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タイトル買い。ランチ酒ほど幸福なものないだろと思ってるので。
原田ひ香さん久しぶりです。デビュー作依頼に読みました。
タイトルからランチ酒レポのような本なのかなーと思っていたら、見守り屋という夜に単に見守る仕事を終えた後のランチ酒のなかで、仕事の依頼者やら自身の家族関係についての有耶無耶をランチ中に晴らすという連続短編集。
地名と食べたものがあって、わたしの馴染みある街も多く検索しなくても食べたことあるこれ! 行ってみたいと思ってた店だ! もあったし、検索してもよくわからなかった店があったので店名まで買いて欲しかった。
中身としてはまぁ普通。突拍子なこともなく。続編も評判良ければ出そうな雰囲気。
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出てくる料理がどれも美味しそうで夜には読めない。
話自体は淡々としているのだけど、なんとなく心に残る感じだった。
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さすが食事をテーマにしているだけあって描写がうまくてお腹がすきました(笑)
私の地元、大阪もあって嬉しかったです。
深夜に色々な人に寄り添いお話ししたりお世話したりする「見守り業」をしている祥子。
様々なワケアリや内情を持った家を行き来する過程で、住人と教えてもらったり教えたりします。
惹かれ始めた男性と交際期間がほとんどないまま、若くして結婚、出産。
子どもも可愛いし(元)主人もその母親も悪い人ではないけれど離婚。
引き取ることは考えたものの裕福な夫側のほうが何不自由なく暮らせるだろうと親権も譲ってしまう。
子供がそばにいない虚無感と色んな意味がないまぜの罪悪感に苛まれる身分としてはお酒も飲みたくなりますよね。
そしてそんな人生をそのままにしているのではなく顧客との関係で祥子なりに消化していっているのがいい。
多分祥子は消化したように見えて一生消化しきれないだろうけれど。
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見守りやをしてる主人公
夜から、朝方まで見守り、ランチが、みんなに夕食と一緒の扱い。
だからこそお酒を飲めるランチができるお店がいい。
1食ずつにエピソードがくまれて、ページ数も少ないものが、集められているので読みやすかった
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見守り屋として深夜に働く祥子が、眠りにつく前の最後の食事がランチ。
唯一の贅沢としてランチとお酒を楽しむ。
グルメ系エッセイかと勝手に思っていたら小説だった。
読み始めてすぐに食べ物のおいしそうな描写にやられた。食べてる時が楽しそうな一方、見守り屋の仕事は少し物悲しいストーリー。時に悲しく時に優しい話。
主人公に友達がいてくれて良かった。別作品も読んでみたい作家さんが増えたなぁ。
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「三人屋」「はじまらないティータイム」の原田ひ香さん「ランチ酒」(2017.11)、良かったです(^-^)犬森祥子、夜、何でも屋をしながらランチ酒を楽しむバツイチ女性(小2の娘は元夫の方)の物語。短編・連作16話。元夫をはじめダメな男が2~3人登場するも、なかなか面白かったです。多岐にわたる仕事、嬉しい仕事も、切ない仕事も。総じて、小説家原田ひ香さんに平松洋子さんと吉田類さんがドッキングしたみたいな味わいに(^-^) 余韻が残ります。続編があるような気がします!期待しています!
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バツイチ、アラサー、愛する娘は分かれた夫のもとに…。
泣きたいときもあるけれど、夜勤明けの疲れを
吹き飛ばすのは、街で出会ったおいしい料理と
うまい酒。心を癒し、胃袋を刺激する絶品小説。
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見守り屋という変わった職業の内容も様々で面白かったし、食べ物も美味しそうだったし、娘とのその後の関係も気になるし。
是非続編を!
2017.12.19 読了
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弱ってしまった元子さんの見守りが悲しかった。悲しい。明里ちゃんとの関係も悲しい。なんだか悲しみばかり。面白かったけど。
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犬森祥子の職業は「見守り屋」だ。営業時間は夜から朝まで。ワケありの客から依頼が入ると、人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は、仕事を終えた後の晩酌ならぬ「ランチ酒」。孤独を抱えて生きる客に思いを馳せ、離れて暮らす娘の幸せを願いながら、つかの間、最高のランチと酒に癒される。すれ違いのステーキとサングリア、怒りのから揚げ丼とハイボール、懐かしのオムライスと日本酒、別れの予感のアジフライと生ビール…今日も昼どき、最高のランチと至福の一杯!心を癒し、胃袋を刺激する絶品小説。
これはただのグルメ小説ではない。
自分の生計を立てるだけで精一杯、離婚した夫と暮らす娘を引き取りたい気持ちを抑えて、娘の幸せを願いながらも、不安や何ともならない鬱憤を、食べたり飲んだりすることで解消している。
どんなに辛くても、悩ましいことがあっても、食べることで生きられる。
食事が、気持ちに潤いをくれる。
生活が劇的に変わるわけではないけれど、前向きにこれからのことを考え始めた祥子に、勇気をもらった。
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ガッツリ系の料理が多くて、潔い。ビール好きにはたまらないチョイスの料理が多い。食べ手側の視点から、味を細かく描写しており、味がイメージしやすい。個人的には、食べながら思い出す仕事や自分の元家族のことが、もっと好転したり、癒されたりすると好きかなぁ。
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確か王様のブランチで紹介されてたから、気になってすぐに図書館で予約したら、すぐに借りれて、割と早く読み終わった。食べ物の物語は好き。それを上手く物語に入れるのがしっくり来ている小説はいい。
変わった職業だけど、ストーリーがあって、楽しめた。
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(2018/3/11読了)
全体的に、曖昧。何をメインに書きたいのか?
ランチ&酒なのか見守り屋なのか。
美味しく食べて飲んでる姿なのか、離婚し子供と暮らせない悲しさなのか。背景にする部分と、メインにする部分とのメリハリがない。
どの話も、結末が曖昧。読者に委ねているのでもなく、ただ主人公の独り言で終わらせているように感じた。
最終話のラストも同様。続編を狙ってのことか?
。。。と、酷評を書いても星が半分以上なのは、1話が超短編で、気負わず読めたから。
登場している店やメニューは、もしかしたら実際にあるのかなと気になった。
(内容)
犬森祥子の職業は「見守り屋」だ。営業時間は夜から朝まで。ワケありの客から依頼が入ると、人やペットなど、とにかく頼まれたものを寝ずの番で見守る。そんな祥子の唯一の贅沢は、仕事を終えた後の晩酌ならぬ「ランチ酒」。孤独を抱えて生きる客に思いを馳せ、離れて暮らす娘の幸せを願いながら、つかの間、最高のランチと酒に癒される。すれ違いのステーキとサングリア、怒りのから揚げ丼とハイボール、懐かしのオムライスと日本酒、別れの予感のアジフライと生ビール…今日も昼どき、最高のランチと至福の一杯!心を癒し、胃袋を刺激する絶品小説。
(目次)
第一酒 武蔵小山 肉丼
第二酒 中目黒 ラムチーズバーガー
第三酒 丸の内 回転寿司
第四酒 中野 焼き魚定食
第五酒 阿倍野 刺身定食
第六酒 御茶ノ水牛タン
第七酒 新宿 ソーセージ&クラウト
第八酒 十条 肉骨茶
第九酒 新丸子 サイコロステーキ
第十酒 秋葉原 からあげ丼
第十一酒 新丸子リベンジ アジフライ
第十二酒 代官山 フレンチレストラン
第十三酒 房総半島 海鮮丼
第十四酒 不動前 うな重
第十五酒 秋葉原、再び とんかつ茶漬け
第十六酒 中野坂上 オムライス
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食べているシーンが凝った描き方でないが、本当に美味しそう。そして、見守りエピソードの一つ一つが、心にしみる。
一度で二度美味しい感じの本。
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原田ひ香といえば、東京ロンダリングでしょ。
今回「見守り屋」ていうかわった職業がでてきて、この人そんなん上手だなあと思い、期待して読んだのだけれど。
あっさり目の味付け。
仕事が朝方終わるから一日の最後のランチでお酒を楽しむって話で、昼間っからのむお酒はおいしいね、と、ランチにお酒もなかなかいいよ、というのは読む側としてはどうでもいい話。大人なんだから、自分の責任で自分の好きなようにしていいよ、朝からお酒を飲もうと勝手やん!という気持ちに1話目終了時になっていて、2話目もそのパターンなのとさっそく飽きてきたところで、「見守り屋」の話だとか、主人公祥子の話だとかもでてきて、最後まで読み終えることができました。
ただのグルメ小説にしちゃうか、もうちょっとランチは脇役にしてしまうか、もうちょっとはっきりどっちかに寄ってもいいかな。
東京ロンダリングのほうがそういう意味で上手な展開で、読み応えがあったな。
表紙の絵がきれい。装幀が名久井直子さんだった。