紙の本
薄幸・健気受けの王道作品。
2016/02/29 03:40
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クジラ弐式 - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽薄社長息子×吃音工場勤務。
祖父の勤務していた消しゴム工場に就職した受け。
実は社長息子とは昔会話をしたことがあって、密かに憧れていながら働いています。
一方お金持ちで性格も付き合いも軽薄な攻めは、ある事件から目に怪我を負い…という話。
内容的には小説にすると結構ある話になりそうですが、健気受けって漫画であまり無いからか、じっくり描いてくれていて印象深かったです。
受けの健気さに攻めが改心していく系の、かなり好きなお話でした。
健気さに心がキュッてなります。
ストーリー的にスルッと読めたのは、話や絵の構成が上手いからじゃないかと思います。
ちょっと展開早すぎかな…って部分もあったので、1冊全部このお話に費やした方が良かったかも。
まあでも、絵でも行動でも受け可愛いあ~!!って何度思ったことか… 笑
その後の話も欲しかったかな~。
小説で健気受けが好きな人はハマりそうな作品でした。
原作のARUKUさんは存じないのですが、私的には雲居さんの薄幸受け顔すきです…w
紙の本
ARUKUさんが好きで。。。
2017/01/20 23:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やちゃまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ARUKUさんが好きで買ってた本。
この話はARUKUさんが原作を担当されています。
読めば、あぁARUKUさんのお話だなぁ…って。
とにかく主人公・道雄が報われない。
でもそれでも一途に悠馬を思っている。
悠馬の幸せだけを祈ってる。
例え誤解されても、悪者扱いされても。
何か良い意味で古き良き昭和作品を読んでいる感じでもありました
(昭和生まれなもので・^^;)
性悪な女の性悪さ含めて(笑)
最初、嫌なヤツーって思ってた悠馬の友人が途中から
良いヤツになって、道雄に振り向いてもらえない事に
ちょっとかわいそうになってしまって(笑)
その人の方が幸せになれるなら、悠馬をやめてその人に
しちゃえばいいのに…とか思いながら読んでました。
最後もARUKUさんらしい結末。
今までの事が全部報われて最高のハッピーエンドを味あわせてもらえました。
同時収録作も切なく苦しかったし、さすがにデスオチかって
覚悟したけれど。
こちらも最高のハッピーエンドでよかった!!
絵を担当されていた雪居ゆきさんの絵もARUKUさんの物語の雰囲気にピッタリで
とても良かったです!!
電子書籍
ARUKUさん原作
2017/10/21 13:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ARUKUさんファンを裏切らない作品でした。一途で生きづらそうな主人公のイメージを損ねることのない絵柄で違和感なく読めました。
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ARUKUは魂の純度を信じている作家さんだと思う。そしてこれまで描かれた作品のモチーフはほぼ全て「富める者」と「貧する者」の「身分違いの恋」であると言える。きっと作者自身が「何も持たない自分」と言うものとずっと葛藤して来た人だからだろうと思う。
私は遥々アルク名義で描かれた『猿喰山疑獄事件』を読んで以来、全てのコミックスを読んでいる。作者自身の魂の叫びを写し取ったような持たざる者の悲鳴が聴こえるような作品で、いつも涙が勝手に溢れて来た。これは言ってはいけない事かもしれないが、何ゆえに「原作者」になってしまったのだろう、業界の内情は知る由もない。ARUKUの紡ぎ出す物語は、作者の「絵」があってこそだと思う。
この作品は完全なるおとぎ話で終わっている。寓話的手法は遥々アルク名義時代に際立っていた。その時は「描く事」自体への作者自身の不安が重なり、そんな事をしても何もならないのだが、ずっと本を抱きしめていたい衝動に駆られるくらいに、情動が揺れて仕方がなかった。何かせずにいられない気持ちになった。
ツイッターなどの作者のツイートを読んでいると、作者自身が混迷の中に在るのだな、と言う感じが伝わって来て不安になる。
作者の絵は非常に癖がある。一見、表情が単一的、デッサンも狂っている様に見えて、「綺麗な絵」に慣れている読者には「物語」の良さが伝わらないかもしれない。そう言う事なんだろうか…作者原作のコミックスが2冊発行されている。
ARUKUは描かせる側に回るべきではない稀有な作家である。作者自身に作者自身の物語を描いて貰うべきである。本作を描かれた雪居ゆきの絵はARUKUの世界観を壊すものではなく、物語にとても合っていたと思うが、私は元々ARUKUファンなので、本人に描いて貰いたかったなぁ、と言う正直な気持ちは隠すつもりはない。
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表題、柏原にしとけばいいのに…^^ 最初こそチャラくてクズだと思ったけど、本気の柏原は確実に悠馬より良い男だと思うw悠馬は昔はかっこよかったのになー。目が見えなかった時もしおらしかったのに、初Hでフェラ要求するとか柏原にもう一発殴られればいいと思う( ˘ω˘ )ていうか「まあ俺も嫌いじゃないよ」って何だ(^q^)絶交なんて生温いわ!まあ、絶交以前に柏原は迷うことなく縁切るって言ってたし、悠馬のこと「カス男」とか言ってたけど…w悠馬は柏原のこと親友だと思ってるのに、柏原の方はそうでもないのが笑えたw
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うるうるのきゅんきゅん。いいわあ。切ないわあ。末長く幸せになって欲しいなあ。柏原にも素敵な相手ができたらいいなあ。今のままやったら、めっちゃ不憫だから。
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一途で切なすぎる恋の話でした。
ARUKUセンセ原作とのことで購入してみました。雲居ゆきセンセの絵柄はやさしくて繊細で話のイメージにぴったりで、特に薄幸なねずみちゃんがとてもかわいかったです。
ストーリーはあのARUKUワールド全開で、涙が止まらなかったけれど読後は心が洗われました。雲居センセは原作の独特の世界観をきちんと描き出していたように感じました。
大手文房具メーカーの若手常務×消しゴム工場の工員。
爆発事件で失明してしまった悠馬は、敵が多い自分の味方として「名無し君」だけに無防備な姿を見せるようになるのだけど、本当の恋を知らずにいい加減な人生を送ってきた金持ちの顔だけ男というのは絶えず見え隠れしています。
一方のねずみちゃんはやさしくて心がきれいな男の子なんですが、吃音のせいで周囲からは誤解されてばかりの損な人生を送っています。
道雄が悠馬を好きな理由にキュンときました。悠馬にもすごくピュアな子供時代があったのね…
消しゴム工場!?っていう設定に驚きました。
でも毎日単調な作業に一生懸命向き合う道雄と、かわいいのにできそこないとして廃棄されてしまう不良品には似たものがあって、胸が締めつけられます。
金持ちのお坊ちゃんの悠馬にとってはお弁当やパンなんて些細な好意だろうけど、そこにはねずみちゃんのせいいっぱいの思いやりがつまっていて、胸が熱くなりました。
ねずみちゃんの遺言をみつけて悠馬の悪友の柏原が追いかけるシーン涙が止まりませんでした…!柏原を見直した!ねずみちゃんに言い聞かせた言葉もよかったです。
それにしても恐ろしい女でしたね~
悠馬が真実に気づいてくれてほんとに安堵しました。
本当の恋も知った悠馬。よかったです。それもこれもねずみちゃんの献身愛のおかげですね。
おい、とか名無し君、としか呼びかけてなかったけど、最後に人魚姫って呼んでてラブラブでよかった!
今後はねずみちゃんに感化されていい男になっていい経営者にもなって、幸せにしてくれると思います。
「ダリアの恋」は、戦時中の商家の下男とその家の病弱な長男との恋物語。こっちもイジワル継母が嫌な女で。
辛さを乗り越えて結ばれる胸を熱くさせるお話でした。
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うーん漫画を描き慣れていないのか、台詞が棒読みみたいに聞こえるし言葉遣いも随所で違和感が…「好きにおなり」には思わず脱力(笑)原作者ってどこまで作品に指示されるんでしょうね?
一時的に失明した御曹司×吃音工場作業員。昼ドラ展開よりも受けが攻めの親友にコロッといったのには疑問しかない。
同時収録は戦時下の主従関係もの。これも継母が基地○。オチにひねりがなさすぎやしないでしょうかね(^^;
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切ない…!切ない!!詳細はこちらに↓
https://note.mu/vincent82/n/n92e78371f9fa