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「ソフトウェア開発上の問題の多くは、技術的というより社会学的なものである」と言われながらも、実際に社会学的観点からエンジニアリングの問題を語った本ってそんなに無かったので、良い本が出たなと。過去にもTeam GeekやDevOps系の本で類例はあったかもしれないが、科学的な視点を織り交ぜつつ、丁寧に論を進めている本はなかなかなかった。
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世には表層的な「アジャイルなプラクティス」について取り上げることに終止した書籍が多い中,コミュニケーションや組織論などといった社会科学の背景からキチンと解説した良書.
「アジャイル」を一面的に良いもの,推し進めるものとして紹介する書籍とはことなり,「ウォーターフォールとアジャイル」という対立軸の有意な側面とそうでない側面について論じて,アジャイルのムーブメントを相対的に論じているところもとても好感が持てる.
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アジャイル、スクラム、技術的負債といった言葉だけが先行することが多いけど、その成り立ちと、不確実性つまり不安の扱い方の観点で説かれていて、腑に落ちた。
個人がいかに自律的であるか。そして組織、ビジネス、プロセス、システムをエンジニアリングすること。エンジニア組織論ではなく、エンジニアリング組織論。学び多き良書だった。
#エンジニアリング組織論への招待 #不確実性に向き合う #要再読
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涙が出た。ガチで「僕はこの本を10年待ってた」クラスの名著。どうも組織間の連携が上手くいってない気がする。少なくとも個人的には何となくストレスを感じてる。そんな漠然とした不満が第1章を読んで氷解。情報の非対称性と限定合理性、そして怒りという感情の正体。第2章以降も本当に濃い。ソフトウェア開発に携わる全ての人に読んでほしいし、自分もこれからの人生で何度も繰り返し読むと思う。
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文句なしの良書だと思う。
エンジニアリングとは不確実性を削減する行為であるというシンプルな定義からはじめ、不確実性の観点から思考技術、メンタリング、アジャイルマネジメント、組織論の各種手法を解説している。
みんな一回は読んでほしい…。
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エンジニア組織を経営するための指南書。巷の「アジャイルについての本」とは一線を画し、マネージメントに焦点を当てた経営書/教科書といった印象を受けた。
本書で一環として説かれているエンジニアリングの本質は「いかにして不確実性を減らすか」。優れたエンジニア組織はこの命題に対して自発的に取り組むことができる組織であり、筆者は著書の中で、リーダーとして求められる思考と行動を3つの段階に分けて解説する。
一つ目は自身の思考を変えること。VUCAの時代、世の中は不確実性に溢れ、物事の因果関係がとても複雑であるため、「論理的思考」もUpdateが必要。経験主義ではなく仮説思考へ、ロジックツリーのような分析ではなく全体を一つのシステムとして捉える思考へ。
二つ目は他人の思考を変えること=メンタリング。目指すは「自ら考える人材を作る」ことであり、心理的安全性を与えつつ、相手に傾聴し、認知を示しながら自己効力感を高める。
三つ目は組織への落とし込み。基本はメンタリングを個人だけでなく、チーム全体に対して行うこと。ことエンジニア組織については、不確実性に立ち向かうためのマネジメント手法(注:開発手法ではない)として優れているアジャイルを導入し、抽象的で自由度のある指示でも動ける組織を目指すべき。
本書では特に3点目に紙面が割かれており、個別具体的なアジャイル導入論が展開されており、教科書のよう。特に役に立ったのが、①アジャイルに対するよくある誤解をどう解くか、②大きな組織におけるコミュニケーション問題を解決するための4つの処方箋、③技術的負債を組織設計で解決する考え方。
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レコメンドされてなんとなくタイトルにピンときてポチったら、スゴイ本だった!この本やばい。
技術者向けの本ではなく、経営と組織論の本です。
エンジニアリング=「ものごとを成し遂げる過程の不確実性を極少化する営み」と定義して、そこでおこる人と組織の機能不全のメカニズムをひもといていく教科書みたいな内容。
なんというか、すごく自分の感覚とFitする。
組織における機能不全、それを引き起こすコンフリクトの原因を、
人間個人の認知と心理のメカニズム、各組織の情報・視野・役割の違いがもたらす部分最適化のメカニズム、
それらがもたらす「不安」、その不安をどう極少化するか、
罪を憎んで人を憎まず、みたいな姿勢で描いて、
そして、それらをプログラムのソースコードのように、丁寧に定義・言語化・体系化して表している。
まさにリファクタリング。
※↓このキーワード、全部でてきます。
でも決して拡散してるわけではない。
不確実性のコーン、マイクロマネジメントと自己組織化、
エントロピー、経験主義と仮説思考、認知の歪み、
データドリブンな意思決定の誤解、リアルオプション戦略、
全体論とシステム思考、心理的安全性と組織パフォーマンス、
ジョハリの窓、ウォーターフォールとアジャイル
グーグルの心理的安全性、ダブルループ学習、学習する組織、
CCPM、ストーリーテリング、取引コスト理論、OKR、、、
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仕事の現場で起こっている問題を体系的に整理されており、その点は共感できた。
ただ、その問題の解決策については実践的なものはなかった。
この問題は一つの答えがあるわけではないので仕方ない気もする。
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分かりにくい。もっと全体観のある本かと思っていたが、そうではなく、個別の知識をバラバラに詰め込んだという印象。色々なキーワードを得る事はできるかもしれないが、それらが整理されたかと言うとそうでもない。全体観が見えないので途中から読むのが苦痛だった。
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ものすごく濃密に情報が詰まっていて、かつこういった書籍にありがちな個人の経験に基づいた意見でなく論理的に説明されています。
文句ない良書です。
「エンジニア」と「組織論」といったワードから手に取らない人も多そうですが、そのほとんどはエンジニアにも組織論にも留まらない普遍的な内容が書かれています。
そのため誰にでもオススメしたい本です。
ターゲットが絞りすぎたタイトルになっていて、この本が手に取られないのがもったいなく思います。
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手元に置いておきたい一冊。自組織にあてはめながら、様々な角度から読むことで悩んだ時のバイブルになると思う。
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タイトルの通り、技術的な話というよりもエンジニアという職業が抱える課題を組織の視点から色々と解説してくれている本。 目から鱗。 仕事をしていて、日々感じていたモヤモヤの正体が見えてきた。 霧が晴れた感じ。 同時に自分の至らなさも見えた。 先は長い。 まずはこれを何回か読み直して、そこから色々と深掘りしていこう。
しっかし、エンジニアっていうのは勉強することありすぎ。
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アジャイルという意味が知りたくて読んだ。
内容はビジネス書的な内容も含み、ソフト開発以外にも応用ができる事が書かれた本と感じた。
良書。
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エンジニアリング組織論、というタイトルで、エンジニア向けかと勝手に思っていたが、実際は組織全般に関わるマネジメントについて丁寧に紹介してくれた本だった。
会社以外のサークルや家庭すら組織であるから、どこへいってもこの知識は役に立つ。
リーダーやマネジャーだけでなく、構成員がこれを理解していれば、もっと組織の雰囲気はよくなり、生産性も上がるはず。
いろいろな場面で活用していきたいと思った。
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1章は退屈、難しい。
5章は、IT業界で仕事をするものにとって、納得、理解できとても参考になった。まさしく自分の考えや経験のリエンジニアリングができた感じ。
2章も中々興味深い内容。
全章再読中。