投稿元:
レビューを見る
考えるんだ。たとえ1%でも可能性があるなら-。敵か味方か、噓か真実か、善か悪か。金の匂いに敏感な男女が裏切りあい、騙しあいながら、“今”を駆け抜ける。
吉田修一の「太陽は知っている」「森は動かない」に次ぐAN通信モノ第3弾。中盤の意外な展開、ラストのハリウッド映画並み緊迫感(荒唐無稽だけど)など、スピード感あふれる佳作だった。特に「森は動かない」と続けて読めば魅力が倍増すると思われ、セットでA評価。
(A)
投稿元:
レビューを見る
このシリーズ好き。これでラストなのかな・・・。いい終わり方だけど、映画化もするみたいだし、もう1冊でないかな。
投稿元:
レビューを見る
このシリーズ好きです。
(ちょっと忘れてる部分もありましたが)
あの人も登場し…
続くのかな???
…しかし、不死身ですね。
投稿元:
レビューを見る
★2018年8月31日読了『ウオーターゲーム』吉田修一著 評価B+
色々な系統の題材を書く吉田修一氏。ANAの機内誌『翼の王国』の氏のエッセイ『空の冒険』は毎月楽しみに読ませてもらっている。
この作品は、世界の水道利権を巡る水メジャー企業、政治家、産業スパイらの暗闘を描く。
舞台設定は、日本、カンボジア、香港、ヨーロッパと幅広く、そこでうごめく産業スパイ同士の激しいしのぎ合いが展開される。
ほんわか路線の『パークライフ』『横道世之介』とは全く作風が違うスパイ、サスペンス系の『太陽は動かない』と同系列のハラハラ、ドキドキさせられる作品。
福祉施設の孤児たちを引き取り、鍛えて産業スパイに育てられたAN通信社の鷹野一彦らが活躍する。ただし、いつもの通り、最後の話のエンディングはやや詰めが甘く、もう少ししっかりと一ひねり入れられたら最高傑作になるのに、惜しいところも吉田氏らしい。
それでも、この作品もそのうち映画化されるのではないだろうか?!
投稿元:
レビューを見る
水道事業の権利を巡って大物政治家やその権利を狙っている企業のトップ達が血眼になり、争奪戦を繰り広げる。スパイあり、アクションあり、爆破あり、とエンターテーメント感がたっぷりと盛り込まれている一冊。情報が錯綜する中、誰を信じるのか、、。ギリギリの駆け引きがこの権利の勝敗をわける。シリーズ化されておりますが、私は今回初めて読みました。それでも十二分に楽しめました。
投稿元:
レビューを見る
「太陽は動かない」、「森は知っている」に続く産業スパイ「AN通信」シリーズ第三弾ということだが、シリーズ初見。しかしシリーズ初見でも、話の展開は無理なく追うことができるし、何よりスピーディなどんでん返しの連続が小気味よい。全二作も読んでみたくなる。
(内容)
「敵か味方か、嘘か真実か、善か悪か―!?金の匂いに敏感な男女が、裏切りあい、騙しあいながら“今”を駆け抜ける!」
投稿元:
レビューを見る
水利権を巡るストーリー
確かに日本でも最近「水道局の民営化」という事を言われ始めているなと
読み終わってから知ったが、本作はシリーズ物らしい
また、シリーズものを最新から読んでしまった
AN通信という企業?組織の鷹野という人物を中心に描かれていく
AN通信というのは表向きはただのニュースなどを扱う通信社なのだが、実は産業スパイとして暗躍する組織
今回は日本の水利権を奪い合う2つの勢力の中で騙し騙され的な形で描かれる
ルパン三世の峰不二子的な人物も登場
当初は日本の水利権の話で政治家も出てきてきな臭い感じ
だが、後半はアジアに舞台を移してアジアの水利権を奪い合うような流れに
AN通信というのは、日本の孤児の中から成績優秀で運動神経も抜群、更に健康体という子供を選抜して鍛え抜き組織に組み込むという体制
本作では同じ孤児で、AN通信のエース級?もう定年間近の人物(これが鷹野)と、AN通信に選抜され鍛えられている時に逃げ出した人物と、AN通信から選抜されそうだったが、心臓に持病が見つかって選抜すらされなかった人物
そういった三者三様が描かれていくが、最後はそれらの線が交差して共闘するようになる
読み物として面白かったが、自分には少し突拍子もないストーリー過ぎたかなぁ
イマイチのめり込めなかったかな
投稿元:
レビューを見る
『太陽は動かない』『森は知っている』に続くシリーズ3作。AN通信に所属するスパイ鷹野がライバル、アヤコとアジアの水利権をめぐって対決する。騙し騙され展開が二転三転、手に汗握るアクションも交え飽きさせない仕立てはさすが。自作が待ち遠しい。柳、寛太との再会もうれしい! 鷹野の今後も気になるところ…
投稿元:
レビューを見る
前2作が映画化するこのタイミングで
3作目が刊行
AN通信の鷹野一彦も
定年退職の35歳に近づいてきている
鷹野が産業スパイを辞めたらって想像できないけど
その未来は確かにあって
本作で死んで終わりということも考えられたが
最終作に向かってのネタフリという感じで
まだ読めるかもとそうかーの半々
デイビットキムやアヤコ 風間など
馴染みある人々の行動の一挙手一投足が
目に焼き付けとかなきゃ
いつ裏切り裏切られになるかと思ってしまって
謎のシンガポール人リーヨンソンの
真の目的とは?
投稿元:
レビューを見る
あっという間に読めちゃいますが。
前二作読了済だったし。
楽しみにしていたので。
話しがおっきい…のか…。
先が読めちゃうの、か…。
結局、アヤコもデイビッドも、優しい、し。
うん。
面白いんだけど。
鷹野の今後は気になるなぁ。
あれ⁉︎『AN通信』って、マスコミから逃れられた?
投稿元:
レビューを見る
4.0 AN通信シリーズ。今回も世界を股に駆ける産業スパイの活劇。スピーディーな展開に一気読み。このシリーズは良いね。
投稿元:
レビューを見る
2018/1/3
「太陽は動かない」「森は知っている」の続編。
国際産業スパイ、AN通信。
アジアの水道、公共化。まさにいま日本で話題になっていること。
「買えないなら水を飲むな」ってなるね、きっと。
読み始めてからシリーズだったことち気づく。鷹野!
すごくよく作られてる。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ最終作でいいのかな。
水をめぐる陰謀。国際的に見て水資源と言うのは今後本格的に考えて解決していかなければならない課題。日本と違い陸つながりの国々にとって水を確保と言うのは師勝問題。
中央アジアの国の問題点を含めて現実社会と比べて考え込んでしまった。
投稿元:
レビューを見る
ベルギーの画家マグリットのゴルコンダ
p73 ほとんどの悲劇は、そこにある差別から生まれる。そして日本にも差別はいくらでもある。火を近づければ、すぐに発火しそうな悔しさや悲しみがこの国の至るとこらに転がっている。
投稿元:
レビューを見る
評価は4.
内容
突如ダムが決壊し、濁流が町を飲み込んだ。
死者97名、行方不明者50名を超える大惨事。
被害を取材する新聞記者の九条麻衣子は、生存者の証言から、事故が大規模な犯罪によるものである可能性に気づき、決壊当夜に町を抜け出した土木作業員・若宮真司を捜し始める。
一方で、産業スパイ組織・AN通信の鷹野一彦は、依頼を受けて、部下の田岡と共にダム爆破の首謀者を追っていた。
エネルギー政策の方針転換は、パニックの最中の方が動きやすい。
ダムの決壊は、水道事業民営化の利権に群がる政治家や国内外の企業が画策したテロだったが、いつのまにか計画自体が何者かに盗まれ制御不能に陥っていた!
さらなる爆破テロの噂もあるなか、若宮を発見し、事件の真相に近づいた九条のスクープが、政財界を揺るがす大スキャンダルを巻き起こす――。
昨年末国会でも水道事業の民主化問題が有ったばかりなので遠い話では無かった。
しかし、今回飛行機の羽根に飛び乗った時は流石に驚いた。まぁ~生還しなきゃ話が続かないしね。
相変わらず誰が味方になって誰が敵になるのか?最後まで分からない。