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投稿者:わん - この投稿者のレビュー一覧を見る
トム・ソーヤも、ハックルベリー・フィンも読んだことがなく、マーク・トウェインの小説ははじめて読んだ。古い小説で地味だが面白い。最後の方まで、王子と乞食の入れ替わった関係が元に戻らないので展開が楽しみだった。
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こんなに面白い話だったのか!が読後すぐの感想。日本の子供向け簡易版とはちょっとラストが違う。オススメです
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王子と乞食が入れ替わるよくありがちなストーリーはたぶんこの話が発祥です。
二人が入れ替わった後の話の展開にハラハラさせられる。
読後の爽快感がたまりません。
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ありがちなお話で、もうタイトルと一ページ目を読むだけで結末まで分かっちゃうような古典的お話。
王様と王様にそっくりな乞食が入れ替わってしまうというストーリー。
最初はその展開のありきたりさに辟易したけれど、読んでいくうちにこれがよく構想を練られたお話だと気づく。
解説いわく作者はこの小説を2年かけて書いたらしく、芸術的幸福を感じながら書いたものらしい。
後半、一気にハッピーエンドに向かう展開は引きこまれたけれど、そんなに素晴らしい作品、というわけでもないような。
ただの王道以上名作以下、そんな感じ。
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http://blog.goo.ne.jp/shirokuma_2007/e/d1702528139eebdde224f47a9cf6b2e8
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おごり、について考えさせられる本。
それが当時のイギリスの政治状態を背景に書かれてるからもっとリアリティがある。
トム・カンティが乞食から王様になって、普段の何気ないことが幸せだと思っていた乞食の感覚がどんどん失われていくとことか。人間の卑しさが現れてる。
自分を大切にしてくれている家族のことまで忘れようとして富と名声に溺れていってしまう。私はそうなりたくない。どんなに上でも下でも人として気高さをなくなりたくない。
王様は乞食に落ちるけど王様である威厳を忘れようとしなかった。やっぱり地位が高い方にみんないたいと思うものだもの。でも、王様は一番底辺に落ちることで人として大切なことをたくさん学んでいった。一度辛い思いをしてみないと広い視野を得られない
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2014.9.18 am7:19 読了。連続テレビドラマ小説『花子とアン』に出ていたので。いぜんどこかで読んだことがあったよう。訳者村岡花子のあとがきが読めたことがかなり嬉しい。「人間は外見さえ同じなら中身に変わっても立派に通用するという痛烈な風刺」(表紙本書紹介文より)とか難しい理屈を抜きにして、単純に冒険譚として面白かったです。
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子どもの頃、『トムソーヤー』は何度も読んだが、『ハック』とこの『王子と乞食』は読了できなかった。『ハック』は大学時代に、そして『王子と乞食』は今回が初の読了。
身分や境遇があまりにも違いすぎて、接点すらないような2人が巡り会ってしまい、入れ替わり、数奇な運命をたどる。最後は丸く収まるように出来ているが、途中の冒険の展開も程よい感じになっている。
児童文学ではあるが、大人が読んでも十分面白いということが分かったのが最大の収穫かな。
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面白かった。王子が考えを変える所にいちいち笑いました。二人とも成長して良かった。最後乞食の少年がどうなるかと、やきもきしながら読みましたが、よかったなぁと思いました。
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The Prince and The Pauper (1877)
文豪マーク・トウェーンを村岡花子の訳で。
「水戸黄門」に「半沢直樹」と勧善懲悪ものはおもしろい。悪い奴はとことん罰せられ、かわいそうな奴はとことん救われる。この『王様と乞食』もそこは一緒。最後の章でこれまでの全てがすっきりとまとまる。
ただ、単なる勧善懲悪ものと違い、文豪らしくどこか宗教的・道徳的な節がある。弱きを助け、悪を罰す。そんな人としてありたい姿がこの本にはある。
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話は少女時代に読んでおくんだった、しまったと思うけれど語彙がわたしの場合大学までいってないとついてゆけなかったレベルだな、というところ。外国文学、とにかく訳ものというのはそこに難しさを感じる。
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子ども用の絵本で読んだきりきちんと読んでいなかったため、手にとってみたんだけど、
こんなに面白いとは!
ハラハラドキドキするし、いろきろと考えさせられる。
最後は、良い人には報い、悪い人には罰が与えられてスッキリ。
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むちゃくちゃ面白かった。
児童虐待のシーンが多くて、今の子どもにはこのまま読ませられない内容ではあるけれど…。
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名作の陰に隠れた最高傑作。
風刺、ペシミズムなど、作品により癖が強いというイメージがあるが、王道的だしど直球で気持ちがいい。
風刺、批判が強く込められているということでいうと、大人向きの作品。
サブタイトルに「あらゆる時代の若い人々のための物語」という一文を、読み終わった後に発見して感動を覚えた。
こんなありふれた言葉をサブタイトルにつけた、著者の心境を想像し、余程自信があった作品なのだろうと感じる。そして、その通りだと思う。
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楽しく読むことができました。
自分が寓話として理解していた「王子と乞食」との違いが多々あり、以下はその点を中心に書いたものです。
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①作者
ヨーロッパの作者不明の寓話だと思っていたが、『トム・ソーヤーの冒険』で有名なアメリカの作家マーク・トウェインによるもの。
②紙幅
数ページの短い寓話ではなく、本書では300ページの小説。(本書も表題作を含む短編集だと考えていた。)
③入れ替わった経緯
両者が納得したうえで期間限定で入れ替わっていたのではなく、偶然から取り換えられることになっている。
④三人目の主人公
二人に次ぐ重要人物として、乞食に堕ちた王子を手助けするワケあり浪士マイルス・ヘンドンが登場する。
⑤王の死
入れ替わりの最中に王が崩御し、王子が王として戴冠することが物語でも重要なポイントになる。
⑥民衆の暮らしの良さは強調されない
王子と乞食がそれぞれの境遇を羨んで入れ替わり、その結果それぞれの良さを理解しながらも苦労も知ることで元の立場に戻ることを願うという筋書きだと理解していたが、この点は乞食から王子になったトムについては当てはまっても、王子から乞食に転じたエドワードについては民衆としての暮らしの良さを感じるような描写はとくに存在しなかった。
⑦二人の扱いについて
王子と乞食、五分五分で扱われているものと考えていましたが、どちらかといえば乞食に堕ちたエドワード王子の物語に重点が置かれている。
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特に⑥の点が最も意外でした。王子となったトムが「自分が国王とは名ばかりで、これらの老巧な人たちや大貴族が、実際は自分の主人である」と嘆くシーンもあるものの、その後の冤罪で死刑にかけられる民衆を救うなどの活躍で王としてのやりがいも見出しており、結局高貴な生まれの人間として暮らすことを根本的に否定するような要素も、民衆としての生活も良いものであるといった視点も存在しませんでした。
善悪はっきりしたハッピーエンドのお話であるとともに、⑦でも触れたように本作はどちらかといえば王室に潜り込んだトムより、民衆の世界に紛れ込んだエドワード王子側の物語に力点が置かれており、民衆の苦労と実社会を知ることで善き王となるエドワードにとっての試練を描くことが本作の主題かもしれません。
本文とは関係ありませんが、これほど著名で完成度が高く娯楽要素の多い作品でありながら、映画やアニメ化が少なく、ヒット作にも恵まれていないことを不思議に思います。