紙の本
三者三様でおもしろい
2018/05/16 08:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公(?)の息子さんだけの文章だったら、正直、お話がきれいすぎて、それほどおもしろいとは思わなかったと想います。でも、お母さん、お父さんの文章が一緒に収録されているので、同じ家族でも見ていることや考えていることが全然という当たり前のことが、ちゃんとわかって好感がもてました。家族って、こんなもんですよね。
紙の本
なぜ同じ?
2018/01/16 06:43
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱ - この投稿者のレビュー一覧を見る
同時期にでた「15歳のコーヒーは屋さん」も買った。時期が同じなだけに違う内容なのかと思って一緒に買ってしまったが、出版社が異なるだけで、内容は驚くほど一緒だった。どちらか一冊で良かった。残念。
投稿元:
レビューを見る
久々に読んでいて泣けた。
本人とそのご両親の3人が、彼の主に中学前後のことを綴っている。
本人が周囲とズレていることに戸惑い、学校へ行くことが苦痛になる気持ちが読む方にも伝わってきた。
理解しようとする親御さんにもだが、彼は周囲にも恵まれているなぁ…と感じた。発達障害は、早めに気付かないと、いつの間にか社会との大きな隔たりが出来てしまうので、若い内にあれこれ試す機会というのはとても大きいと思う。
彼の一生懸命な生き方や、彼のお父さんの言葉や、お母さんの朗らかさは、読む方にも勇気を与えてくれる。
もう1冊あるようなので、そちらも是非読んでみたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
20180315読了。
ネットでこの少年の記事が話題に上がっていた折に、kindleで無料で読めたので読んだ。
読む動機としてはコーヒー焙煎人としての話しだったけれど、本の内容的にはアスペルガーの少年がどういう経緯でコーヒー焙煎までにたどり着いたのかを描く話。
文章がうますぎて、本人が書いた感じもしないし違和感が大きい。
アスペルガーの人がどういう行動をとりやすいのか、というのを知る上では役に立った。
投稿元:
レビューを見る
「私いったい何がしたいんだろう」
と自暴自棄になった時に、ふらりと入った本屋さんで目に留まった一冊でした。
立ち読みしていたら鼻の奥がツーンとしてきたので、これはいかんと思い購入。
その日のうちに読み切ってしまいました。
私としては、とても勇気をいただいた本でした。
いつか彼が淹れたコーヒーをいただいてみたいです。
投稿元:
レビューを見る
本人の視点、母の視点、父の視点で発達障害と向き合う家族の姿が浮き彫りになる。
知らないのと知っているのとでは大きく違う。
知っているのと知り合いがいるのとでは大きく違う。
知り合いがいるのと家族にいるのとでは大きく違う。
家族でも本人、母、父では大きく違う。
この違いを感じること。
ダイバーシティとか言葉の問題ではなく、実際に感じる感性(センス)が重要。
投稿元:
レビューを見る
理解されないことって、こんなにも辛くて苦しいんだってこと。
響くんは誰よりも、何十倍も頑張っている。
両親も尽力して、響を応援している。
それなのに、周囲は努力不足ではないか、育て方が悪いのではないかと、頑張る人を追い詰めていく。
ガンバレ、その一言が、本当に頑張っている人をいかに傷つけて、追い込んでいくか。
響くんの"普通"へのこだわりが、とてもいたいたしかった。
そんな中で、響くんの中で、コーヒーの焙煎がヒットしたのは、本人や両親にとっても思いがけないことだった。
いろんなことをやらせて、見守ってきたご両親の気持ちになると、胸がいっぱいになった。
響くん本人は癇癪を起こしたりと、大変なこともあるけれど、自分の特性を周りに知ってもらうことを了承したりと、変化も見られた。
コーヒーの味に一年間こだわるのは、普通の人にはできない。
普通と言われることがなかなか難しいからこそ、一つのことへの集中力も生まれた。
この本を読むことで、発達障害の持つ生きにくさを知ることができる。その生きにくさの多くは、"普通"という尺度、理解されないことからきている。
価値観に普遍的なものはあるのかもしれないけれど、普通のことは人によって違うし、時代や場所によっても異なる。
いわゆる普通ではないことから、自分の道を見つける、杖を見つけていくのは、大変ではあったのだろうけど、お母さんも、お父さんも、どこか楽しんでいたことがとても印象に残った。
根拠のない自信が持てるもの。
これはやり遂げたいと思えるもの。
そういうものに出会えることは、普通の人でもマレなことだと思う。
見つけようと努力し、楽しんだからこそ、その杖を見つけられたのだろう。
投稿元:
レビューを見る
発達障害の周りからの理解できなさや本人の受容についての実話。まだまだ分からないことがたくさんあるけど、とにかく岩野さんの杖と今自信をもって暮らしていることが伝わってきて安心した。ホライズンラボの珈琲ぜひのんでみたい。
投稿元:
レビューを見る
アセペルガー症候群については、大学の授業で学び知っていた。しかし、この本を読んで、知っていたと言い切っていた自分が恥ずかしくなった。これを読んで発達障害についての見方が変わった。
投稿元:
レビューを見る
私自身もADHDとアスペルガーを持ち、今はアスペルガーの息子を育てています。
症状は違えど、学校など社会との関係、生活面での苦労は自分と重なる部分も多く、辛い部分を読んでは涙し、あるある〜とクスッと笑えたりとあっという間に読み終わりました。
投稿元:
レビューを見る
本書はアスペルガー症候群と診断された本人とその父、母。三者の視点を交互に織り交ぜながら語られる。
2021年の今でこそ、少しは世間に知られるようになった発達障害だが、一見、健常者に見えるがゆえに理解されにくい『見えない脳の障害』に対して、言葉にし難い憤りを、それぞれの視点から語られることで強い共感を感じます。
苦悩の日々の中、自分なりの生きる道を切り開くまで、寄り添い続けた家族の愛に、深い感動を禁じ得ません。
個人的には、最初に診断を受けた先生の『見えない障害を助ける杖を探しましょう。』という言葉が家族を支え続けたと思う。心を救う医療。これは本当に素晴らしい。
投稿元:
レビューを見る
発達障害は本当の理解とは当事者にしか理解できないものであると思う。発達障害という括りの中でも状態は個人差がある。
しかし知識や話を聞き近づいていくことはできる。それぞれがそれぞれの悩みを持ちながら生きていく中で、この本を読むことができたのは、知識をつけるためにも、また私の悩みを探っていくためにも、良かったと思う。
投稿元:
レビューを見る
「15歳のコーヒー屋さん」を読んでいたから、この本はさらに詳しく響くんのことがよくわかる一冊。
でもどちらか一冊でもいいかと思い星3つ
構成も同じで本人、母、父、の順に書いていき、それぞれの思いを伝える
障害の要素はこちらの本の方が低い。いかにコーヒーにたどり着いたか。
酸味が消えて苦味が出始める瞬間からの「交じり合う一点」の存在に気づき、それに自分要素を入れるような豆を焼いていきたいようだ。
お父様の、『結局自分の経験からしか言葉を伝えることができないものなのだな、』には納得するところがある。経験値、頭でわかっているだけではなく経験からくる言葉は重い。特に障害と一括りにしても、さまざまだし、アスペルガーと言っても多種多様、それぞれの個性、違いを含んだ上で、育ての親としての経験談としては、ありのままなのかな、と思った。
投稿元:
レビューを見る
10歳でアスペルガー症候群の診断の受けた岩野響くんが、コーヒー豆の焙煎士となるまでの、自身を振り返っての過去、現在、未来への希望についてを自らの言葉で記した記録…。そしてそれを見守り、支え、共に生き、悩み、励まし続けたご両親の記録…。
「15歳のコーヒー屋さん」と同時期に出版されたこの作品、両方読んでみてこの作品の方がより身近に感じられたかな…そう思いました。響くん自身が普通に生活しようとも出来なかったことに関しての葛藤や苦しみ、それを一番近くで見ていたご両親も大変だったでしょうね…。普通にとらわれず、響くんができることを尊重してそれにとことん付き合う…響くんも沢山努力してきたでしょうけど、ご両親も本当にスゴいです!ますます、響くんの焙煎したコーヒーを飲んでみたくなりました(^^)
投稿元:
レビューを見る
アスペルガー症候群の筆者が人生を生きるための杖であるコーヒーの焙煎を見るつける。完全に誤解していたのだが、アスペルガー症候群の人は知能に障害があると思っていた。そうではなかった。筆者の書く文章は全く障害なんて感じさせない優れたものだった。単に自分を表現することがうまくできなかったり、時間や量と言った概念が分からなかったりするものだったのだ。
筆者だけでなく、父母も記述しているのがいい。