投稿元:
レビューを見る
女子高生のメイクみたいに過剰でもなく、後続車に煽られ散るかのようなスピードで話は進み、あーお酒のみたいなとか思いながら柿の種バリバリ頬張りながら読む、そんな本でした。全世界の日本語流暢なミランダさんが読みたいものリストに入れない本ナンバー1なのは確か。
投稿元:
レビューを見る
主人公の性格を好きか嫌いかで、ハマるかどうか分かれそうだけど、主人公好きだったので一気読み。
ただ帯の「まさか〇〇○が〇〇〇〇とは、普通は想像しないだろう」の〇に入る言葉が分からなかったので、それが知りたいです...
投稿元:
レビューを見る
非常にキャッチーな邦題だと思いました。原題は「The Kind Worth Killing(殺されて当然の者)」とのことで、この小説のテーマといえますが、放題のほうが読み進めるうちにそれが分かってきて面白かったです。複雑な設定のはずがそれを感じさせないのは構成のうまさでしょうか。ラストまで緊張感もって読めました。
投稿元:
レビューを見る
登場人物が少なくて読みやすく楽しめた。
まあ、最後は予想の範囲だったけど。
やはり過去の成功体験が失敗の基になるんだろうな。
刑事を刺したのはいただけなかったなあ。
投稿元:
レビューを見る
空港のラウンジでの男女の出会いが、思いがけない事件を呼び起こす…、男女のモノローグで綴られていく物語は意外な展開を見せ、因縁あるふたりを呼び寄せていく…
読み終えてみれば、これは「彼女」の特異な人格からなる犯罪小説だったいうことがわかりますが、途中までは殺す殺されるのサスペンスが表に出ていてスリリングな展開で先をなかなか読ませません。
登場人物にはいわゆる「良い人」がいないので、下手に感情移入することなく話そのものに没頭できたのは良かったなとも思ったりしました。
相当の悪女であったミランダは、けれどそれは後天的な性格でしかなく、生まれながらに平然と邪魔者を排除できてきたリリーにとっては、ちょっと邪魔くさい羽虫ていどの存在だったのでしょう。善悪の区分などなく、障害物をはらうように、生きられる人間。その特殊性がだんだんと際立つように自然と描かれていて、巧さを感じました。
最後の落としどころもまた見事で、彼女はそれでも逃げ切れるか、あるいはあっさりと捕まるか、という想像も楽しいです。どちらでも彼女は平然と慌てることも泣くこともないのだろう、と思えるからです。その孤高、特異性あっての彼女であり、魅力なのですから。…もちろん、彼女と関わりたいとは、微塵も思いませんが。
投稿元:
レビューを見る
殺人に至るまでの動機や方法が安易過ぎる気がする。登場人物の視点ごとの章立てや最終章のオチに関してもそれほど目新しいものはない。ただ、解説の中でも触れられているが、サイコパスという登場人物の心理をもう少し掘り下げられていればと思う。
それにしても、刑事の書く詩がチープすぎる。
投稿元:
レビューを見る
妻ミランダの浮気に悩むテッド。偶然出会った美女リリーと意気投合したテッドは、ミランダの殺害計画を練ることに。そして徐々に明かされるリリーの恐るべき前歴。一見うまくいくように思えた殺人計画なのに、途中から「そうなっちゃうの!?」と予想外の方向へ転がってしまいます。息もつかせぬサスペンス。
なんていうか……登場人物、どの人も曲者ばかりです。お互いに裏をかき裏をかかれて、いったい最後には誰が笑うのか。まあ誰が殺されたところで同情もできなくって、だから勝ち抜けられてもそれはそれで腹が立つかも、なんて思っていたら。あらら、こういう結末か! これはこれですっきり。
投稿元:
レビューを見る
空港のバーで出会った男女。男は浮気した妻への殺意を女に告白,女はそれを当然だと認め,殺人計画への協力を申し出る。何度かの密会を経て決行日が近づいたとき,衝撃的な事件が...。各章ごとに変わる4人のモノローグで構成される(ほぼ)クライムノベル。物語の中盤で二度驚かされた。結末も乙。
投稿元:
レビューを見る
空港のバーで偶然出会った美女、リリー。テッドは彼女に妻が浮気していることを愚痴ってしまう。するとリリーは言う。「彼女は殺されても仕方がないわ」。戸惑うテッドに、さらにリリーは言う。「接点のない者同士が共謀すれば、完全犯罪もできるはずよ」。だんだんとテッドはその気になり、妻の犯罪計画を練り始める…。
投稿元:
レビューを見る
偶然出会った女性と共に妻ミランダを殺す計画をたてる。彼女の名前はリリー。彼女の過去、そして今現在の出会い、これから起こるであろう事、どこかミステリアスでいて、魅力的に映る。しかし彼女の闇に関わることで、周囲はあらぬ方向へ転がっていく。そしてその闇はやがて彼女本人にも迫ってきて……。最後までハラハラの展開に一気に読んでしまった。
投稿元:
レビューを見る
これは中々の展開でした。終わり方は、、、難しいけどまあ そういう方向しかないかな、とは思いますが。よくある手法で1人称の連鎖で物語が進みますが効果的でしたね。もう少し違った終わり方もあったのでは、と そこは残念です。
投稿元:
レビューを見る
ホワイダニットのリリーはなぜ空港のラウンジであっただけの男の
妻殺しに協力するのかが軸に進んでいくが
章を追うたびにリリーの過去が明らかにされていき
二章ではデッドがブラットに殺されてからの
ミランダ(フェイス)vsリリーの騙しあいの様相を呈し
三章ではさらにリリーがミランダとブラッドも殺し
どうなるか・・・
追うものと追われるものの心理戦はヒリヒリするが
結局なぜリリーがあそこまで簡単に殺人という手段をとるかまではわからず
あまりに他人を『殺してもいい者』と思いすぎている
事が理解できない。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。
第1章の終わり方、、、えって思った。
続きどうなっちゃうの?ミランダは?って感じ。
ミランダVSリリーなのか?と思ったら、その先行ってるし。
リリー、サイコパスすぎる。
そして終わり方もよかった。
投稿元:
レビューを見る
「本の雑誌」本体のミステリーベスト10からピックアップした最後の1冊。
2018年のランキングで「カササギ殺人事件」の後塵を拝したこの作品ではあるが、池上冬樹になるこのベスト10ではこちらが第1位。洗練された俗っぽさも含めて私もこちらが好きだなぁ。
実業家のテッドが空港のバーで見知らぬ美女リリーに出会ったところから始まるお話は、予想もつかせぬ展開でとてもサスペンスフル。
リリーが妻殺しに加担する理由は徐々に明らかにされて行くが、そこで明らかになるリリーという特異な女性を作者がどう扱おうとしているのか見えないこともあって、最後まで予断を許さない。
冒頭にリリーが読んでいる本はパトリシア・ハイスミスだが、『見知らぬ乗客』から始まって『太陽がいっぱい』を思わす余韻で終わる。いや、面白かった。
投稿元:
レビューを見る
ヒースロー空港のラウンジでの見知らぬ女性との会話から話が展開していく。
ある程度予想しながら読み進めたものの、途中の意外な展開に驚いた。
各登場人物の視点で物語が進行するため、彼らの行動や心理をトレースしやすく、ドキドキしながら読める。面白かった。