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ひょっこり現れた死んだと思われていた少女。監禁されているそのオカン。妻と息子を失った因縁のクルーズ船に乗り込み調査を進める囮捜査官。誰が一体、何の目的で。。。プロローグの掴みから、どないなっとんねんと惹きつけられ、エンドロールの後のオマケ映像なエピローグまで楽しめました。あぁ、春なのに寝不足が続く。
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クルーズ船から消えて、そしてまた現れた少女の謎を解き明かすミステリ。主人公の捜査官を含め、どの登場人物もが一癖も二癖もある人物ばかり。さまざまな事象が絡み合い、サスペンス感あふれる息もつかせぬ展開でぐいぐい読まされました。
予想はしたけれど、なかなかえげつないあれやこれやが多いです。監禁された女性のパートがとにかく酷い。これはもういっそ殺してくれって思うなあ。ただし、すべての真相がわかった後では、因果応報かと……いや、それでも酷いのは酷いか。
まあ面白いけど、意外性はあまりないかも……なんて思ってたのは甘かったな。そこで来るか! そして優雅に思える豪華客船の裏にこんないろいろなことがあるかと思うと、少しばかり恐ろしくなるかも。
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豪華客船で起きる失踪事件に挑む囮捜査官。
冒頭からえげつなくて、趣味には合わないが、
次々と暴かれる新事実がだまし絵のようで面白かった。
何層にも重なる巨大クルーズ船を上ったり下りたりするイメージと幾重にも重ねられた事件の真相の様子ががデブってくる。
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ドイツミステリ。船に乗り込む前の刑事のキャラが破天荒過ぎて引いた。登場人物が多すぎて前半は飲み込むのが大変だったが、中盤から一気にスピードアップして楽しかった。
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あらすじ
豪華客船から姿を消した。その船からの電話で、消えた息子のテディベアを、同じくいったん姿を消し、二ヶ月後に再び現れた少女が持っていたという。ただし、少女の母親はまだ行方知れずだ。船に乗り込むマルティン。そこには、五年目と同じ船長、その恋人の女医、船のオーナー、少女の世話をするメイドがいる。
またこの船のどこかでは、少女の母親が過酷な環境で監禁されていた。犯人は虐待を受けた子どもたちに代わって罰を下すつもりらしい。
この作者は以前も読んだ気がする。ブクログに記録はないのでだいりぶ前かな。そのときはサイコサイコしていて、ラストもすっきりしなかった印象。
この作品はサイコな部分も残しつつ、アクションあり、謎解きありで読みやすい。豪華客船っていうのもいい効果なのかな。非日常を感じられる。途中の拷問場面とか不安になるところもあったけど、実際はただの脅しだったし、ホラーが苦手な人でも読めると思う。
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ストーリーはちょっと取っつきにくかったかな。でも、帯にある「真相のつるべ打ち」って、なんか凄くないですか?
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ドイツの船上ミステリー。お国柄、重厚そうなイメージで心して読み始め、なかなかハードな犯罪もあったが、謎が謎を呼び、事件解決…と思ってからの展開もあったりで最後まで読者を飽きさせない語り口が絶妙。初読だったので著者の他の作品も読んでみたい。
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翻訳物苦手な私が一気に読まされたすごいリーダビリティです。囮捜査官マルティンは富豪の老女から豪華客船に呼び出され、2か月前に船から姿を消した少女が突然出現したことを知らされます。その豪華客船「海のサルタン号」では5年前に彼の妻子が姿を消していて…。彼女がどこにいたのか、母親はどうなったのか、犯人と被害者のやり取りを挟んで、事件は幾重にも重なって読者を翻弄します。隠されているテーマはとても重いです。登場人物も多く、詰め込みすぎたのか少々残念に思える部分もありますが、私は十分楽しみました。
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序盤は展開が気になり楽しめた。最後に近づくにつれ、いったい全体何の話かわからなくなり、犯人も誰?という状態。特にすごい謎や仕掛けがあるわけでもない話。
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ドイツの作家と言ってもこの人は全くその素振りがなく、生まれた国って本を書くのに必要だっけか?となんか出版の枠組みを飛び越えた所にいる。50歳位だが感覚が非常に若く、ツイッター世代にも難なく読みこなせる本を読む上でのめんどくささがない。なんだろ、そのめんどくささって、「俺文学してるし」っていうかっこつけか。「私出版社から金貰ってるから偉いし」そういうの取っ払って、個人の感情に極めて的確にすっと食い込むのがうまい。だからと言って本が名作で、人に薦めたいとは思えないが。デビュー作治療島が一番いいかな、今の所。
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確かにおもしろい。
『治療島』を読んで、スピード感こそあるが、なんでもありの倒錯ストーリーという印象を受けており、あまり相性は良くないと感じていたので、さほど期待していなかったのだが、ほとんど気に障る点なく、おもしろく読み進められた。
”サイコ”ではないスリラー小説との触れ書きだったが、プロローグといい、事件の背景といい、物語の進め方の緊迫感といい”サイコ”色ぷんぷん。
でも、確かに終わってみれば真相は全く”サイコ”ではない。
真相がわからない間は極めて不気味でオカルティック、でもわかってしまえばそれは全く別次元の現実的な問題でありさほど無理なく消化できる。
その辺のひとつひとつのエピソードの帰着のさせ方がうまかったなぁと感じた。
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すごかった。
自分の表現力の貧弱さにあきれるけど、やはりこの一言に尽きるのかなと。
最後の最後まで驚かさせられる展開だった。
至福の読書タイムを久々に味わった感じです。
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信頼できる書評者が最新作「座席ナンバー7Aの恐怖」を激賞していたので、まずは前作からと思い読み始めたのだが…。最初から人物造形や物語の進め方に違和感(薄さ?)があり没入できず、7割方進んだところでギブアップ。Amazon⭐︎4個というのがなかなか信じ難い。
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非常に面白かった。一見、関係がない複数の登場人物の物語が、後半になって見事に1つに収斂していくミステリーの王道の醍醐味が味わえた。そして、翻訳がうまいのか、違和感を覚える訳がないのには驚いた。
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登場人物が多くて相関図を理解するのに大変でしたが、豪華客船内という閉鎖空間で起きる二転三転劇は先を読ませない展開で惹きつけますし、広げた大風呂敷をきちんと畳めていて秀逸な出来。
ただエピローグは完全な蛇足で残念です。