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地方と都心の格差について、最近話題になっていたが、こちらが先だったようだ。
が、おしまいの地は、低く見るわけではなく、おもしろの地として描かれている。
地方出身者としては、「あるあるー」と同意できないくらいぶっとんでいるが、だからこそ読み物として面白い。
声に出すのではなく、文字に吐き出す。
他の作品も読んでみたくなった。
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ここまで赤裸々に書いて大丈夫なのかと心配になるほどの実話に基づくエッセイ。コンプレックスや失敗談も包み隠さず書かれている。筆者のフィクション小説もあれば読んでみたい。
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大好きなこだまさんのエッセイ本。
落ち着いて読める時に、大事に大事に少しずつ読んだ。
こだまさんの文章は、わたしの「戻るべき場所」のようなものだと感じている。
外でいろんな人と話して盛り上がり、すぐに影響受けて考えを振り回されてブレブレになり……そして、ぐったり自己嫌悪に陥る。
そんな時、戻って来るのがここなのだ。こだまさんの本があれば、戻るべき場所に戻ってこれる。そんな感覚を抱いている。
だから、ずっとこれからも、何度も何度も読むことになるだろう。
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非常にネガティヴな内容なのになぜか笑える不思議な本です。自分も筆者のように内向的でどちらかというとマイノリティな人間なので、共感できる部分が沢山あり面白かったです。
前半あたりで登場する「エグザイルの中の誰かを失敗させたような若者」など、表現の独特さが癖になります。
公共交通機関で読むには笑いをこらえるのが大変でした。笑
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「おしまいの地」とは著者の生まれ育った場所のこと。自分の子どものときのことや、自身の病気、家族、親せき、友人等々身の回りのことをつづったエッセイ。
淡々としてかつ読みやすい文章なのだが、書かれている内容は悲惨なものが多く、読み進めていくとちょっと陰鬱な気分となる。
著者の前作「夫のちんぽが入らない」も読んだときに同様の感想を持ったので、これが著者の個性なのだろう。次回作がどのような内容になるのか、読んでみたいような、みたくないような・・・。
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買うつもりはなかった。なぜなら立ち読みしたときの最初のエピソードが、好みではなかったからである。
だがその後も本屋に行けば、なんとなく気になっては手にとってパラパラ見た。
川本、お前は私のクラスにも居たな。その節の最後らへんを読むと目がうるんだ。この対価は払わねばなるまい、と思い買った。
この方の故郷は、我が田舎ではないかとちょっとドキドキしたこともある。人生の屈折具合に、謎の親近感を覚える。
それでも、自分の痛い部分にあるような過去がざらざらと書き連ねられているのを読むと、親近感にブラウン管を挟むような距離を感じる。その距離に甘えて、不器用だなあと微笑ましいような、話してみたいような、分厚いガラスを張っている。
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電車の中で、笑いをこらえるのが大変だった!数々の大変な出来事を、当たり前の事のように淡々と綴り、込み上げる笑いを誘うことに、感心する。代表作が衝撃的過ぎるが、こちらのエッセイも、面白かった。
幸せは、掴み取るものでも、見つけるものでもなく、ただ感じるものだということを痛感した。
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「夫のちんぽが入らない」の作者・こだまさんのエッセイ。家族、同級生、仕事や病気のことなど、面白おかしく書いている。
冷静にみればヘビーな人生だと思うのだが、明るく前向きに生きようとする彼女に頭が下がる。
苦しんだ月日が彼女に強さを与えたのか、それとも彼女が思っている以上に物事をポジティブに考えられる明るい人なのか。
生まれ故郷の閉鎖的な集落を「おしまいの地」から「おもしろの地」へと見方を変えることで生まれる、この作品の楽しさを味わって欲しい。
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夫の…ちん…ぽ… からの続編的な要素は少な目で、
辺境の山奥でのささやかな暮らし、
でも臭い家とか相当に大変なんだけど…
どこでも生きることが大切だって学んだ作者の
近況がわかってうれしくなる一冊。
田舎のエピソードは面白くて、わかる、あるある。
しかもコミュ障気味なとこなど共感するし
週刊スパ連載中だそうでチェックしたい
がんばれ。どっこい生きてる。私も生きてる。
首の鳥居の行く末が安泰でありますよう。
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2018.07.14
『夫のちんぽが入らない』の自伝エッセイを読んで、絶対次の作品も読みたいと思いました。
期待通りの文調で、今回も大爆笑。
特に、入院ネタが面白く、首のボルトがお守りになった話や首の骨が生まれた話、他に家が臭いという内容でも何度も爆笑しました。
次回作にも期待大です。絶対読みます。
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テイストは前作と変わらず、時に笑いながら読まさせて頂きました。内容薄かったりやテーマがないわけではなく、最終的にはこだまさんの素朴な控えめな人柄や確固たる哲学が伝わってきます。人付き合いが苦手で人前で話ができない方でも、文章にするとこんなにも面白い人がいるのだなと思いますし(「くせえ家」には笑いました)、だからこそそれでも周りの方に支えてもらえるのだと思います。
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言いたいことを飲み込んで生きる人は、言えなくて伝えられないことを、文章を書いたり、絵を描いたりすることで、バランスをとるんじゃないかなあ、と思う。
文章だったり感性がとても好き。多分また本が出たら買ってしまうんだろうなあ。
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医師に「今のあなたは転んだだけで死にます」と言われ
頸椎をボルトで固定。
レントゲン写真の首筋にはボルトが3本。
それが「私の守り神」
このエッセイの中で一番好きな話。
こだま さんのエッセイを読み
励まされたり、元気をもらった。
こんなにも素直な文章が書けたら。
「言えないからこそ私は書いているのだ」
私も、こだま さんと同じ気持ち。
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筆者のことは知らなかった。
中々に辛い生き方をしてきて、よくも心を深く病まずに書籍を刊行できたとも感じるし、地頭を育てる努力を意図的ではないにしても継続してきた結果なのかな?とも思わせる。
結構なキツイ?個性の持ち主である夫を持ちながら、お互いに程よい相互理解と距離を保ちながら成り立っている様子。
ネットの時代であることが、生き続けられた理由の一つか。
厳しい現実を、自分ごと張り倒すような表現が痛快で面白い。
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この人(著者)の、感受性がいい。
「青山先生」は、いい人ですね。
あと、この人に起きていることは、本当は「川本」の結末のようなことなのではないのか、とも思う。
そんなに心配しなくてもいいのに。
だから、これからも、無理せずに自然体で書いてください。