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すごい。完全にスポーツノンフィクションの枠を越えた作品でした。この題材を金子達仁さんが書いたら、そりゃ面白いに決まっているわけで、かなり期待して読み始めましたが、予想以上の引き込み力で一気読み。あっという間に中西麻耶さんのストーリーに入り込みました。
2004年アテネからパラリンピックを近くに感じている身としては、カレンダーが手元に届いた時の衝撃など、多少なりともリアルな出来事もあったのでなおさら。障がい者スポーツのほんの一面ではあるけれど、でもここまで突き刺した作品もないわけで『人間がそこにいる』感覚。リアルを切る取るすごさを痛感しました(2014.12.22読了)
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スポーツフィクションは読むことも久しぶりですが、
こんなに心揺さぶられたのは初めてです。
一気読みでした。
主人公中西麻耶さんの破天荒な性格には
いろんな見方があると思うけど、
引力がありますね。
人として、アスリートとしてとっても魅力的。
著者の書き方も素晴らしい。
ラストへの伏線の張り方にやられてしまいました。
もう一度読み直したくなりますね、必ず。
しばらくは余韻にひたってしまいそう。
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全く共感できず。自分勝手に生きて迷惑かけた人に、何か言われたからって反発する人って好きではない。忠告してきた人のことを「友達面して」には唖然。
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だいぶ前に買った本でしたが、陸上、しかも障害者スポーツという
ことで今までの自分にとってはあまり興味を見出せなかった本で
読み切るのが遅くなっていました。
読み終えたのは昨日のジュビロ観戦前。
スタジアムでの待ち時間がかなりあったので、読んでいなかった残り
3分の1ぐらいを一気読み。
中西選手がパラリンピックに挑んでいくあたりから
かなり内容に引き込まれていきました。
後半読み進めていくだけでも、この人、なんて壮絶な人生なんだ・・・・
と思っていましたが、ラストの衝撃に完全に涙腺が弾けました。
スタジアムでしかも試合前にサッカー以外で泣くやつなんて
いかに変かと冷静に考えればそうですが
もう反射的な感じでした。
さすが金子さんだと思うし、金子さん自身も相当の衝撃を
受けたんだろうと思う。
ラストの内容を踏まえて、もう一度丁寧に読み返したい本です。
たぶん、お父さんの目線で見ちゃうと思う。
そして、また泣くな、きっと。
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◆ 挑む姿-なぜ彼女は挑み続けるのか◆
中西麻耶さんは仕事中の事故により、21歳という若さで右膝から下を失ってしまう。国体を目指すほどの実力があったソフトテニスの代わりに陸上競技と出会い、北京パラリンピックに出場するまでに彼女の新たな才能は開花する。しかし、資金難やバッシングを受けたことでうつ病や拒食症を患い競技人生に終止符を打ちかける。だが、どんな逆境にも決して諦めなかった…。彼女は世界の頂点を目指して再起し、リオに出場。そして2020年の東京に挑む。
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事故で片足を失いパラリンピックで活躍したアスリート・中西麻耶選手の記録。
意志が強く、太陽のように明るい中西選手だからこそ、周囲と衝突してしまう。エピソードの数々に、彼女が義足選手であることを忘れてしまいました。挫折、苦悩と葛藤、ライバルの存在、運命の出会い、決戦の舞台、そして衝撃の秘密。読ませます。まさに事実は小説より奇なり。
月並みな言い方ですが、久々に涙腺崩壊しました。泣ける本でした。
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途中で「自分には合わない」と読むのをやめてしまいそうになったとしても、とりあえず最後の1ページまで読むことをお薦めします。
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毎日新聞2015.3.1 著者インタビュー
「ラスト・ワン」金子達仁 著 読了。最近読んでいる翻訳小説とは違い、すんなり読み進められる。改ページしての最後の一行、そういえば著者インタビューの中でそんな話題があったことを思いだした。確かにショックを受けた。最後の一行、そしてタイトルに込められた著者の思いが浮かび上がる。