紙の本
見城徹は初耳だった
2019/04/30 20:48
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投稿者:せきた - この投稿者のレビュー一覧を見る
正しい言葉を選び、深く思考するには読書が欠かせない。見城氏の筆には熱がこもる。永遠の青年はひたむきに前進する。
結構、長く仕事をされており、大きな仕事をしている。でも私はこの方を知らなかった。編集者は本当に黒子なのだな。そこに居心地の良さがあるのかもしれないが。
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読書観というものが、ここまで人によって違うのか、というのを見せつけられる。
見城徹さんの本は、過去感度か読んだことがあるのですが、過去で一番やられた本です。良い意味でも悪い意味でも。
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一気に読んだ。そして読書をさらに進める新たな自分を目指す。
以下、読書メモ
現実の困難を突破するために本をむさぼり読む。
すべての意思決定は、人間の感情が引き起こしていること。他者への想像力を持つことが決定的に重要。
読書で学べることに比べたら一人の人間が一生で経験することなど高がしれている。
自己検証、自己嫌悪、自己否定の三つがなければ人間は進歩しない。
自己検証 思考行動の客観視とアップデート
自己嫌悪 自意識過剰や自己顕示欲や狡さ怠惰嫌う
自己否定 自己満足を排し、成長していない自分や、自分が拠って立つ場所を否定し、新たな自分を手に入れる。
読書を通じて過酷な環境で戦う登場人物と出会い情けない自分と向き合う。
読書体験を重ねた人は、必然的に一度は左翼思想に傾倒する。
理想を貫徹できない自分の弱さ、卑怯さを知る。
読書で純化した理想が現実に踏みにじられ、破壊される。それが大人になり現実社会を生きること。
両極を揺れ動くからこそ、一段高いところに登ることができる。
読むべき本
人間や社会の本質が書かれている、古典と言われる文学や神話。
本を読んだときの気持ちを言葉に残しておけば、間違いなく自分の財産となる。
読書、旅、恋愛(人)で人生を豊かに
まずは
こころ、邪宗門、転位のための十篇、太陽の季節
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思想を貫き通して死ぬことが左翼的であれば、私も左思想の人だなと感じた。昔、付き合ってた人に考えが左だと言われたことを思い出した。
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読んでて「楽しかった!」なんて感想は信じない方がいい。ここには悦や愉はあっても、楽はない。
激しく生きる愛すべきおじさんの読書と闘いの歴史から、生きた言葉を獲得するための「体の使い方・人生の使い方」を学びとる一冊。
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箕輪さんから献本いただいた見城さんの新著『読書という荒野』 ギデンズの社会学的想像力ならぬ編集者的想像力に満ち溢れている。しかも血塗れの。言葉の羅列は無機物に過ぎないのに、そこには記憶と慟哭が刻印され、ページをめくる毎に読む者の鼓動を加速させる。
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表紙が強烈なインパクトを放つ #読書という荒野 。
オススメの本を紹介する、効率的に大量の本を読むノウハウを伝授するー。
そんな生易しいものでは全くなく、見城氏の臨場感溢れる主観から湧き出る情念にただただ圧倒される一代叙事詩のようなものだった。
「こう読め」ではなく「こう読んだ」、もっというと「こう行動した」「こう生きた」。
まさに、読者自身が骨肉としていくプロセスが必要となる一冊。
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読みながら、自分の浅い思考と周囲との薄っぺらい関係性を思い知らされ、悲しくもあり、悔しくもあり、涙が溢れる。
読み終わると、お腹の深い辺りを蹴られたような、身体に鉛を入れられたような、クタクタ感。でも、ひどく落ち着いていて、心が静かにずっと対話してる。
そして、今、「マチウ書試論」を読みたい衝動を抑えきれない。
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もがき、足搔き、のたうち回って苦しむからこそ、そこから生み出されたものに命がある。
そんな時にすがるものが本であり、逆に言えばそれを満たしてくれないものは本ではない。
書くものではない、溢れ出てくるものであるがゆえ、デビュー作や2作目に圧倒的なパワーがあるという考えには賛同する。
見城徹の生きざまは読めば読むほど「極端さ」がまず先に来るので敵やアンチも多いと思うが、ふと思うと彼の中心はとてもシンプルであるようにも思う。
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2018年6月10日読了。
●中学時代…「こゝろ」夏目漱石
大学時代…「転位のための十篇」吉本隆明
●GMO…熊谷正寿、ネクシィーズ…近藤太香巳
ともに高校中退
●「野生のエルザ」ジョイ・アダムソン
「何でも見てやろう」小田実
「サンドイッチ・ハイスクール」植山周一郎
「アメリカ青春旅行」大山高明
「ヨーロッパの青春」加藤恭子
「十五の夏」佐藤優
上2冊は当時のベストセラー。
●「共同幻想論」吉本隆明
大学時代に強い影響を受ける。
●「マウチ書試論」吉本隆明
「二十歳の原点」高野悦子
「青春の墓標」奥浩平
●「カシアス・クレイ」ホセ・トレス
内面を燃やす。モハメド・アリの話。
●「さらばモスクワ愚連隊」五木寛之
総じて作家は、初期の短編群にその人の資質が表れる。
●「完全な遊戯」石原慎太郎
「男の世界」…エッセイ
●「死者の奢り」大江健三郎…初期の短編小説
「飼育」大江健三郎…芥川賞受賞作
●「枯木灘」中上健次
●「悲しき熱帯「村上龍
●「クリストファー男娼窟」草間彌生
「ウッドストック陰茎切り」草間彌生
●「蜂蜜と遠雷」恩田陸
●「シンプルな情熱」アニー・エルノー
…幻冬社立ち上げ時の自身をこふ。
「場所」アニー・エルノー…代表作
●「野獣死すべし」「汚れた英雄」大藪春彦
「麻雀放浪記」阿佐田哲也
…文庫化に尽力。
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読書→考える→自分の言葉を作り武器にする。武器がなければ戦うことなどできない。自分の言葉でないものは薄っぺらい。
自分の読書は、知識をインプットしているだけでそれと似た状態であることを反省した。自分の言葉をアウトプットする活動(他者に伝える)を繰り返し、体験を語ることができるように努める。
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6/10読了。一気読み。
読書を通じた筆者の言葉、想像力がこの本に詰め込まれている。
とにかく読書に対するモチベーションが上がる。
・読書とはただ文字を追うのではなく、読んだ内容を体験したかのように感じ、それを実社会にどう活かすかが大事。
・そして、読書を通じて想像力をフル回転させ他社への想像力を養う。
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編集者としての著者が考える読書論が展開されている一冊。メディア等で人気を博しているが、内容は骨太であり、人間の本質に迫るものである。
著者は、「自己検証、自己嫌悪、自己否定の三つがなければ、人間は進歩しない」と断言しており、これは言語による深い思考なくしては不可能であると言う。そして、この言語や思考を獲得するために他者の人生に触れ、自分との差にもがき苦しむのが読書である。このような主張は特に若者(自分もその1人)には理解し難いものであると推測できるが、本書を読破した後には、なるほど、人生とはそういうものかと納得感を得ているはずだ。
個人的に本書を通じて感じたことは、孤独や絶望を知っている人間こそが人間足り得るのではないかということである。本書の中で紹介されている、数多ものアーティストの名前を見ても分かるように、孤独、絶望を知っている人間のみが、人間を人間たらしめる「言語」を使いこなせることができる。
絶望を知るミュージシャンこそが明るい曲を演奏することができ、絶望を知る作家こそが人に希望を与える作品を創ることができる。孤独や絶望が大きいほど、その反動でポジティブになることができる。毎日何らかの絶望を感じられるほど、真正面から自分に向き合い、内省することを迫られる一冊であった。
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正確な言葉がなければ、深い思慮思考ができない。深い思考がなければ、人生は動かない!自己検証する。自己否定する。
それを繰り返し、繰り返し、自己嫌悪との葛藤の末に自分の言葉を獲得する。その言葉で思考して思考して思考仕切る‼️
その格闘の末に最後の最後、自己肯定して救いのない世界から立ち上がる!認識者から実践者になる‼️暗闇の中でジャンプする
人生を切り開く。読書はそのための最も有効な武器だ‼️
「見城徹の読書は血の匂いがする。ただ、文字を追って『読了』と悦に入っている輩など、足下にも及ばない。書を貪り喰ったものだけが知る恍惚の表情を浮かべている。著者の内臓を喰らい、口から真っ赤な血を滴らせている」
「読書によって言葉を獲得することは、すべてのビジネスパーソンに有用だ。寝ずに働くより、素晴らしい言葉を一つ編み出すだけで意欲をかきたて、チームを団結させることができる。」
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見城さんの仕事、読書に対する熱量が凄くて、それに押されるかのように一気に読んだ。
ビジネス書、実用書のような「すぐに役に立つ」本ばっかり読んでたら駄目だなと思った。
図や絵、写真や動画など人に何かを伝える手段は色々あったとしても、その元となるのは人間の思考や想像で、それを構成するのは、基本は言葉。だから読書が重要で、特に文学は作家の生きた時代や価値観、思想が反映されていて、それを読むことで自分の中にインストールし、さらに自分がどう感じたのか、その反応をもとに自分の価値観にも気づく機会となる。
文学の類はもともとあんまり読んでなかったけど、最近はさらに読んでなかったので、本書に出てくるオススメ本はいくつか読んでみようと思う。