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あらすじ
豪華客船から姿を消した。その船からの電話で、消えた息子のテディベアを、同じくいったん姿を消し、二ヶ月後に再び現れた少女が持っていたという。ただし、少女の母親はまだ行方知れずだ。船に乗り込むマルティン。そこには、五年目と同じ船長、その恋人の女医、船のオーナー、少女の世話をするメイドがいる。
またこの船のどこかでは、少女の母親が過酷な環境で監禁されていた。犯人は虐待を受けた子どもたちに代わって罰を下すつもりらしい。
この作者は以前も読んだ気がする。ブクログに記録はないのでだいりぶ前かな。そのときはサイコサイコしていて、ラストもすっきりしなかった印象。
この作品はサイコな部分も残しつつ、アクションあり、謎解きありで読みやすい。豪華客船っていうのもいい効果なのかな。非日常を感じられる。途中の拷問場面とか不安になるところもあったけど、実際はただの脅しだったし、ホラーが苦手な人でも読めると思う。
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ストーリーはちょっと取っつきにくかったかな。でも、帯にある「真相のつるべ打ち」って、なんか凄くないですか?
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ドイツの船上ミステリー。お国柄、重厚そうなイメージで心して読み始め、なかなかハードな犯罪もあったが、謎が謎を呼び、事件解決…と思ってからの展開もあったりで最後まで読者を飽きさせない語り口が絶妙。初読だったので著者の他の作品も読んでみたい。
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翻訳物苦手な私が一気に読まされたすごいリーダビリティです。囮捜査官マルティンは富豪の老女から豪華客船に呼び出され、2か月前に船から姿を消した少女が突然出現したことを知らされます。その豪華客船「海のサルタン号」では5年前に彼の妻子が姿を消していて…。彼女がどこにいたのか、母親はどうなったのか、犯人と被害者のやり取りを挟んで、事件は幾重にも重なって読者を翻弄します。隠されているテーマはとても重いです。登場人物も多く、詰め込みすぎたのか少々残念に思える部分もありますが、私は十分楽しみました。
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序盤は展開が気になり楽しめた。最後に近づくにつれ、いったい全体何の話かわからなくなり、犯人も誰?という状態。特にすごい謎や仕掛けがあるわけでもない話。
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ドイツの作家と言ってもこの人は全くその素振りがなく、生まれた国って本を書くのに必要だっけか?となんか出版の枠組みを飛び越えた所にいる。50歳位だが感覚が非常に若く、ツイッター世代にも難なく読みこなせる本を読む上でのめんどくささがない。なんだろ、そのめんどくささって、「俺文学してるし」っていうかっこつけか。「私出版社から金貰ってるから偉いし」そういうの取っ払って、個人の感情に極めて的確にすっと食い込むのがうまい。だからと言って本が名作で、人に薦めたいとは思えないが。デビュー作治療島が一番いいかな、今の所。
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確かにおもしろい。
『治療島』を読んで、スピード感こそあるが、なんでもありの倒錯ストーリーという印象を受けており、あまり相性は良くないと感じていたので、さほど期待していなかったのだが、ほとんど気に障る点なく、おもしろく読み進められた。
”サイコ”ではないスリラー小説との触れ書きだったが、プロローグといい、事件の背景といい、物語の進め方の緊迫感といい”サイコ”色ぷんぷん。
でも、確かに終わってみれば真相は全く”サイコ”ではない。
真相がわからない間は極めて不気味でオカルティック、でもわかってしまえばそれは全く別次元の現実的な問題でありさほど無理なく消化できる。
その辺のひとつひとつのエピソードの帰着のさせ方がうまかったなぁと感じた。
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すごかった。
自分の表現力の貧弱さにあきれるけど、やはりこの一言に尽きるのかなと。
最後の最後まで驚かさせられる展開だった。
至福の読書タイムを久々に味わった感じです。
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信頼できる書評者が最新作「座席ナンバー7Aの恐怖」を激賞していたので、まずは前作からと思い読み始めたのだが…。最初から人物造形や物語の進め方に違和感(薄さ?)があり没入できず、7割方進んだところでギブアップ。Amazon⭐︎4個というのがなかなか信じ難い。
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非常に面白かった。一見、関係がない複数の登場人物の物語が、後半になって見事に1つに収斂していくミステリーの王道の醍醐味が味わえた。そして、翻訳がうまいのか、違和感を覚える訳がないのには驚いた。
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登場人物が多くて相関図を理解するのに大変でしたが、豪華客船内という閉鎖空間で起きる二転三転劇は先を読ませない展開で惹きつけますし、広げた大風呂敷をきちんと畳めていて秀逸な出来。
ただエピローグは完全な蛇足で残念です。
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犯人サイドの話の方が面白かった。
でもそれを実現するために主人公サイドの正義を貶める恰好となり、読者としては乗り切れなくなった。
意外性ってのは厄介なシロモノで、意外であれば良いわけじゃないと思う。
意外でありさえすれば、感動するわけじゃない。納得するわけじゃない。読んで良かったと本を閉じられるわけじゃない。
要は、家族を失った喪失感を意外性でもって浄化してほしかったのだが、「こんな妻なら失って良かったのでは」と思える形で終わってしまったので、いやそういうのを読みたかったわけじゃない、と寂しい気持ちになってしまった。
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最後まで何が起こるか分からず、中だるみすることなく読めた。
全部の伏線をきっちり回収するあたりいかにもドイツ人っぽさを感じた。
あと殺し屋と言うフレーズに違和感と、意外と人情あるなこの人といったところ。
読みやすいのでそのうち他の作品も手を出すつもり。
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冒頭から
これは、いったい??
と言いたくなるような
まるで 脈絡のないシーンが
次から次に登場してきて
舞台が 豪華客船ということは
わかるのですが
いったい 何がどうなって
誰と誰が どう繋がっていて
ここの事件が
あの事件の糸口で…
と ストーリーを
必死で追いかけているうちに
ああ!!そうだったの!?
え、そう言うこと!?
と 驚きの連続でした。
考えてみればー
見知らぬ人々が
場合によっては
数千人も乗り合わせ
長い期間 閉ざされた空間で
生活を共にする
かなり特殊な世界ですよね。
豪華客船というものは。
人が一人 忽然と姿を消しても
「海に落ちたのだろう」で
片付けられてしまう。
そんな シチュエーションを
存分に活用したミステリーです。
海のスルタン号では
航海の度に 乗客の親子が
行方不明になる事案が
頻発していて
いま まさに
船のどこかに監禁された
母親が その命を削られている。
死んだと思われていた
幼い少女が 忽然と姿を現し
客室を荒らして金品を盗み
生計を立てている男が
謎のメモを 偶然発見する一方で
豪華客船に 8年間も
乗り続けている 富豪の高齢女性は
海のスルタン号の闇を暴こうと
車椅子で 動き回り続けていて
そんな豪華客船に
囮捜査官が乗り込んできます。
そして 作品を貫く
深刻で大きなテーマも。
どんでん返しの連続は
あとがきの最後の最後まで続き
目が離せません。
2018年『週刊文春ミステリーベスト10』
第3位!
個人的には 船酔いに弱く
閉所恐怖症な上に 方向音痴で
何より"泳げない"ため
豪華客船に乗ることは
生涯ありませんが。。
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おもしろかった。
海外文学は少々苦手に感じていました。もちろん原書では読めないので、訳者との相性も関係するし。
丁寧に組み立てられている物語だというのがシンプルな感想。キャラクターも面白い。緊張する場面があっても、とあるキャラクターのおかげで少し緩めることもできる。スイスイと最後まで読んで、真実の行方を追って、驚いて、「ミステリー」や「サスペンス」の面白味を存分に感じました。
また別の作品も読んでみたいです。