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はじめはあの自意識過剰気味の文体に慣れなくて今日びの男子大学生とは絶対分かり合えないと頭を抱えていた私ですが、読了後はあら不思議、ちょっとじんときたりしてしまいましたよ。せつないなんて言葉をうっかり使ってしまいそうです。あの文体は照れ隠しなのか。このギャップは逆に穂波さんのツボかもしれません。
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森見さんの書く文章は本当に好み…。比喩とか揶揄とか嫌味とか皮肉とかがさまざまに混ざって絡み合ったような文章は大好きです。物語よりも文章を楽しむのが本当に面白い!
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文章が本当に巧い。語彙が豊富。
一見三島みたいなのに書いてることは
ぐだぐだで笑える。やるせないかんじが
すごいよくわかる。
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京都の作家は(嶽本野ばらといい)ひと味違うラブ・ファンタジーを持つような気がする。「京大」というより、やはりバックグラウンドは「京都」だと思う。
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ぐうたら学生の妄想が京都中をかけめぐる、どたばた幻想恋愛物語。重厚な文体でくだらないことを書いているのが良い。
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本当は『夜は短し歩けよ乙女』が読みたかったのだが、図書館ではすでに100件以上の予約が入っていて半年待ちは確実なので、『夜は短し〜』以外の本をすべて予約してみたら、『太陽の塔』が一番最初に手元にやってきたので読んだ。最初、文章が自分に合わない気がして、のろのろと読んでいたのだが、次第にスピードアップ。公共の場で読んだので、ちょっと笑いをこらえるのが大変で、思わずニヤニヤしてしまい、きっと周りの人に変な人と思われたことだろう。物語に出てくる人々も、ちょっと変というか、変わってるというか、でもきっとどこかにこういう人ってたくさんいるんだろうなあ、というリアリティーがあった。読んだ感想を一言で言い表すなら、男ってホント馬鹿だよなあ、という感じがした。
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どこで拾ってきた情報かもはや定かではないけれど、ラブコメだと思って読み始めたらまったくもって「コメ」ではなかったので★一つ減。独特な雰囲気の言葉回しは確かに面白い。確かになんども吹きだした。笑ったけれど「抱腹絶倒」では決してない。痛いんだ、痛すぎるんだ、「私」が。世間一般の風潮や風評を下らないと切って捨て、己の思考、思索を崇高なものであると信じきる倒錯的な「私」が、ふとした拍子に世間一般に流されてしまうその瞬間が、ひどく痛く、切なく思える。笑いながらも苦いなにかを感じながら、読了。他の作品が早々に文庫化されるのを望みます。
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大学生活が「あすなろ白書」で「痛快ウキウキ通り」であれ、というのが夢に終わった私には、とてもリアルでございました。
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「新約走れメロス」で話題の森見登美彦。初です。まだ読んでる最中ですが面白い!言い回しが一見堅苦しくて難しそうに感じるけど全然そんなことはなく!読みやすくて、読んでてちょっと笑ってしまうようなところがたくさんあります。どんどんページが進んでしまう。
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2007.04. いやあ、濃ゆい。何度読んでも。本からも男汁がじゅわじゅわと流れ出ていそうだ。ものすごいボキャブラリーに独特の言い回しがツボに入ったら、もう負けだ。一気に読み通すしかない。
2006.02. 京大5回生の森本を初め、妄想や妄想や妄想で頭がいっぱいな仲間たちが、世間の恋人たちを呪いクリスマスぶち壊し計画を企てるのだが・・・。もう、爆笑!頭が良すぎると少し(かなり?)変になってしまうのか。もう、男たちの妄想に私も巻き込まれ、バババーッと読んでしまった。最後のクリスマス壊し計画が、またくだらなさすぎて面白い。★5つ
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噂のストーカー小説。やっと読めました。ですがあまりストーカーだなぁという印象は受けませんでした。妄想が暴走という感じも受けず。どちらかというと走っちゃいけない方向に「ええじゃないかええじゃないか」いやこれよくねぇだろ?と思いつつも疾走せざるを得ない青春小説。だいすきモリミーの原点が此処にありました。ラストの切なさは、酷いよ。水尾さんを思い出すシーンは、ひどいよ。半笑いで読み進めていたはずなのに、気づけば泣いている。関係ないんですが、森見先生、髪型が太宰っぽくて素敵です。かっこいいよ。
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高校は毎日太陽の塔を拝みながら通っていた。大学は京都界隈をプラプラしていた。舞台はまさにそこである。さすが京大生らしい。若者にある世の中に対する反抗期と言いますか、悪いのは世の法則である等、個人的にもそういう時期はあったのではないかと。
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2007/4/28
B-N
2007/5/3
おもしろかった。
夜は〜はなかなかすすまないけど。
う〜人事とは思えないかも
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おもしろい。ダメダメな主人公がついにやりとげちゃう「ええじゃないか騒動」の、なんとシュールなことか。気が付いたら読み終わってたって感じ。
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初 森見です。最近あちこちで見かけるので・・・。
日本ファンタジーノベル大賞受賞作。何でこれがファンタジー??
本上まなみさんの解説に曰く「躁病期の北杜夫文学を思わせる」。
一瞬、違うでしょうと思ったけど、考えてみれば確かに「マンボウ青春期」の世界ではあります。鬱勃たるパトス、バンカラ、男の純真。登場人物の雰囲気も似てますしね。数10年の時と信州松本と京都の違いはあれ、どちらも大学生の話ですからね。ちょっとひねてるけど、拓郎の「我が良き友よ」の世界。
最近、繊細で優しい小説の多い中、かなり異色な作品でしょう。どこか破滅的ですが、知的な饒舌文体も。
ストーリーは無いに等しいけど、非常に楽しく読めました。