紙の本
創業家一族
2010/04/10 21:48
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セカンド・プラン エトセトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
すべて実名で語られている赤裸々な事実。
「企業の圧倒的多数は同族企業からスタートしている」
と本書にあるとおり、はじめから、大富豪一家が企業を起こしたわけではない。
今でいうところのベンチャー精神を具体化する様子は、
人の生き様の面白さを感じさせられる。
”やってきたチャンスに乗るには、考えていたアイデアが実現中でなければならない”ことを起業の瞬間も、同族排除劇の瞬間も、本書を通じて実感した。
チャンスは決してタナボタではない。
飽くなきチャレンジを創業者は好き好んで続けている。
ところが、二世、三世は生まれた環境が創業者とは違ってくる。
この宿命はいかんとも変えがたい。
ここに栄華を極めた瞬間から衰退が始まるのだと納得させられた。
また従業員が増えるにしたがって、家族経営から社会的組織に変化していく。
人の数だけ感情があり、企業の数だけ歴史がある。
感情はエネルギーを生み、鉄壁な同族支配をも突き崩すとき、
歴史が動くのは企業ばかりではない。
名だたる企業集団が「砂上の楼閣」と化す時、劇的な変化が生まれる。
「創業家一族と脱同族を掲げる専門家経営者」の中に
いくつもの栄枯盛衰を、そこに見た。
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日本の同族企業の成り立ちや現在までの流れをざざーっと紹介してくれた本。
全体的な地理感というか、俯瞰的なイメージを作るのにはとても役に立つ本だとおもった。意外なつながりとかあったりして。
日本でビジネスを展開するなら一読の価値あり
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前著に引き続き、読みやすく、面白い。
各企業の目線で、武勇伝のように書いてあるのが、
とっつき安く面白く読める。
ビジネスマン必読の一冊。面白い。
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有名な大企業の創業と創業者からの世襲の内容。
大きな会社であるほど世襲は簡単ではない。
また、子孫が必ずしも優秀とは限らないので、世襲を成功させつつ会社を発展させるというのは簡単ではない。
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「広く浅く」の内容ではあるが、オリジナリティのある資料は一読の価値あり。
http://www.amazon.co.jp/review/R30QA1VOMDZ8G8/ref=cm_cr_rdp_perm
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[ 内容 ]
高度経済成長期に急激な成長を遂げた企業は、「○○家の家業」から「社会の公器」へと変わっていく。
度重なる増資により、株式所有率が低下した創業者一族の立場は、非常に微妙なものになっていくのである。
そして、「巨大企業の社長」という椅子をめぐり、虚実の駆け引きが繰り広げられることになる。
世襲と脱同族の攻防を15の事例で描き出す。
[ 目次 ]
同族企業とは何か
トヨタ自動車/豊田家
パナソニック(旧松下電器産業)/松下家
三洋電機/井植家
阪急電鉄(阪急阪神ホールディングス)/小林家
東京急行電鉄/五島家
西武鉄道&セゾングループ/堤家
大正製薬/上原家
鹿島建設/鹿島家
ブリヂストン/石橋家
味の素/鈴木家
出光興産/出光家
日本生命保険/弘世家
武田薬品工業/武田家
松坂屋/伊藤次郎左衛門家
マツダ(旧東洋工業)/松田家
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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味の素の研究で、該当部分を読了。
合わせて、トヨタ・パナソニック・三洋・阪急・東急・西武を読了。
鹿島建設、ブリヂストン、出光興産、日本生命、武田薬品、松坂屋、マツダ
が未読。
味の素については、読んでおいてよかったと思う。
他に読んだもののなかでは、鉄道系(阪急・東急・西武)がおもしろかった。
そもそも、豊田・松下は、断片的に知識があったので、予想の範囲内で
あったのに対して、鉄道系は予備知識がなかったので楽しめたのだろう。
なかでも西武については、よくこの年齢まで知らずに生きてきたと思うほど
なにも知らなかったので、その(色々な意味での)スケールの大きさに驚き、
読んでいて非常に楽しかった。
さて、就活、就活。
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おもしろかった。
起業のすごさと、今の時代にもやはりブルジョワ階級があるという考えがますます強まった。
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戦後の需要拡大気にインフラを作った会社がでかくなる。でかい市場の市場拡大期にインフラ的な事業が大切。そのときの資産は問わない。
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系図を見ていると、ウットリします。
こんな私なので、この本は大好きです。
この方の本をまた読んでみたいです。