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電子書籍
生きづらさのワケ…
2018/12/01 15:23
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投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
半分は正史、半分は伝奇という割りと気楽に読める作品である。
電子版の表紙に「水干はそこまで大袖じゃないだろ…、普通袖括りで絞るだろう」と、よく分からないツッコみを入れてみたりした。
地の文もセリフ回しも現代的で、取っつきやすい読みやすい。
朝日ソノラマでは(記憶が断片的だが)、数ヶ所で現代語を使ってしまう痛恨のミスもあったように覚えている。加筆修正でその手の凡ミスは修正された。
本作でも、刹那の間に、かぶりを振ったり、目をしばたたく仕草があるが、このあたりはお気に入りの言い回しのようである。
現代文でも、翻訳を読んでいると考えると全く違和感はない。さすがベテラン作家だ。
陰陽寮を預かる賀茂保憲、他の長編フィクションのように直情径行でバカっぽく、アツい男。
賀茂の家に居候する安倍晴明、齢十六~八なのに元服前、ガリガリの鶏ガラボディで重度のコミュ障。
神祇を司る大中臣能宣(のうぜん)、下っ端ながら唯一の貴族家系、同年代だが年寄りみたいである。
昨今、京を騒がす一言主(ひとことぬし)。人を瞬時に殺める強力な呪言・言霊を操り、その外観は帝の生き写しとも。
それを操る凄まじい女の怨念、果たして勝算は。
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