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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー短編を7つ集めたものです。どの作品も、なるほどなあと思わせる展開になっていて、どんどん読めました。題名の「にらみ」に、こういう意味があったのだということを初めて知りました。
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もうね~、ムリムリ感ありすぎっ!ww
逆に、わかっているだろうに、よく書くなぁ!って感じw
なので、次々読みます!www
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窃盗の常習犯・保原尚道は、殺人容疑で逮捕されて片平成之の取り調べを受けている。保原は自首しており、目撃者による面通しも終えているのだが、片平は納得していない。保原は人を殺すような人間なのか――。(「にらみ」)驚きと情感あふれるミステリー傑作集!
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7編を収録した短編集。
暴力団の抗争事件の代理に出頭するまでの、暴力団の師弟関係のやり取りを描いた「餞別」から始まり、遺品整理の会社で働く親子の絆を描いた「遺品の迷い」など、相変わらず、珠玉の作品が揃う。
30ページぐらいの短編だが、どの作品も一筋縄ではいかず、もう何冊も読んでいるはずなのに、トリックの巧さに毎回引っかかってしまう…
今作もお見事でした!
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前半の2作がよかった。テンポよく話が進んで最後にストンとどんでん返し、或いは種明かし。短編集はイマイチ入り込めない話があっても他で楽しめるというメリットがある反面、読み応えという点では少し物足りない。
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短編ミステリーの雄、長岡弘樹さんの新刊が届けられた。表紙を見て警察物かと思ったら、共通したテーマは特になさそうである。共通しているのは「驚き」だ。
「餞別」。いわゆる「お勤め」はヤクザの出世コースと聞くが、ヤクザがこんな気が利いたことをするのだろうか。男には違う道もあったような気がするが…。「遺品の迷い」。世間的にも認知されてきた遺品整理という仕事。孤独死など悲惨な事例が多い中、こういうエピソードも中にはあるのだろうか。自分にはできない仕事だ。
アマチュアの試合で「実況中継」は珍しいが、ここまで大々的にやるのかと苦笑してしまう。対照的な父親像と、大人の都合に振り回される少年たち。心中察するに余りある。「白秋の道標」。同じ悩みを持つ夫婦は多いだろう。結末からある作品が思い浮かんだが、もちろん書けない。とにかく、いい方向に進んでほしい。
本作の一押し「雑草」。陸上部の練習がうるさいと投書があった。犯人の目的が、そんなところにあったとは。しかし、もっと驚いたのは…。タイトルも含めて実にうまい。表題作「にらみ」。刑事にはそんな仕事もあるのか。だが、そんな仕事が必要なのは恥と考える、ベテランがいた。なるほど、さすがベテランであった。
ラストを飾る「百万に一つの崖」。出世に無頓着な自分には、こういう感情はピンとこないが、出世がおめでたいとは限らなかった。悲しいかな、人間とは短慮で動いてしまいがちだ。
今回も、やや無理があるものの、ネタ使いが贅沢な作品集だった。それにしても、この方なら長編の傑作も書けそうな気がするのだが、今後も短編の名手を貫くのか。
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ノンシリーズの短編集。短編に定評のある長岡さんだけに、今回も7作全て面白く読めた。
いわゆる「本格ミステリ」では無いが、一風変わった謎が提示され、キッチリ解決される。頭脳の冴えている暴力団組員が出て来る第一話など、ちょっと出来過ぎな展開の話もあるけど、著者の技巧の巧さは存分に感じられた。
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ミステリ短編集。わりと小粒なネタが多くて、いい意味でゆるーく読める印象です。それでもどきどきさせられたり、ほろりとさせられたり。読みごたえは充分です。
お気に入りは「百万に一つの崖」。心理面で一番「やられた!」と思いました。なるほど、そういうこともあるのかもしれません。でもそこまで追い詰められていたというのはなんとも気の毒で、切ない読後感でした。
「にらみ」にもやられたなあ。案外これって盲点だったかも。そりゃあいるはずだよね。
「遺品の迷い」にもほろりとさせられたのでした。ネタ部分はややギャグに近いかとも思ったのですが。読後にじわじわ来ます。
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“にらみ”とは、刑事が公判を傍聴し、被告人が供述を翻したりしないよう、無言で圧力をかけること―。事務所荒らしで捕まり、懲役五年の判決を受けた窃盗の常習犯・保原尚道は、仮釈放中に保護司を殺害しようとした容疑で逮捕された。取り調べを担当する片平成之は、四年前の保原の裁判で“にらみ”をしていて面識があった。保原は自首しており、目撃者による面通しも終えているのだが、片平は納得していない。保原は人を殺めようとするほどの悪人なのか―。(「にらみ」)驚きと情感あふれるミステリー傑作集!
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表題作のほか、「餞別」 「遺品の迷い」 「実況中継」 「白秋の道標」 「百万に一つの崖」
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いささか無理やりな感がある個所もないわけではなかったが、展開が愉しみになるストーリーである。ラストは読者それぞれが納得するように、ということなのか、明確に文字にされていない場合が多いので、物語によっては多少悩む点もあったが、ほぼ納得できるものだった。事実の裏側を垣間見るような一冊でもある。
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「実況中継」
言えば買ってもらえる家庭状況なのに、自分でアルバイトして買おうと言う気持ちが素晴らしいです。
「白秋の道標」
何年か前にこういうシュチュエーションありましたよね。たしかに他人ではないので女性的には受け入れやすいでしょうが、男性としてはどうなんでしょうか?
短編だけど深みがありました。
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【収録作品】餞別/遺品の迷い/実況中継/白秋の道標/雑草/にらみ/百万に一つの崖
皮肉な結末の短篇集。
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お得意の短編ミステリ集。仕組まれた伏線とどんでん返しの妙はそこそこ楽しめるがちょっと凝りすぎかなあ。インパクト薄くマンネリ感も。ごめんなさい。
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短編集、7編。
ヤクザの兄貴分の粋な計らい、遺品の整理、目が不自由な少年に草野球の実況中継、離婚が決まった夫婦の登山、陸上部の騒音問題、裏切らない為のにらみ、出世争いの裏など、人間味溢れるミステリー。
個人的には「餞別」「遺品の迷い」が面白かった。ただ、少々凝りすぎの感も。
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必ず最後にどんでん返しを持ってくる短編集。よくこんなに思いつくなぁと思うが今回は多少強引さのある内容が多かったような。時折、ん?と考えてしまうときがあったがそれなりに楽しめた。
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全体的に面白かった。中でも「実況中継」の話は会社の草野球チームの試合実況をコミュニティfmで流す社長に倣いながら実況する少年の姿が微笑ましくて、地域の野球の試合であるが、甲子園やプロ野球の試合の雰囲気が感じられて面白い。「にらみ」は警察官と容疑者の取り調べで真相究明に緊迫感や迫る何かを感じ、にらみを利かせた解明を見せた印象。後味の悪い結末という作品もあるが、様々な心情や出来事の背景からひも解いて、トリックから謎を解明させ、伏線を回収させ、最後になるほどなと納得させる結末なのも良い。