夜を見守る「見守り屋」で生計を立てる女性を描いた読ませるお仕事小説。バツイチで子供と別れて暮らしてて、仕事に一喜一憂して、仕事明けの楽しみはおいしいランチと昼酒。バツイチでも女性でもないのに引き込まれる。
良い仕事ができた朝も、モヤモヤする朝も、一ヶ月ぶりに娘と会う約束を反故にされても、おいしいご飯は悲しいくらいにいつもおいしい。分かるなあ、分かるなあと物凄いスピードでページを捲っていたら、心地良い読後感と空腹感。帰宅後にいつもより多めに夕飯を食べた。無性に唐揚げが食べたくなった。
2020/06/28 16:14
見守り屋
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
という職業が実在するのか、ランチ酒できる店も、本当にあるのか、小説の中だけの話か、実在していてもおかしくない世界なのかわからないところが余計に物語に惹きつけられます。
ランチ酒 2 おかわり日和
2020/09/18 21:12
昼から酒なんて・・・
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:想井兼人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
生活スタイルはひとそれぞれ。
主人公の犬森祥子は見守り屋という仕事についており、就業時間は22時から5時まで。
多くの人たちが出勤の電車に揺られていたり、出勤の準備をしている時が彼女の退社時間。
仕事終わりのいっぱいを決め込もうと思ったら、必然的にランチ酒になってします。
それは大変耽美な世界。
ストーリーそっちのけで、ランチ酒に魅かれてしまう魅惑的な1冊だ。