電子書籍
ポジティブなリアリスト
2020/08/21 22:06
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投稿者:tahashiこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
メンタリティに関する書籍は、世の中に溢れているけど、これまで読んだ本の中で一番ストンと落ちる内容だった。
往々にして、このような書籍は類稀なポジティブさを持ち合わせた経営者の視点で書かれていて、雲の上のように感じてしまうけど、本人がリアリストと自負しているだけあって、現実的な内容が多く、明日からチャレンジしてみようという気になれた。
何より口数の多くない酒井選手の考えが知れたのが良かった。
紙の本
酒井宏樹の活躍には訳がある
2018/06/11 00:58
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投稿者:wordandheart - この投稿者のレビュー一覧を見る
元Jリーグ柏レイソルの酒井宏樹選手がヨーロッパに渡り、フランスの名門マルセイユで活躍している。いつも「ニコニコ」していて優しそうで、どちらかといえばメンタルが強くは見えない彼がフランスリーグではあのネイマールとあいまみえ、互角に戦っている。厳しい戦いの中で勝ち得たものは「リセットする力」だという。「メンタルの弱さ」や「自信のなさ」をどうやって克服したのか。サッカーを知らなくても、同じ悩みを持つ人には「そうか」と頷ける言葉がいくつも記されている。一番心に残ったのは、こんなフレーズ。
”ミスをした仲間を否定しないのと同じように、自分がミスをしても否定しないことが意外と重要です。「ミスをしてしまったから自分はもうダメだ」と投げ出さずに、「ミスの原因を把握して次に活かす」と切り替える。”
「くらべない」「気にしない」「ひきづらない」を実践すれば、心が強くなる。そう言って背中を押してくれる本です。
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いよいよサッカーW杯が開幕した。これから1ヶ月、メッシやネイマールといった世界最高のプレーヤーたちのスペクタクルに寝不足の日々が続く。本書はNHK「アスリートの魂」で紹介された酒井宏樹選手のインタビュー。
ドイツ、フランスと世界最高のリーグでフィジカル、テクニックとも上回る海外の選手たちのなかでいかに自らのポジションを勝ち取っていくか。心の持ち方、準備、気持ちの切り替えが語られる。
驚くべきは、自らを弱者と定義し、その上でいかにチームの勝利に貢献するか、徹底したリアリズムに徹していることだ。頼もしい!
翻って我が日本代表である。直前の監督交替やメンバー選考とゴタゴタ続きだが、メンバー全員で弱者のメンタリティーを共有してハードワークに徹すれば、ひょっとすればひょっとする。
がんばれ!サムライ・ブルー!
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NHKのアスリートの魂の番組で彼を知り、読んでみたいと思いました。息子がサッカーが好きで見始めた番組でしたが、私自身がハマって、購入したのです。P30 相手を否定する事から入るのではなく、その人の意見をとにかく尊重する、P36「人と比較すること」に意味はない、は、その通り、自分は自分。他人は他人。他の人に興味を持たず、自分を磨くことに注力したい。P40失敗について、怒るのではなく、仕方の無い事であった、と、相手を尊重したうえで、一緒に解決する。うーむ、子供と向き合うときに反省。P44人は褒められると落ち着き、安定した精神が冷静さを生む、のは、とても大切。自分も見習い、子供にも、そうしたい。P82相手に伝える時には、できるだけ相手がポジティブに受け止められるように、と、思ってはいても、なかなか実践できていません。P90自分の限界点まで到着した時は、大きな自信が生まれる、を、子供に対して、そんな経験をさせてあげたい。P94ミスは、非難するものでは無く、カバーするもの。とっても大切。反省。そして、自分がミスをしても自分を否定しない。自信を持たせてあげたい。P113 調子が良い時ほど、周囲に気を配る。って、大切。P124 自分を狭めずに、他人に対する接し方、向上心を持つ姿勢を大切にしたいです、はい。P139 いじってくれる人に対して、相手が欲しいリアクションをする。うーむ、コミュニケーションの基本。P161 入念な準備、準備の習慣化、必要。P198効果的な睡眠。全てのチャレンジは、どんな結果が出ても人生にとってポジティブだと、本当に思います。P208 行動に意味を持って、納得して取り組む。難しいけれど。など、17歳も年下ですが、とても良いことを記しているので、ぜひ、子供にも読ませたいです。
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・怒った現実は変えられないが、
それに対する自分の解釈はいくらでも変えられる
不安はネガティブな妄想。
他人軸ではなく自分軸で考えることで不安は消えていく。
ここがすべてではない、居場所は絶対あると認識する。
・プレッシャーは受け止めず、受け流す
プレッシャーを受け止めて強くなるタイプの人もいるが
押し潰されてしまう人は自分を過小評価してみる。
自分の基準を低パフォーマンス時にしてしまえば
できなくて当たり前となり、気持ちが楽になる。
サポからのプレッシャーも「すごいのはマルセイユ、
自分はすごくない」と言い聞かせやり過ごしているとのこと。
過小評価したからできなくていいということではなく
できないからこそ念入りに準備を行う。
・相手を否定せず尊重することで信頼関係を築く
まずは相手を褒める。
言いたいことがある時はその後にこうしてくれたら嬉しいと付け加える。
その態度の積み重ねと、普段からの自分の態度で信用が加算されていく。
そのためにも自分の日々の振る舞いをブレないように。
・嫌われない勇気があってもいい
誠実に、そして他者へのリスペクトを忘れなければ
そもそも嫌われる、嫌われないという観点は必要ない。
・人と比較することに意味はない
他者の得意分野を真似しても超えることはできない。
自分の得意分野を追求し、自分にしかできないことを磨けば
どこでも勝負できる武器となる。
・怒るのではなく一緒に解決の道を探す
問題発生時はすでに手遅れ。
それを未然に防ぐ施策を打たなかった怒る側にも非はある。
ただでさえ失敗はストレス、
そこに怒りというストレスを上乗せする必要はないし
怒った分だけ解決が先送りになる。
感情的では冷静な判断も下せない。
・怒っている相手にはひとまず時間をあける
感情に任せた責任転嫁の場合も話し合いを試みる。
ダメなら時間をあける。そうすることで
相手に冷静に考える時間を与える。
自分と向き合い、自分を見つけた人の強さ。
自分の意見はあるけど、まずは周りの意見を聞いて、それを受け入れるかどうかを決めるっていう思考回路の感じが自分に似ていて参考になった。
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サッカー日本代表やヨーロッパのチームで活躍中の方なので体力はもちろん、精神的にも屈強なイメージだが、本人曰く「自信のなさ」「メンタルの弱さ」を持っており致命的な弱点であると述べている。
それでもなぜ日本だけでなくヨーロッパで活躍出来るのか。
興味があり手に取ってみた。
◯「否定」はなく「尊重」から入る。
自分の言いたいことは全て伝えるようにしている。
ただし感情を露わにするのではなく、まず相手のシチュエー
を褒めて、それから自分の意見を伝えていき信頼関係を構築
していく。「お互いの成功のため」という基本を忘れない。
◯人が違えば視点や判断基準が違う。であれば評価が良くても悪
くてもどちらも正解。
自分だけの物差しを持ち、少し厳しめの基準で設定する。
自分のプレーの評価を人任せにせずに自分の基準と感覚を信頼
する。
◯覚悟を決めるとチャンスが増える。
プライドを捨てなりふり構わず行動できるようになったときほ
ど成長するチャンスが訪れる。
◯「いじり」は相手の思いやり。
いじられると気分を悪くする人もいるかもしれないが、相手が
歩み寄ってきてくれている一歩である。相手がしてほしいリア
クションをする。
◯運を引き寄せるために自分がやれることは全てやる。
入念に準備をして気持ちを整える。運を味方につける。
◯「慌てない」「冷静」「リラックス」の流れを意識する。
◯「自分は自分、人は人」「他人の目を気にし過ぎない」
無理をして相手のペースに合わせるのを意識的にやめてみる。
「ちょっと図々しいかな」と思うくらいで応対してみる。
◯「なぜ?」の視点で物事を考える。
その行動にどのような意味があるかを説明して納得させれば
行動に移すのが容易になる。
そして物事を振り返るときにも役に立つ。
以上の点が印象に残った点だ。
サッカー選手だけではなく社会人が仕事をしていく上で、参考になることが書かれている。
ただ「いじり」の部分は賛否が分かれるところかも。自分も「いじられかた」によっては気分悪いかも。
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このwithコロナ時代に1日家にいることが多くなったが、自分のメンタルとの付き合い方を学ぶために読んでみた。
中でも「準備をする」ということは一番響いた。
今はコロナが収束した後の未来を予測して、
引き出しを準備して動くことを習慣とすること。
今の状況をポジティブに捉えて、たくさん本読んで頑張りたいと思った。