紙の本
豊富な語彙とレトリックで煌めく、芸能界で星座を形作る星たち。
2011/03/07 19:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、芸能界に星座を形作る星々、すなわち芸能人たちのエピソードを熱く語った作品である。
浅草キッドの火照りとともに、夢中なものを崇める男の臭気が伝搬してくる。
収録されているエピソードは以下の通り。
◆序章【一騎イズム】
◆鈴木その子の芸能界デビューの裏話と、彼女の仕事への執念を饒舌に語る、第一章【白色彗星・鈴木その子】
◆常住坐臥、戦闘を想定する男・寺門ジモンの自称最強を語る、第二章【自称最強!寺門ジモン】
◆気さくな癒しの女王・飯島直子との水道橋博士の汚れ話、第三章【癒しの女王・飯島直子】
◆水道橋博士が夢中になった変装免許証事件の顛末、第四章【変装免許証事件】
◆芸能界の潜水記録に挑む江頭2:50の魂の格闘、第五章【江頭グランブルー】
◆総合異種格闘技戦Dynamite!の興奮を綴る、最終章【『Dynamite!』に火をつけろ!】
◆PRIDEの怪人と呼ばれた百瀬博教との交流を熱く描く、番外編【男のホモっ気・百瀬博教】
内容はあまりに熱く男臭い。その熱さと男臭さの原因は、古館一郎張りの豊富な語彙とレトリックが溢れていることにある。言葉で彩る祭のようなのだ。
ガングロギャルと鈴木その子を並べて例えた比喩が44個、顔にキャッチライトを当てた鈴木その子を例えた比喩が15個羅列した第一章【白色彗星・鈴木その子】は、少々言葉遊びの感は否めないが、全体的には効果的にレトリックが使われ、星たちをより輝かせている。
そういう魅力を持つ本書も、読み始めでは猛暑の鬱陶しさを感じた。のっけから熱すぎて頭が拒否反応を示していた。しかし読み進めていくに従って、浅草キッドの熱にあてられ始める。テレビでは騒ぐだけで何の面白味のない、江頭2:50の潜水記録との格闘を描いた第五章【江頭グランブルー】を読んで、コイツはすごい男だと思えてくるのだから。それだけ浅草キッドの文章が星々を輝かせているのだ。読み終えたときに、祭りの後の静けさが訪れ、一抹の寂しさを覚えるほどである。
しかし言葉で飾りすぎて、別世界の出来事と感じるのも事実。
今度は、彼らを手の届かない天空で輝かせるのではなく、身近な人間の魅力として輝かせて欲しいと思う。石原慎太郎から純文学を書けと言われた水道橋博士ならできるはずだ。
投稿元:
レビューを見る
前作が好きな人は必読です。前作は傑作でしたが本作はそれを凌駕する大傑作です。寺門ジモンのすごさが分かります。江頭2:50の芸人魂を感じます。泣けます。本当に素晴らしい!
投稿元:
レビューを見る
内容がマニアックなので女性にはうけが悪いかもしれませんが、男性なら読んで損はないと思います。
特にジモンさんの話はGood(* ^ー゚) あれは面白すぎます。
この本のおかげで一昨年の夏の受験勉強を乗り切りました(笑)
投稿元:
レビューを見る
江頭2:50の箇所を読んでいると、涙がでた。本当に感動します。
本がいい というより、江頭のところがすばらしい。
投稿元:
レビューを見る
浅草キッドが再び活字のプロレスを行った.今回の相手は前作より浅草キッドに近い人が多い.特に「江頭グランブルー」は必見.江頭2:50という星はかっこ悪いことが最高にかっこいいを体現してしまっている.男のホモな部分をくすぐる一冊.
投稿元:
レビューを見る
日々ついて回る無力感や焦燥感。ヤケ起こす熱も出ない。そんな方にこそ読んでほしい、芸人という孤独な旅を続ける者たちの嘘のような本当の話。水道橋博士の語り口は「それでも、やるんだよ!」と執拗に読者を煽ってくる。名作「江頭グラン・ブルー」も収録。
投稿元:
レビューを見る
浅草キッドの本は初めて読んだのですが、こんなに良いと思わなかった!
ぐいぐい引き込まれる知的かつ面白い文書。お笑いに対する情熱もひしひしと伝わってきます。
特に江頭2:50の章は、あの浅ヤンの裏側にはこんなエピソードがあったのね~と懐かしく興味深かったです。
格闘技は全く興味がないので斜め読みでしたが…。
投稿元:
レビューを見る
シャクティーパット(シャクティパット,Shaktipat,別名:Shaktinipata)は、ヒンドゥー教の霊性の伝統において「霊力の原型を与える」または「弟子(学生)を目覚めさせる」または「導師(グル)の行為」を指す、サンスクリットの言葉。「Shakti」は「エネルギー」、「pat」は「軽く叩くこと」と意訳される。
アンタッチャブル【untouchable1 不可触民。2 米国の連邦捜査局員。
麹町(こうじまち)は、東京都千代田区の地名で、旧麹町区の地域内である。 肥後 イチロー あぶさん 飯島直子 偽造免許証 江頭 ジャック•マイヨール グランブルー サルベージ【salvage】遭難した船の人命・船体・積み荷などを救助すること。海難救助。また、沈没船の引き揚げ作業。「―船」 江頭 2:50(えがしら にじごじっぷん、本名:江頭 秀晴〈えがしら ひではる〉、1965年7月1日 - )は、日本のお笑い芸人。芸能事務所大川興業の所属にして同社の筆頭株主であり、かつ同社の前総裁でもある(現総裁は大川豊)。愛称は「エガちゃん」「エガ」。佐賀県神埼郡千代田町(現:神埼市)出身。血液型はB型。身長178cm。体重60kg。 立川談志
百瀬 博教(ももせ ひろみち、1940年2月20日 - 2008年1月27日)は、作家、詩人、格闘技プロデューサー。日本スノードーム協会事務局長[1]。血液型AB型。総合格闘技イベントPRIDEとの関わりから、「PRIDEの怪人」の異名を持っていた[2]。 猪木 スカイダイビング ダンカン ルー大柴 寺門ジモン 鈴木その子
投稿元:
レビューを見る
江頭グランブルーが本当に臨界点を突破していく、書き手と読み手のシンクロ率がとんでもないことになっていく。江頭さんの話し方もクライマックスのために必要な弱さに似たもの、そこから限界を超えていく漢の生き様、言葉を必要としない世界に潜る彼の対照的なものとして読める。
鈴木その子さんもジモンさんもテレビで面白いと気づく前から浅草キッドのお二人が関っていたのかと思うと世に出て行くメジャーな人を見いだす目というのは実に神妙で真剣でありながらもふざけれるか相手の器をさらけだしその人が世に耐えれるのかを最初にジャッジする人だ。
最後の番外編の百瀬さんの言葉は重い。尊敬する人を裏切らないでその相手の信頼に応えていけるか、「本物」に会うための想いとか言うのは簡単だがそれを実践していけたら本当に素晴らしい。
星々の輝きをどう自分で見つけて線をつないで形を作るか。人生だっていかにそうするかなんだ。だって真剣にまじめにふざけて面白いことをしていけるかなんだ。
投稿元:
レビューを見る
『藝人春秋』の前身を見た!
「博士のルポ気質と語彙の豊富さ。対象者を鮮やかに描きつつ、読者の目にはキッド自身のことを映し出している雰囲気。」
「江頭グラン・ブルー」の凄惨さ。。。
江頭2:50への幻想が膨れ上がるばかり。