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紙の本
喫茶店にて
2023/02/19 15:48
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
三本立てで構成されています。
(こういう構成が作者さん好きなのかなと)
いわくつきの喫茶店のマスターの清野
清野が原因で(まだそこは深く語られていない)
刑務所に服役していた元上総組の組長の上総
いやどっしりシリアスかと思っていたらそうでもなく
上総のあまりの執着ぶりには清野が気の毒すぎる展開
(きっと刑務所に入った原因も清野は自分のせいと思って
上総に尽し従う覚悟のようですが実は上総由来なのではとうがった見方をしてます)
上総の執着ぶりがとても酷く
金を持っているだけあってスケールも。
(このジャンルのお約束で、金は持っているからね)
「三人称」の表記が最初「主人」と「男」
後から「清野」と「上総」なのは良いのですけれど
移行するあたりが混在していてちょっと読みづらかったです。
(それとは別で上総の名前を清野と誤記してあったのは
ちょっと気になったかな)
さらに余談ですが、土屋くんひそやかに怪しい認定してます。
「若頭エレジー」
元上総組若頭、現代行の津軽視点での話
上総のとてもひどい執着ぶりを第三者の視点で語られると
改めて清野の人生の不遇ぶりが気の毒になります。
上総の金持っているだけあっての強制引っ越しは酷すぎる。
「からすみブルース」
三島組の顧問弁護士で組長の孫の三島と
警察官僚の川端の話
離婚したばかりのに押せ押せの三島
(理性的ではありますが、好き好き執着が透けて見える)
出会いと至るまでの話の中で清野のことも語られる構成
そして、写真館で写真を撮った理由もあかされる。
(清野気の毒すぎますね)
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