紙の本
老若男女の哲学
2018/05/03 08:50
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
その道を究めた人はそれなりに哲学しているのか?一般に自分が何を欲しているのかということを詳しく見極めるということは決して簡単なことではない。小学生のための哲学の本として書かれたようだが、大人のための入門書としても十分に役割を果たしている内容だと思う。
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1977年に刊行された本の復刊。内容は現在でも充分説得力のある内容。科学の成り立ち、考え方を丁寧に示し、科学で多くのことがわかって来たことに言及。しかし、それでは解決できないこともあり、哲学の活躍する意味合いや存在意義がよくわかる良本。
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数学者、というか、そっちの方面の専門家であるのかと読んでいたら、哲学の人だった。まあ、どっちも、ホントは一緒なのかもという思いがずーっと浮かんでくる。
哲学は一人でやっててもはかどらないし、クヨクヨしてヤバいかもしれないから、仲間ができてからやるのがいいとおっしゃっているのに、ナルホドと思いながらも、こういう本って、少年・少女が読む場合、一人でいるタイプが読むよなあ、って、ちょっと笑った。
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実家へ帰省中の新幹線で荷物増やしたくないから電子書籍読み返そう…って選んでたらまだ読んでなかったことに気づいたコチラ。
ネコと人間の好奇心の範囲の違いなどを導入にして、哲学のさわりを小学生にもわかるように解説した良書。
そもそも哲学ってなに?
ってところから、哲学と科学の時間軸での分岐や、差異についてが描かれる2章、あり、なしを論ずる3章、心について言及する4章、興味をもてた人へ今後の哲学への接し方アドバイスの5章…と、哲学のエッセンスがわかりやすい表現、言葉で綴られている。
やさしくわかりやすい表現で、新幹線に乗っている時間であっさり読了。
とは言え簡単すぎるというわけでもなく、スルスルと読んでいくと、知らず知らずのうちに哲学に興味が向くようになっているんだなと感じた。
特に3章のあるなし論とかは、今までも話に聞いたり、何かで読んだりしたお話なんだけど、宇宙人は?ネッシーは?目に見えないものなら数は?神は?心は?と細分化して書かれているとより深く考えられる。
そして極めつけの5章。
まわりに、哲学的なことに興味を持ってくれる人がどうしてもみつからないときには、あきらめて、もう少し年をとるまで、哲学のことを考えるのは、辞めてしまってもいいでしょう。(148p)
これを記すのはとても勇気のいることではないかと一読者として思う。
でも確かにね、そうかもしれない。
哲学的な話を自分と同じように興味を持った仲間と話せるなら、その環境はとても貴重だし、その環境にない場合でも自分のペースで思索をするのはわりと楽しいことだと、今の年になればよく分かる。
この手の本にはよくありがちな賛辞だけど、小学生向けに書かれたとは言え、そこそこな大人にとっても、リマインドとして効く1冊だと思います。