0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高坂春菜と仙龍の100年前への真相を暴くところが面白かったです。コウイチも法被前から曳き屋の一員となり活躍するところも良かったです。昔の風習や狐憑きのこわさなどこりシリーズの面白さがわかる一冊だと思います。
ハラハラしました。
2019/01/26 00:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
怨霊、悪霊にとりころされる。小説として読んだのは初めてでしたが、ハラハラさせられました。座敷牢の中で死んだ娘、怨み 嫉みなど生きている時からのことが死んでも続く。悲しい話でもあるなと。大正、昭和初期なら実際あったかもしれないと。 生きているものと死んでいるものの境
物凄く遠いようで近いのかもしれないなと感じました。
他の作品も読んでみようと思います。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ3作目!とても面白かった。
春菜さんのサニワも意識的に活躍して仙龍さんの命がけの花嫁祓いに一役かっています。
それにしても小林教授は何でも知っている…
次巻の予告がなかったのが残念です。
次も楽しみ!
投稿元:
レビューを見る
御寮というのは建物のことではなくて、裕福な家庭の妻や子女を指す古い言葉でした。寮が舞台だとばかり思ってた勘違い!
シリーズ三作目でしたが、面白かったです。じっとりとした不穏な湿り気を帯びながらも、艶やかで美しいイメージが終始散りばめられていました。紅葉に彩られた庭園の風景、秋の月夜、絢爛豪華な着物、婚礼のしつらえ、などなど。描写に艶があり、リアルなので、読んでいて目にも愉しい感じです。
民俗的な事柄を作中にふんだんに取り入れているのも、興味深かった。奉公人の暮らしぶりや、憑き物筋のあたりなど、特に。
主人公と仙龍の関係が少女漫画の王道パターンを彷彿とさせ、若干気恥ずかしくなったりします。
投稿元:
レビューを見る
自分できっかけを作っておいて祟りや呪いを全く気にしない人、はねつける人っているのね。今回はそんなに怖くなかった。自分の想像力が追いつかないだけか、シリーズに慣れたのか。仙龍の前に現れた謎の美女の正体がわかってすっきり。
投稿元:
レビューを見る
安定して面白いシリーズ。怖いけど安心して読めるホラー。建物の過去の因縁と女の幽霊の正体を紐解いていく中で、一見関係なさそうな男の幽霊話の読み解きが繋がっていくのは面白かった。加えて土地の問題に科学的な知見が入ったりするのも興味深い。湿り気のある生々しい怖さで一つ一つの怪談じみたエピソードがやたら怖い。一方で主人公サイドの恋愛感情も盛り上がってくるのですが、執着という点で怪異と主人公の感情がリンクしている構図は上手い。今回は人の執着の業の深さが肝ですが、一番ぞわっとしたのは、解決の重要な情報を提示してくれた怨霊の生前を知るあの人が、いまだ過去の業に囚われているとわかるところ。諦めて受け入れながら長い年月生きている間ずっと囚われてきたんですよね。
キャラクターにもかなり愛着が出てきて続きに期待。コーイチ和むよ。
投稿元:
レビューを見る
待ってました、シリーズ3作目。今作も怖〜いけど面白かった。パグ男がやらかして大変な事がおきるわけですが本人には何も障りが起きない(熱も因縁絡みではなかったようですし)事に腹が立ってしょうがないです。それにしても女の嫉妬、執念は恐ろしい。春菜の気持ちもはっきりして次作どうなるか気になります。
投稿元:
レビューを見る
2018/3/28
これはおもしろい。
仙龍がかっこよすぎる。
春菜もかわいくて、彼女持ちじゃなくてよかったねぇとニマニマしてしまう。
そしてパグ男にはもっとひどい目に遭えとついつい呪ってしまう。
完全に思う壺やん。
こんだけキャラを愛してしまえばもう後は何やってもOKなんだけどお祓いのほうも先が気になるおもしろさなのよね。
コミック化すればいいと思います。
かっこいい仙龍を絵で見たい。
投稿元:
レビューを見る
今いちばん楽しみにしているシリーズ。1作目はまぁまぁでした。2作目で魂を射貫かれ、この3作目もむせび泣き。
広告代理店勤務の春菜が今回担当するのは、博物館として公開されているかつての豪商の屋敷における展示。これまで閉鎖していた蔵も利用して展示場を広げるらしい。ところが作業中の職人が相次いで変死。さぁ、イケメン曳き屋・仙龍の出番です。
たいして怖くないと思っていたけれど、夜読むとちょっとビビる。アウトドアだった2作目に対し、この3作目は怨念のこもる屋敷の中の話だからか。しかしこのシリーズは不必要に意味深なオチなどはないので、安心して読めます。
おどろおどろしいのに明るいキャラの登場人物が多く、笑えるところも好き。春菜ちゃん頑張れ。仙龍さん、イヤやで、死んだら。
投稿元:
レビューを見る
あの世とこの世の間(マ)で命を張る、
仙龍、春奈、コーイチ、和尚、教授。再び登場!
今回の悪しき因縁は、おぞましき女の執念。
また、春奈の天敵、長坂が余計なことをしてくれるのだが、近頃は、春奈も決して負けてはいない。
長坂がやり込められる場面は、スッとする。
人の執着というものは、実に凄まじいものだと、震えがくる。
生、性、物、色…ネバつくような欲が執着へと変わるとき、その想いはその場にべたっとはりつく。
幸せなことに、怨念に変わるほどの執着を持ったことも、出会ったこともない。
はるか昔、人が平気で虐げられる社会では、人の黒い瘴気は、簡単に怨念を呼ぶのかもしれない。
だが、 陰温羅流の因縁切りの儀式は、圧倒的な力で迫ってくる。
そして、厳かだ。
「生者の命と死者の魂が邂逅」するその場は、相手が怨霊とはいえ、とてつもなく、切なく、悲しい。
そして、今回、初めて、サニワとしての春奈の活躍を見ることができた。
あっぱれ、春奈!
春奈と仙龍との関係も進みそうな予感で、ますます目が離せない。
博物館となっているかつての豪商、藤沢家の屋敷で展示を開催するため、改修工事を行うことになった。
高沢春奈が勤めるアーキテクツは、展示プロジェクトを
担当するが、その藤沢家では職人が立て続けに変死をとげた。
どちらも、帯締めや振袖を首に巻き付けていたという。
そしてその顔は笑っているかのようだった…。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ三作目。今回も嫌だなあ……のっけから嫌な雰囲気が漂いっぱなし。夜中に読むのは要注意。しかし、いったん読み始めたら読む手は止まりません。
藤沢本家の蔵と離れと座敷牢……想像するだけでもぞくぞくと寒気を感じてしまうような情景なのに、なんてことをしてくれるんだパグ男! これはひどい。そして起こった災厄もひどいし。仙龍の父・昇龍すら祓えずに封じるだけだったというのは、ほぼ最大級の脅威なのではないでしょうか。いったいどうなるんだ。
もちろん死霊のホラーとしての怖さも充分すぎるほどに感じることはできるのですが。この娘たち……生きてた時の妄念もこれまたあまりに怖いんですが。シリーズ中一番怖い。ラストの緊迫感もシリーズ最大級。しかし春菜の頑張りには勇気づけられた感がありました。なので嫌な怖さが思ったよりは後を引かなかったのは良かったです。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ三作目。今回は旧家の蔵と離れの因縁を相手にすることになります。そこは以前に仙龍の父が関わったもので…。家を曳くのとはちょっと違いますが、徐々に見えてくる因縁の凄さに、起きたことの悲しさに、恐怖を覚えながら読み進めました。最後の見立てのシーンは凄い迫力でした。そんな中、コーイチはしっかり成長しているし、和尚もこんなに頼りになる男だった?と思うほど。そしてラストの仙龍の想いや言葉は素晴らしく、頭が下がる思いでした。扱った過去の事件はとても重いのに、とても読みやすくよかったです。
投稿元:
レビューを見る
よろず建物因縁帳シリーズ 第3弾。
いつものメンツが活躍するんだけれど
今回ばかりは、多少なりとも死霊に同情してしまった。
悲惨な最後を遂げた事に対して寄り添う形での
仙龍の解決策に感動しました。
さすがに命がけの儀式になるんだけど、
幻想的ですらあって、恐ろしい緊張感があって、
まるで見てるみたいでした。
さすがに仙龍もヤバい!と思ったけど、
今度は春菜が頑張った。
イザという時に体張れる春菜は素晴らしい。
ムードメーカーのコーイチのおかげで、
いいメリハリが出来てます。
読みだすと絵が見えるからすごく楽で、面白い。
やっぱりスゴイなこの人
早く続きが読みたいぃ~
投稿元:
レビューを見る
これでもかと大量にとっ散らかっていた伏線が一気にすっきりと一本の線に繋がるのが本当に本当に気持ちが良い。
いつも自然物の香りがしているのがシリーズ共通。前回は雨と水と土の匂い。今回は土と埃。
突飛な話なのに相変わらず何故か現実味があって、虚実の配合が絶妙です。
たた春菜ちゃんがちょっとやっぱりガサツで苦手なんだよなあ…。
投稿元:
レビューを見る
職人の死に顔は、笑っていたそうだ。広告代理店勤務の高沢春菜が博物館展示の視察に訪れた、かつての豪商・藤沢本家。屋敷ではふたりの職人が、帯締めや振り袖を首に巻き付け不審死を遂げていた。春菜は因縁物件専門の曳き屋・仙龍に相談する。そこには彼の父すら祓えなかった呪いがあった! 仙龍は自らの命を賭して、『死の花嫁』にとんでもない奇策を仕掛けるが――!?