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強烈なハードボイルドを感じます。
幻冬社の社長、見城徹さんの読書に対する想いが
圧倒的な言葉と、肌感を持って語られている作品。
帯にもあるが、
本当に読んでいて「血の匂い」がしてくるし
生命力といったらいいのか、本能といったらいいのか、
荒々しくも骨太な想いが迫ってきて胃もたれするぐらい。
これだけ圧倒的に本に対する愛があり、
それを体現者として世に送り出している見城さんの本が
面白くないわけがない。
脳が痺れる感じを受けました。
引用が多く、読みにくい部分があったものの
おそらくそれは自分の読書量が足らないことによる
教養と言葉が欠如しているからだと感じました。
また一定期間の後に読むと、
より染み渡ってくることを信じて
読書の明け暮れたいと思います!
見城徹
本質 頼られると嬉しいひつじ
表面 狼
意志 猿
レール リアリティ
【Facebookでの投稿文】
現代の生きるハードボイルド
幻冬社社長見城徹さんの著書
『読書という荒野』
見城さん自身の読書体験から得たものや
読書に向かう姿勢などが語られ
仕事に対する向き合い方や生き方まで綴られる本書
貪るように喰らう感じ
砂漠のオアシスで水を飲むように
野生の本性から書を求めていて
まさにハードボイルド‼️
帯に秋元康さんが書いているが
本当に血の匂いのする読書をしている
圧倒的な読書体験からくる
ブレない極太な軸
死まで一直線にがむしゃらに生を貪る生き方は
強さを感じるが
本人も言うように
不安や恐れからくるもの
それをエネルギーにする力が凄い。
本質 頼られると嬉しいひつじ(山岳×空)
表面 狼
意志 猿
レール リアリティ
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面白い。本気で読書をすることが、生きることに繋がると素直に思える。自省する機会の多さと多様さが人の厚みを作る。
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「言葉を持たない人間は、たとえ人の形をしていても、動物と何ら変わらないと僕は考える。」強烈な言葉だ。言葉がなければ思考ができない。思考がなければ、人生や世界観はない。全ての始まりは言葉なのだ。読書によって獲得するのは、知識ではなく言葉だ。
読書によって、世界を知る。そして、自己検証、自己嫌悪、自己否定を繰り返す。物事を知ることで、これでいいと思っていた自分に、本当にそれでいいのかと検証が入る。何でこんな状態なのかと嫌悪感がつのり、このままではダメだと自己否定にいたり、そして現状を変えようと実践に移る。行動力のある人というのは、自己否定のできる人なのかもしれない。
思いつきで色々なことに取り組む人もいる。私自身がそうだ。しかし、大概、その取り組みは長続きはしない。なぜなら、そこにモチベーションがないからだ。自己否定は自分自身の奥底から湧き上がるようなモチベーションの持ち方だ。これは面白そうだなと趣味的にやるよりも、なにくそと思ってやる方が身につくものは多いと思う。
とはいえ、トップアスリートのような生き方をそのまま真似するのも無理なので、自己否定と自己肯定をバランスよく使って、楽しく生きるのが、一般市民にはよいと思われる。
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自己検証や自己嫌悪、自己否定の精神は素晴らしいのだが少々自己陶酔が過ぎる印象を受けた。
文章の端々から自身の行ってきたことや生きてきた人生に対するプライドが見てとれるのだが、前作からの引用も多く前作も読んでいる自分にはくどく感じた。
読書を通して学び、成長をすることが生きていく上で重要だと見城さんは説くが
その結果が見城さんの憧れの人たちのように現在の世の中や政治に対して満足できずに学生運動や左翼的行動を伴い、度が過ぎて死を選ぶしかなくなってしまうのであれば読書とは、幸せとはなんなのかを考えさせられますね。
バカのまま生きるか、賢くなって死ぬか。
賢く、柔軟に生きられたら最高ですね。
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【感想】
「読書」というよりも「言葉」の大切さ。
こんなにもストイックにやらなければいけないのかと思いつつ、見城徹の類を見ないストイックな姿勢に心が揺さぶられた。
常に渇き、絶望し、逆境に身を置き、1日1日をフルスロットルで生きるこの男は、実際一緒に仕事をするとどうなんだろう?
外から見る分にはスゴイ人だなと思えるが、一緒の環境ではできれば働きたくないな。。。
読書1つ取っても、この御方にとっては1つの「闘争」なんだろう。
温度感はともかく、自身の貴重な時間を割いているのだから、何かメリットにしなくてはいけないなぁ。
読書とは「投資」。読書とは「闘争」。そんな読書のステージは、彼にとって「荒野」だったのだろう。
自分自身、為になる読書を今後ともやらなくてはいけない。
【内容まとめ】
1.実践しなければ、読書は読書じゃない本とは、単なる情報の羅列ではない。
→自分の弱さを思い知らされ、同時に自分を鼓舞する、現実を戦うための武器なのだ。
2.「自己検証、自己嫌悪、自己否定」この3つがなければ、人間は進歩しない。いつも寝る前には、その日1日を振り返り、悶え苦しむ。
3.売れるコンテンツの条件は、「オリジナリティーがあること、極端であること、明解であること、そして癒着があること」
4.努力は、圧倒的になって初めて意味がある。
→どこから始めていいのかわからない、手がつけられないくらい膨大な仕事を一つ一つ片付けて全部やりきること。
5.絶望しきって死ぬために、お前は今日一日を最大限生きたのか?
→本から何を読み取り、どう動くか?どう自分の生き方に作用させるか?読書は単なる情報収集の手段ではないのだ。
【引用】
言葉が武器なのだ。
読書とは、「何が書かれているか」ではなく、「自分がどう感じるか」だ。
p5
・自己検証、自己嫌悪、自己否定
この3つがなければ、人間は進歩しない。
1.自己検証
→自分の思考や行動を客観的に見直し、修正すること。
2.自己嫌悪
→自意識過剰さや自己顕示欲を恥じ、自分のズルさや狭量さ、怠惰さに苛立つこと。
3.自己否定
→自己満足を排し、成長していない自分や、自分が拠って立つ場所を否定し、新たな自分を手に入れること?
いつも寝る前には、その日1日を振り返り、悶え苦しむ。
p49
どんなに美しい理想を掲げても、実際に成し遂げるためには数多の苦しみ、困難がある。
何かを得るためには、必ず何かを失う。
代償を払わずして何かを得る事は不可能だ。
この考え方は、現在に至るまで僕の根本に位置している。
そしてこれに気づくまでに、僕は猛烈な量の読書をした。
人間は一つの人生しか生きられないが、読書をすれば無数の人生を体感できる。
人間は多様で様々な価値観を持つ。
そうした他者への想像力を持たない者に、成長も達成もない。
p78
身体をビルドアップすることは、自分が苦しんだ分だけ必ず成果が出る。
仕事に���べて、何とわかりやすいことか。
トレーニングを終え、「これでまた、自分は戦える」と思った時の充実感は何物にも代え難い。
p85
売れるコンテンツの条件は、「オリジナリティーがあること、極端であること、明解であること、そして癒着があること」
僕は人と会う時は、常に刺激的で新しい発見のある話、相手が思わず引き込まれるような話をしなければいけないと思っている。
たとえ30分でも僕と会った人には、「見城さんって何度も会いたくなる面白い人だね」と言われなければ絶対に嫌なのだ。
p90
よく僕は「圧倒的努力をしろ」と言う。
圧倒的努力とは、人が寝ている時に眠らないこと。
人が休んでいる時に休まないこと。
どこから始めていいのかわからない、手がつけられないくらい膨大な仕事を一つ一つ片付けて全部やりきること。
努力は、圧倒的になって初めて意味がある。
p90
・実践しなければ、読書は読書じゃない
本とは、単なる情報の羅列ではない。
自分の弱さを思い知らされ、同時に自分を鼓舞する、現実を戦うための武器なのだ。
p102
常々言っているのだが、感想こそ人間関係の最初の一歩である。
結局、相手と関係を切り結ぼうと思ったら、その人のやっている仕事に対して、感想を言わなければダメなのだ。
しかも、「よかった」「面白かった」程度では感想とは言えない。
その感想が、仕事をしている本人も気づいていないことを気づかせたり、次の仕事の示唆となるような刺激を与えたりしなければいけない。
p112
「男の言い訳」
→タイムアップぎりぎりに逆転のトライを挙げたラガーの話。
一生をかけた遺言で、「あれはトライだった」と言った。
仕事を進める上で譲れない美意識を持っているということは大切だ。
見栄や利害損得で行動する人は、大きなことを達成することはできない。
その瞬間、自分が損をすることになっても、やせ我慢して貫くびがくをもっていれば、それが魅力として外に溢れ出し、人が付いてくる。
男として、時に本心をグッと飲み込み、結果で自分の存在意義を証明する生き方。
p130
・3人の大物と、きらめく新人3人をつかむ
→そうすれば、中間にいる人達は向こうから声をかけてくれ、自分から開拓をしなくても来た中から才能を見つけていけばいい。
一度こうした好循環に入ると、編集者としては無敵である。
p198
頭ではわかっていても、やはり死ぬのは怖い。
だから、せめて救われるために、死の瞬間に「自分の人生は満更ではなかった」と思って目を閉じたい。
後悔を少しでも減らすために、早朝に起き、身体を鍛え上げ、休息なく働き続けているのだ。
p200
・絶望しきって死ぬために、お前は今日一日を最大限生きたのか?
本から何を読み取り、どう動くか?
どう自分の生き方に作用させるか?
読書は単なる情報収集の手段ではないのだ。
p217
・夢や希望など、豚に喰われろ。
夢や希望を語るのは簡単だ。語り始めたら、自分が薄���ぺらになる。
野心も同じだ。自己満足でしかない。
そんなものは捨てたらいい。
そんなものと無関係に生きようとしたとき、人は匍匐前進の一歩を踏み出している。
日々を自己検証しながら圧倒的努力で生きる。
夢など、実現した後に静かに噛みしめるように「これが自分の夢だったんだ」と語ればいい。
p218
言葉は重いものである。
夢や希望や成功という言葉を使えるだけ、自分は考え抜いているのか?
そのことを問い直し、もし考え抜いていないと思ったら、思考する言葉を手に入れて欲しい。
p236
正確な言葉がなければ、深い思考はできない。深い思考がなければ、人生は動かない。
自己検証する。自己否定する。
それを繰り返し、繰り返し、自己嫌悪との葛藤の末に自分の言葉を獲得する。
その言葉で思考して、思考して、思考し切る。
その格闘の末に、最後の最後、自己肯定して救いのない世界から立ち上がる。
認識者から実践者になる。暗闇の中でジャンプする。人生を切り拓く。
読書はその為の最も有効な武器だ。
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読書というものが少し見えてきました。 散々ビジネス書を読んできましたが、これからは恋愛小説や、感情が動く小説を読んで自己表現の言葉のボキャブラリーを増やして行きたい
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いかに読書をするかということ以上に、
読書をすることがいかに人生を豊かにしうるか、
という点で書かれている。
著者の人生において感銘を受けた本の紹介と、
共に仕事をした著者達とのストーリーを、
本という媒体を通して語られる。
この本の紹介で複数著書を購入し読書中。
読書の面白さを伝える、読書の価値を伝える、
良書と読者を繋げる本。
特にフィクションの分野が多い。
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とにかく熱い、エネルギーの塊みたいな人だ。
石原慎太郎に会いに行く時、薔薇の花束(年の数だけ)小説の全文を暗記していって熱意をみせ原稿を書いてもらうことになったとかのエピソードは序の口。
三島の自殺や日本赤軍の奥平剛志らによって死生観に影響されたとあったけど、政治的な思惑、理想に殉じて死ぬことも恐れない生き方に憧れがあったのだろうか…。
そこらへんはよく理解できないけど、これほどの編集者はもう現れないだろうな…。
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「読書で学べることに比べたら、1人の人間が一生で経験することなどたかが知れている」
「困難を突破する答えはスマートフォンで検索すると出てくるように錯覚しがちだ。しかしそうして出てきた答えが自分の人生を前に進めることはない」
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幻冬舎社長の見城さんが学生時分どういう本を読んできて考え方を育て、どんな作家とどんなふうに仕事をして今に至るのかの本。読書好きだとは思っていたが、今まで自分はここまで必死で本を読んできたのか?ここまで必死で背景に思考を巡らせ、全身で影響を受けてきたのか?1冊の本から得られるものが自分とは桁違いで、圧倒されるとともに恥ずかしくなる。
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人のことを考えられないことに、コンプレックスを持っています。
その原因のひとつは、自分の人生しか歩んでこなかったからかなと思いました。
他人の人生を読書をとおして体験するとあります。
しかし僕は読書を少しはしているものの、もっぱらエッセイや実用書、ビジネス書なのでした。
小説を最後に読んだのは、もしかしたら中学生のときの「ぼくらシリーズ(ぼくらの七日間戦争など)」が最後かもしれません。
読了読了と読んできた経験を積み重ねても、何にもなっていないことに青くなります。
読んできたと自己満足になっていた僕が、いちばんの原因ですね。
今からでも、圧倒的努力をするしかありません。
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本人の声や動きを知らないが、風貌と実績からかなりの傲慢な人間という印象を持っていた。しかしどうだろう、本書の彼は「本物」に対して謙虚で一途な青年だった。彼の勧める小説を何冊か読み込んだのち改めて本書を読んでみたい。
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20180706 熱さが伝わってくる。一歩間違えれば自慢になる話の羅列。どう受け止めたら良いのか?若い人に勧める場合は相手の性格を見極めてからのほうが良いと思う。どうもこの人は佐藤優さんとかぶる。
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言葉を使う、ということに対して改めて強く考えさせられた。
僕もそれなりに本は読んでいる方だけれども、こんなにも深く洞察し、自分の血肉にできるものなのか・・・という驚愕。
あとは至るところに破天荒なエピソードを見て、「自分ももっと尖らねければ」と強く思った。
基本的には、見城さんがどういった本をいつのタイミングで読んでどう思ったか、ということだったり、作家さんとのエピソードなどを書いている本なので、好き嫌いはありそう。
恥ずかしながら最近見城さんを存じ上げたので、そこまで入り込めなかったが、読み物としては面白い。
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激しいな。こう振り切れないまでも振り切ろうとする大切さを感じさせる。人生分かった風にいたらガツンといかれる。読書というものがある限り、人生は間違いなく楽しい。