紙の本
どうしたものか
2023/03/23 16:35
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
医者家系の一家に訪れる様々な死の形。
その後ろには数々の生きてきたエピソードがちりばめられていて、それに導かれるかのような形態の死が待ち構えている。
人の命を預かる職業柄、自分の死に向き合った時の反応が興味深い。
長生きは長生きでどうしたものか、色々と考えさせられる。
紙の本
長生きについて考えさせられる
2021/01/04 06:43
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
代々医者の土岐一族は短命な男ばかり
土岐祐介先生が亡くなった話からはじまり、それぞれの短編で父・叔父とエピソードが続き物語を紡ぎだす。
最初の祝葬を書いた時には連作短編集にする予定はなかったそうだが、みごとな連作になっている。
最終章の忌寿のように病気が克服されて長寿時代が来るとは思われないが、「長生き」とは何かと考えてしまう
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医療の進歩とその弊害。
内臓ズタズタにされていろんなリスク背負いながら長生きするより、
適当なところでポックリ死にたい。。。と思っていても、そう簡単に人生うまく行かないよなぁ。
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内容(「BOOK」データベースより)
「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは僕を祝福してくれ」自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているという―。簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語。
5話からなる連作短編集。
ミステリー仕立てになっているけど 他の作品でもあるように 延命治療や死生観などを訴えている作品なのだろうなぁと感じながら読み終えました。
つい最近、肋骨骨折をした時にショックが大きかったようで 待合室で検査を待っている時に初めて気絶しました。
その時、オーバーなのですが 『あーーこのまま死ぬのかなぁ....』と思いながら気絶したのです。
その後意識を取り戻した時、ストレスが心身に与える影響は絶大なんだと思ったし お医者さんや看護師さんの有難みを感じました。
頭も体も不自由なのにあまり長生きしたくないという考えは変わりませんが 生きている間はまわりに感謝の気持ちを忘れずにいたいなぁと強く感じました。
そして、好きなものや楽しみを1つでも多く見つけて 残りの人生少しでも楽しく生きれたらいいなぁと思っています。
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37歳で変死をした長野の病院家系の医師、土岐祐介の話を皮切りに早死にしていった土岐の男性たちの話が『祝葬』『真令子』『希望の御旗』『忌寿』と語られる。が、一番ゾワーーっとホラーだったのが最後の忌寿。祐介の友人だった手島が主役で祐介の兄信介に会いに行く。2068年の未来の話だが、何が怖いて、死なないって怖いねぇ、しみじみと怖いです。いつもの久坂部節でシニカルながら、アセンブルキャストで主人公が入れ替わりスピード感のある展開、軽くてサクッと読めます。
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久坂部羊 著「祝葬」、2018.2発行。タイトルの「祝葬」、読後後もすっきりしない(意味不明な)タイトルでした。「死」がいくつか絡んだ物語、37歳での謎の死もあれば、その母親の延命治療による114歳でミイラ化した状態・・・。感想をひとことで言いますと、久坂部羊さんの作品としては「物足りなかった」です。
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上方舞の師匠に共感。ほんと、「何がめでたい」のか。
でもこういう社会が数年先の現実だよね。
まれこさん怖いし信美さんもこわい。
覚馬先生が理想的かな。
「人はだれしも、ただ一度だけ、自分の死を死ぬ以外にはない」最後の一文が重い。
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短編連作集。
医療によって生かされる、簡単に死ねなくなる時代に起こるであろう様々な問題を、土岐一族の物語に仕立て上げた医療小説。
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代々医者であるが早死にする家系の5つの短編集。「真令子」の章は、女の嫉妬など結末はどうなるか追って行ったけれど、そのほかは、医師としての方針など、病気や死に対する心情が書かれたもの。ふーん、医師はそう考えているのですか、と思うところもあり、最後の「忌寿」は近未来的で、上手い事書いているなと。死ぬことが難しくなるなんてね。自分としては不自然に長生きより与えられた寿命で精一杯生きるほうがいい、の意見側であり、なるべく悔いなく、楽しんで生きたいなと思ったわけで。
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長生きはめでたいもの。……と、昔からそのように思われがちですが。本当にそうなのかとても疑問に思えてしまう作品です。むしろこんな長生きは恐ろしくもあって。早く死にたい、というと語弊があるけれど。たしかにそこそこの時期で穏やかに死ねる方が幸せなのかなあ。
それに大きく関与する「医療の進歩」ももちろん望ましいことではあるはずなのだけれど。確かに確実性のない治療だとか、無駄な延命治療とか、そういうのは「死なない」だけであって「長生き」ともまた違う気がします。でも家族としては死んでほしくない、というのも当然の想いだもんなあ。否定はできないけれど……やっぱり恐ろしすぎるわこの小説。下手なホラーよりもずっと怖い。
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-2018/07/16
長寿と短命 どちらも価値ある ただしそれは自分が決める。
読み進めるのが楽しい。自分の常識と比較しなながら読み進めることができる。
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評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは僕を祝福してくれ」自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているという―。簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語。
医師一族が早死にする・・ミステリーかと思ったが違った。死ねなくなるまで生き続けるか、もう少し生きたいと思う辺りで死ぬのか?どっちが良いのか?
話がかなり両極端なのでどっちとも言えないが、平均寿命辺りで痛みが無く安らかに逝きたい。と平均的な感想に行き当たった。
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図書館で借りた本。
土岐一族の男子は代々医師の家系だが、男子が早死にするのはDNAのせいなのか?その謎は祖父の時の死から次々と明かされていくミステリー仕立て。最後は早死にではなく、長生きするパターンの話で医療の発達で病気でなかなか死ねなくなり、生きる屍になってしまった話。しかし今は延命治療拒否する事もできる世になってるし、生に執着する後期高齢者はあまりいないだろうな。
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一生懸命「戦う」患者さんと
そんな家族に「本当のことが言えない(戦うことを選んだ家族の状況をみて)」お医者さんって、結構いるんだろうな…と。
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医師で小説家の著者の新刊(といっても去年の発刊だが)。ミステリーかと思いきや、延命治療等の是非を問う終活本でした