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登場人物が多いにもかかわらず読み進めやすい。
それでも、何度もページをめくる手を止めて振り返り読み返したくなる箇所も多かった。それだけ込み入った構成で仕掛けの多い小説だった。仕掛けが多いのは舞台となったこの豪華客船もそうで、さすがに乗ったことはないけれど見学してみたい気にもなる。
社会的問題もはらんでいて親子、家族という点についても現代の問題性を感じられた。
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豪華客船で、消えたはずの乗客が見つかったがそのまま出港する。
フィツェックの作品は新しいものほどどんでん返しがうまく面白くなっていく。
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豪華客船で起きる乗客の消失、不明者の出現。それがいくつかのストーリが絡み合って進行する。
なかなか読みやすかったが、最後どうなんだろう。
犯人まではわかったが、その後はやりすぎでは。
またエピローグの前に謝辞?
プロローグ、エピローグは話を混乱させる要素ではあったが、必要だった?
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クルーズ船の中が治外法権に近い形であるという点は、目から鱗だった。
冒頭とラストの話はキチンとリンクしているが、やや蛇足感があった。
どんでん返しはあるものの、謎解き部分が弱かったように感じた。
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この作家はドイツのディーヴァーって感じかな。ややあざとい感じがするが。怖い女勢揃いの巻。船長は意外とまともだった。マルティンは先手を打たれてばかりだな。客船は究極のクローズドサークル。
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フィツェックは「治療島」「ラジオキラー」の二作で懲りて、自分には合わないからもう読まないことにしていたのだが、評判がいいものだからつい…。やっぱりこの雰囲気はダメだわ。なんだか生理的嫌悪感に訴えてくるような、ねっとりした感じがしてつらい。それに、冒頭とラストの仕掛けはやり過ぎだし、さほどおもしろくないと思う。
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面白い、しかし血なまぐさい話で内容には多少辟易気味。読んでいて気持ちが良い話ではないのに、猛スピードで読み進まずにはいられなかった。部分的ハッピーエンディング。最後の最後はいらなかったんじゃないの? というか、私は一つ手前の落ちで満足して、最後のはあまり感動なかった。正直言うとよくわからなかった。
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どんでんの多いジェットコースター的展開が苦手な方も多いと思われるが、シミズは大好きであり、本作の最後のどんでんでおばあちゃんが真相を当ててた!嬉しい!という気持ち。
邦訳されたフィツェック著作で1番好きな『ラジオ・キラー』のディーゼル再登場も大変嬉しいし、他にも出てくる作品があるそうだがいかんせん邦訳が全然出ない(今回で6年ぶり)はやく!
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豪華客船でのクルーズ。実はそこは自殺や失踪する人が多いというのを
知っているだろうか? 確かに、先日、船旅をした時に、船に乗る前に住所氏名を書いた乗船表を渡した。何のためだろうと思ったら、行方不明になった時に誰がどうしていなくなったのか、を明らかにするためなのだろう。乗船時、下船時に人数をカウントしていたのも同じ理由。
確かに、陸から離れたところで船から飛び降りれば、助けようにも助けられない。
主人公の刑事は妻子を船旅で亡くしている。監視カメラの映像で、船から飛び降りているらしい。なぜ死んだのかはわからず、刑事。その謎を解くべく、とある豪華客船に乗った。そこで出会ったのは、数か月前に刑事の妻と同じように親子で船から飛び降りて死亡とされていた娘であった。
刑事は娘が行方不明の間どこにいたのかを探るよう船の支配人から依頼される。この船でよからぬことが起きていたことが公になると、問題が起きるのだそうだ。
自分の妻子のこともあり、刑事はその依頼を受ける。
長い旅をする船はそれだけで一つの世界だ。どんな人がそれを使うのか、何が起きているのか、実際のデータをもとに明らかにされる船の実態が面白い。
謎自体も面白いのだけれど、いささか陰惨であり、ちょっとびっくりした。
読み終えると、しみじみと面白かったなぁと思える作品。
読み返したい。
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一年もしないうちに翻訳棚にひっそりして
綺麗なまま一生を終えそう…
創作とはいえ、もう少しクルーズ船取材
できたでしょう!
もとクルーズ乗務員だぞ!
やりべやとか監禁部屋とか、
そんなに船団もってる会社がスペース無駄にしないから!
すぐ改装ですよ!
実際は内側の部屋の方が需要多いから!
メイド、キャビンメイトにばれずにいろいろやっててすげーし!
あと、夜中でも普通船内明るくて
24時間掃除してる人いるし!
わざわざクルーの部屋の前通る通路以外ないなんてありえないし!
クルー用廊下に名前って…つけてる会社あんの?
下っ端クルーの書き方ひどいし!
重病者出たら普通速攻最寄りの港か
今時ヘリコプターだし!
そんな危険な感染者積んだままのが危ないよ!
マスターキーはそんな簡単に盗めないし
フロントにはいっぱいスタッフいるよ!
船主がやることがこのサイズの船で
やれることじゃないし!
すぐクルーに気づかれるよ!
三千人の乗客にデッキ17まであるなら
クルーも最低千人、高級と言うなら
1500人はいないと回らないよ!
そんだけ人いたら多分すぐ謎デッキばれるよ!
てか洗濯物とか普通に船員専用エレベーター使って
船員用出口から出せるから!
クルーがいくら客が室内に居ないからって
客の部屋で何かしないよ!
帰ってきたらどうすんの!どんだけ低級船なの!
ほとんどの船は廊下に監視カメラあって
必要ないクルー立ち入り禁止だから!
ヌーディストデッキが必要もなく出てくるのは
ドイツっぽくて笑った。
といろいろ興醒めして読むのが辛かったが
一番の謎は船員袋という言葉…
主人公が船員に化けたのかと思ったら違うし
ドイツ語であるの?クルーズバッグ?
唐突すぎる上違和感。
あと誤字脱字、勘弁。
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5年前に豪華客船で妻子を失った囮捜査官マルティンは、富豪の老女に因縁の船に呼び出される。船上でまた別の母子が消え、さらに以前に消えた少女がいきなり現れたという。そしてその少女はマルティンの息子のテディベアを持っていた。船の秘密と妻子が消えた真相を知るためにマルティンは動き出した…
豪華客船という閉鎖された世界でいくつもの事件が進行するジェットコースターな面白さ。
序盤のバグバーティのエピソードや米の虫ホラーが気持ち悪くてかなりダメージを受けたが、意外などんでん返しの連続で辿り着いた真相の読後感は悪くない。
豪華客船のクルーズで失踪や自殺が多いというのは事実らしく、怖いと思った。
著者の謝辞の後ろにエピローグがあるのは、読みのがしてしまう人もいるのではないかと気になる。
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殺される!と思ったら、次のシーンでは異なる人が死んでいて、涙の再会か!と思いきや、なんで?ってなる。そんな展開が最後の最後まで続く。驚きの展開で続きが気になって仕方がない。朝の通勤電車内で読んでいたが、続きが気になったので早く仕事を終わらせて続きを読んだ。働き方改革にも貢献してしまった。そんな中でも、登場人物の心情や家族についてのストーリーはしっかりしていて、単純なジェットコースターではないところが、作家の力量だろうか。一気読みでした。
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各キャラクタがもっとはっきりしているほうが好みです。かなり入り組んだ話なのでそれが楽しめればよかったが、どちらかというとちょっと無理やりな展開という印象が残った。豪華客船という設定はそのファクトなど興味深いが登場人物が限られているせいでその巨大さや設備の描写が行動範囲内に限られていて残念。
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5年前妻子が豪華船から消えた捜査官マルティンの元に連絡が届く。因縁の客船では、2か月姿を消した少女が忽然として出現し、さらなる事件が!?
群像劇に謎や事件が絡みノンストップで加速していくサスペンススリラー。
作者はすごく読者を意識していると思う。最大限に不可解な謎を深めることで、読者が興味を持つ。そして注意を払うよう警告し、それは成功している。
真相が予想出来る範囲で進んでいくストーリーだったので一抹の不安がよぎるも、心配なさらず。きちんとサプライズが用意されています。
こういうことが出来る作家は強い。他の作品にも期待がもてる。
失踪、監禁、現代社会の問題に切り込むテーマなど、近年似たようなミステリが多いのだが、その中でも忘れ得ない特徴的な作品でした。
作者の謝辞から先も絶対読みこぼしがないようお気をつけて
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クルーズ船での行方不明者を扱ったストーリー。
過去にクルーズ船で妻と子を失った刑事。クルーズ船の秘密を追う資産家や怪しい船長、船医なども登場し、過去の因縁が絡んで誰もが怪しく見える。
ストーリー展開はテンポ良く読めるが、分かりにくい点が多い。
オチはスッキリとは言えないが片付いた感はある。