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惨殺死体が発見された現場に落ちていた1冊のノート。
それはどこかの外国語で書かれ、「Q」と「A」の問いかけの様子が描かれていた…
他の方のレビューや映像化されると知って、手に取った1冊。
捜査自体が犯人との「Q&A」の形で進むのかと勝手に思い込んでいただけに、内容にかなり違和感。
そして、登場人物がほぼ記号化されており、事件の背景も分かりにくいし、感情移入もしにくい。
サスペンスやミステリーを勝手に想像していた自分が悪いのだが、内容は極めて哲学的。それを理解して読めば、もっと違う感想が得られたのかもしれない。
今作がデビュー作だと言うが、複雑な伏線を全て回収する手法は見事。どんな映像に仕上がるのか、今度はそっちが気になってくる。
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難しいストーリー。
この世に生きる価値をどう見出すのか、何故みんな公平に幸せになれないのか、考えなければと思うシーンはあるかもしれないが、みんな目を背ける話題。
それをこのような形で表現できるのがすごい。
徐々にこの世界観に引きずり込まれ、最後は一気読み。
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現場に残された一冊のノート。そこから殺人事件の真相が明らかになっていく。胸を刺され亡くなっていた男性に抵抗の跡はなく安らかな表情だった。その理由とは?
被害者の彼の生い立ち、その特殊な考え。そして後半突如明らかになっていく真相。少し先が読める部分もあったけれど、事件が起こるまでの経緯を書いたそのノートを最後まで読みたくなる一冊だった。
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うーん。ひどい。
期待はずれもいいとこだった。
異国の人がドライブだけで
交番のある国にこれちゃったということかな?
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この分かりにくいスタイルに慣れるまでは、薄い本であるのに全然読み進められませんでしたね。
9(Q)が養子になる辺りからようやく物語が馴染んで読み進められるように。この物語は寓話として読むのがいいように自分は感じました。
殺人事件の現場から始まるのでミステリーを読むつもりで読み始めてしまいましたが、そのスタンスで読み進めるとおそらく堪らなく窮屈になって嫌気が差してしまうかと。
本作は佳い悪いなどの単純な評価だけでなく様々な評価がされ、人によって全く感想も異なるでしょうね。
書かれていることの髄は純文学だと思います。
これをドラマ化するんですか…とても難しそうです。
描き方によってはとても陳腐な仕上がりになって原作者の意図からずれたドラマになってしまいそう。
期待はずれを覚悟で観てみたいですね。
そして本作でデビューした著者は今後どんなスタイルの物語を繰り出すのか気になります。
…中々手が延びなそうな予感がしますが。
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廃墟と化したアパートの一室。死体のそばにあった一冊のノート。そこには被害者と犯人が交互に問いかけた2組の問いが残され、異国の言葉のそれを刑事が読み進めることで被害者と犯人を浮き彫りにしていきます。決して面白くなかったわけではないのですが、出てくる登場人物が、日記に書かれる人物だけでなく全て、記号一文字であらわされているところがとてもとっつきにくく感じました。入り込んでしまえば、彼らが誰なのかどんな関係なのか、描き出される彼らの人生にはひき込まれますし考えさせられます…そして最後に残ったのは虚しさでした。
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ミステリーだと思って読み進めると
少し違うかと思います。
登場人物がところどころ
アルファベット表記なのが謎でした。
主人公の名前9も何と読むのが正解なのか
迷いましたし、舞台も四畳半というワードが
出てくるので日本の古い部屋を想像したのですが
刑事とかは外国の方っぽいし、
そのまま進むストーリーも外国が舞台っぽいので
頭の中で情景がスムーズに浮かびにくかったです。
主人公がサイコパスなのかと思いながら
読んでいたのですが、
そうでもなさそうだな…と、
少し自分の中で勝手に期待しすぎた点が
あったのかもしれないですが、
その辺りも自分の中で盛り上がりに欠けたのと、
クライマックスの誰が誰で、みたいなところも
途中でそうなんじゃないのかと思いながら
読んでいた予想が当たってしまったので、
そういった驚きのどんでん返し感もなく、
そうか…という感じで盛り下がって読み終えました。
Amazonではレビューでの評価が良く、
本の装幀が佐藤亜沙美さんだったので
購入したのですが、
ちょっと内容は想像と違ったかな、
という感じでした。
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ミステリーという感じではなくて、どういう分野になるんだろう。両親と手を繋いで幸福そうに笑ってた子供への行為が、胸が痛くなる。いたぶる気持ちでやっているわけでは無いのがわかる。気持ちの描写がうまくて、引き込まれていった。難解にも感じた。ドラマ化されたのかな?ドラマや映画で観たい作品。『植物癒しと蟹の物語』とは全然違うタイプのお話だけど、根底に流れているものがなんかある。深い深いかなしみやいたみや、なんなんだろう、上手く言えないけど、そういう感じのもの