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空港のラウンジでお酒を飲みながら飛行機の出発を待っていた男性は、赤毛の女性から声をかけられた。
彼女と話すうちに彼は自分の妻に裏切られている事を語り始める。美人の妻は二人のための家の建築を指揮していたが、建築業者のリーダーの男性と浮気をしているのだ。
妻は否定しているが、本人が気づいていないだけで、彼は建築中の新居で妻と建築業者の二人が愛し合っているところを目撃してしまったのだ。
そんな酷い仕打ちをした妻を殺してしまいたい…
その話を聞いた赤毛の女性は意外にも協力したいと言ってきた。
もし、一週間経って、まだ彼の気持ちが変わらないなら、まだ妻を殺してしまいたいと思っているなら、再び会おう、会えたなら、妻とその相手を殺してしまう方法を教えよう、そう言って二人は別れた。
そして、一週間が経った…
妻に浮気された男性 テッド、そして妻殺しの手伝いを申し出るリリーの二人の一人称語りの章が交互に続いていく。
テッドの章が妻への憎しみを確信していき、徐々にリリーに惹かれていく様子を語る一方で、リリーの章は彼女の少女時代に起きた事を語る。そして、リリーの章が現在にまで繋がり、テッドがいよいよ殺人を実行に移そうという段階で、事態は思わぬ方向に…
と、ここから第二部になり、一人称で語る人物が変わる。それによって、そこまで語られなかった登場人物の意外な関係性も明らかになる。
勿論、人を殺めることはいけないことなのだが、殺人を薦めるリリーに少し肩入れして読んでしまう。それ故にラストで明かされる事実が余韻を残す。その辺りも作者の計算なのだろう。
他人に評価を聞かれれば、絶対面白いと答えるに違いない作品。
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章ごとに入れ替わる登場人物の視点で語られ、
ストーリーはテンポよく進行していきます。
しかも予想を裏切る意外な展開に、
グイグイ惹きこまれてしまいます。
フィクションだから面白く読めるけど、
ごく普通に社会に溶け込み、
自分が狂っているとわかっていない人が、
実際に近くにいたらと思うとゾッとします。
罪の意識がまったくないということが、
もっとも怖ろしいところですネ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
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女子高生のメイクみたいに過剰でもなく、後続車に煽られ散るかのようなスピードで話は進み、あーお酒のみたいなとか思いながら柿の種バリバリ頬張りながら読む、そんな本でした。全世界の日本語流暢なミランダさんが読みたいものリストに入れない本ナンバー1なのは確か。
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主人公の性格を好きか嫌いかで、ハマるかどうか分かれそうだけど、主人公好きだったので一気読み。
ただ帯の「まさか〇〇○が〇〇〇〇とは、普通は想像しないだろう」の〇に入る言葉が分からなかったので、それが知りたいです...
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非常にキャッチーな邦題だと思いました。原題は「The Kind Worth Killing(殺されて当然の者)」とのことで、この小説のテーマといえますが、放題のほうが読み進めるうちにそれが分かってきて面白かったです。複雑な設定のはずがそれを感じさせないのは構成のうまさでしょうか。ラストまで緊張感もって読めました。
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登場人物が少なくて読みやすく楽しめた。
まあ、最後は予想の範囲だったけど。
やはり過去の成功体験が失敗の基になるんだろうな。
刑事を刺したのはいただけなかったなあ。
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空港のラウンジでの男女の出会いが、思いがけない事件を呼び起こす…、男女のモノローグで綴られていく物語は意外な展開を見せ、因縁あるふたりを呼び寄せていく…
読み終えてみれば、これは「彼女」の特異な人格からなる犯罪小説だったいうことがわかりますが、途中までは殺す殺されるのサスペンスが表に出ていてスリリングな展開で先をなかなか読ませません。
登場人物にはいわゆる「良い人」がいないので、下手に感情移入することなく話そのものに没頭できたのは良かったなとも思ったりしました。
相当の悪女であったミランダは、けれどそれは後天的な性格でしかなく、生まれながらに平然と邪魔者を排除できてきたリリーにとっては、ちょっと邪魔くさい羽虫ていどの存在だったのでしょう。善悪の区分などなく、障害物をはらうように、生きられる人間。その特殊性がだんだんと際立つように自然と描かれていて、巧さを感じました。
最後の落としどころもまた見事で、彼女はそれでも逃げ切れるか、あるいはあっさりと捕まるか、という想像も楽しいです。どちらでも彼女は平然と慌てることも泣くこともないのだろう、と思えるからです。その孤高、特異性あっての彼女であり、魅力なのですから。…もちろん、彼女と関わりたいとは、微塵も思いませんが。
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殺人に至るまでの動機や方法が安易過ぎる気がする。登場人物の視点ごとの章立てや最終章のオチに関してもそれほど目新しいものはない。ただ、解説の中でも触れられているが、サイコパスという登場人物の心理をもう少し掘り下げられていればと思う。
それにしても、刑事の書く詩がチープすぎる。
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妻ミランダの浮気に悩むテッド。偶然出会った美女リリーと意気投合したテッドは、ミランダの殺害計画を練ることに。そして徐々に明かされるリリーの恐るべき前歴。一見うまくいくように思えた殺人計画なのに、途中から「そうなっちゃうの!?」と予想外の方向へ転がってしまいます。息もつかせぬサスペンス。
なんていうか……登場人物、どの人も曲者ばかりです。お互いに裏をかき裏をかかれて、いったい最後には誰が笑うのか。まあ誰が殺されたところで同情もできなくって、だから勝ち抜けられてもそれはそれで腹が立つかも、なんて思っていたら。あらら、こういう結末か! これはこれですっきり。
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空港のバーで出会った男女。男は浮気した妻への殺意を女に告白,女はそれを当然だと認め,殺人計画への協力を申し出る。何度かの密会を経て決行日が近づいたとき,衝撃的な事件が...。各章ごとに変わる4人のモノローグで構成される(ほぼ)クライムノベル。物語の中盤で二度驚かされた。結末も乙。
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空港のバーで偶然出会った美女、リリー。テッドは彼女に妻が浮気していることを愚痴ってしまう。するとリリーは言う。「彼女は殺されても仕方がないわ」。戸惑うテッドに、さらにリリーは言う。「接点のない者同士が共謀すれば、完全犯罪もできるはずよ」。だんだんとテッドはその気になり、妻の犯罪計画を練り始める…。
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偶然出会った女性と共に妻ミランダを殺す計画をたてる。彼女の名前はリリー。彼女の過去、そして今現在の出会い、これから起こるであろう事、どこかミステリアスでいて、魅力的に映る。しかし彼女の闇に関わることで、周囲はあらぬ方向へ転がっていく。そしてその闇はやがて彼女本人にも迫ってきて……。最後までハラハラの展開に一気に読んでしまった。
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これは中々の展開でした。終わり方は、、、難しいけどまあ そういう方向しかないかな、とは思いますが。よくある手法で1人称の連鎖で物語が進みますが効果的でしたね。もう少し違った終わり方もあったのでは、と そこは残念です。
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ホワイダニットのリリーはなぜ空港のラウンジであっただけの男の
妻殺しに協力するのかが軸に進んでいくが
章を追うたびにリリーの過去が明らかにされていき
二章ではデッドがブラットに殺されてからの
ミランダ(フェイス)vsリリーの騙しあいの様相を呈し
三章ではさらにリリーがミランダとブラッドも殺し
どうなるか・・・
追うものと追われるものの心理戦はヒリヒリするが
結局なぜリリーがあそこまで簡単に殺人という手段をとるかまではわからず
あまりに他人を『殺してもいい者』と思いすぎている
事が理解できない。
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面白かった。
第1章の終わり方、、、えって思った。
続きどうなっちゃうの?ミランダは?って感じ。
ミランダVSリリーなのか?と思ったら、その先行ってるし。
リリー、サイコパスすぎる。
そして終わり方もよかった。