サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

hontoレビュー

残像に口紅を みんなのレビュー

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac
一般書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー484件

みんなの評価3.4

評価内訳

473 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

限界に挑む

2018/05/28 04:57

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

リポグラムと呼ばれる文字遊びが楽しかったです。限られた表現方法の中でもひとつのストーリーを展開する巧みさに驚かされました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

へそ曲がりな作家の真骨頂です

2004/07/25 03:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る

筒井康隆と言う作家は読者を極端に選ぶ作家です。
作品の本質を理解できず表層でしか評価できない読者と
隠された意図を読み解いて虚構を虚構として積極的に
楽しもうとする読者に二分されます。
この作品は実験的な作品で読者に理解するための努力を要求します。

主人公は神戸に在住のSF作家 佐治勝夫。
妻と三人の娘を持ち家族関係や仕事関係は良好だ。
ただ作品は前衛的で難解な超虚構作品が多く
読者や評論家の間でも論議を巻き起こしている。

そんな彼が現実と虚構の境界に挑戦しようと思い付く。
表現のためだけに必要な記号としての言語が大切なのか?
イメージを表現するために言語自身が大切なのか?
作者である佐治自身が見極めよう。
そのためには世界からことばが失われた時に
そのことばがいかに大切であったか、どのように大切であったかを
知ることができるのではないか?

そんな実験的なことばが1つずつ失われていく
虚構の中の現実とも虚構ともいえる世界で
主人公の日常生活が始まっていきます。

佐治は作家であり主人公であり、住んでいる神戸は実在の街であり、
佐治にとって作品内世界は現実でありながら虚構でもあります。
実際に作品を楽しんで判定していくのは佐治であり、
作者であり読者の役目です。
この作品の中で、どんなことばが失われていくのか?
失われる前後で、どう変わったのか?
言葉が失われた世界に論理的な間違いは無いのか?
それらを判定し作品の意図や目的を見出すことを
読者は要求されていきます。

題名は作品が進み、妻の氏名が失われても妻という固有名詞が
残像のように残り、そのボンヤリとした妻が化粧をする様子です。
実験でことばが失われていく事を楽しみながらも、
妻と娘たちがいなくなっていき喪失感にとらわれる佐治。
五十音のことばが1つ消え、2つ消え、残りが3つになり、
2つになり、1つになり、最後に全て消えてしまう。
そんなラストシーンはキイスの「アルジャーノン〜」に
匹敵するほどの緊迫感で描写されます。

実験的で思弁的でありながら、小説という概念に挑戦し、
叙情的で妙に可笑しく切ない作品に仕上がっています。
本当に筒井康隆ってへそ曲がりで才能の有る作家だと思います。
少し残念なのは実験のための実験のような面も感じられて、
日常生活を描いているので展開は地味な印象です。
確かに非常に制約の大きな設定なんですが、筒井さんならば
制約を乗り越えて、とんでもない作品にできた気がします。
それだけ才能があり実力のある作家だと思いますから…。
でも、良くできた問題作、意欲作、ケッ作です(笑
その後の断筆騒動を予感させるような場面も見受けられます。

私の所有する単行本では途中に封がしてあります。
最後まで読みたくなくなったら、封を破らず出版社に持参して
返品、返金できます、というものでした。
本当に筒井さんらしい。
読者にも挑戦的なんだから…。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

言葉の面白さ

2019/05/14 18:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キミテル - この投稿者のレビュー一覧を見る

使える文字がどんどん減っていくという事はどんどん可能性が減っていくという事なのに、減るたびにむしろ面白さが増幅していく。制限されるという縛りは生きる上でむしろ必要であるという証左であるとこの書を読んで思わされる

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2004/10/28 00:38

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2004/10/30 20:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/05/16 03:58

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/06/04 22:03

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/02/02 17:58

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/04/13 18:05

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/08/08 13:11

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/12/21 21:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/02/18 09:49

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/03/23 22:18

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/05/08 19:36

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2007/11/20 13:14

投稿元:ブクログ

レビューを見る

473 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。