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「長い夜」のような非現実な設定の上に成り立ってるお話なので
出だしで転ぶと辛いです。
「メフィスト」と勝手に呼んでいるところの悪魔の本当の目的や、
どうして平凡なサラリーマンが、水上として抜擢されたのか
イマイチ弱いところもありましたが、テンポのよさで押し切られました。
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(内容)
冴えないサラリーマン・小野利夫が、ある朝目覚めると、超エリート・水上晶夫に変身していた!
華やかな肩書と姿かたちで仕事も女性も望むがままだ。
しかし、彼の前に邪悪な意志を持つ不思議な影が現れ、次々と奇妙な殺人事件が起こる。
いったい誰が、何のために水上に最上の人生、そして試練を与えるのか?
(ブック・カヴァーより)
(感想)
1995年9月に講談社から出版された作品。
唐突に冴えないサラリーマンがエリートに変わり、結局その理由は最後まで分からないまま。
そして、その変身を裏から操っていた悪魔の正体も結局分からずじまいだったので、モヤモヤが解消されなかった。
後半、悪魔が総理大臣になりすましていたので、もしかしたら、本物の総理を殺して、取って代わるつもりだったのかもしれないが、あれだけ邪悪な力があれば、手間隙かけなくても、もっと簡単に出来ただろうし。
エリート(水上)の秘書で、猫の化身、悪魔の手下でもあったリサは、水上に惚れて人間の心を持ち始め、最後に悪魔に反抗して殺されるが、前半で色んな人を殺しているので、あまり同情出来ない。
「著者のことば」に「変身」の物語が語られ続けるのは、その空想の中でしか成立しないロマンがあるからだろう。(中略) 読者が「主人公」に変身してこのドラマを楽しんで下されば幸いであると書かれているが、私は以下の2点から主人公に何のロマンも感じなかった。
・水上のやってるプロジェクトが不明瞭
・最初から、「水上は、あくまでも虚構」という前提が断言されている
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分厚いけどあっという間に読んでしまいました。赤川さんというと推理小説のイメージが強いけど、これはファンタジーのような感じ。
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ある日目覚めると見知らぬ高そうなマンションの一室にいた。
その時から男は、外見もよく、声も響きよく人を心地よくさせ、仕事もばりばりでき、バイタリティ溢れる自分があこがれていたようなタイプの男に変身した。本当の自分はどういう扱いになっているのだろうか。
さすが赤川次郎。私の25年ぶりくらいかの赤川次郎だが、やっぱり面白いね。あっという間に引き込まれ、一気読みしてしまった。
内容が部分的にS.キングチックでなおさらよかった。
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架空の人物に生まれ変わる。
秘書は黒猫のような切れる女性。
元妻と,契約相手の社長の娘との3人の女性に囲まれて仕事をこなしていく。
事件を担当した刑事の物語だけで1冊の本になりそうです。
登場人物ごとの話にして5種類だしてもいいかもしれません。
解説もいれると629ページあります。
分厚くて,ほかの文庫の3倍くらい会っても,
それでも値段は2倍しない。
長時間の旅行のときにお勧め。
赤川次郎さんの許可さええられれば,視点を変えた作品を5つ書き上げる自信はあるのですが,