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全編、お船殿の視点で描かれていますがやはり!
この作者の近衛龍春さんの書かれた『上杉三郎景虎』に登場する直江兼続が私は大好きで、私の中の直江像の根幹にあるのです。で、今回はその直江兼続を書かれてらっしゃる!ということで早速2009年の元旦に買いました。
多分、大河関連で執筆された小説なのは間違いないので、どんなものだか正直不安だったのですが、お船視点中心で史実的に云々というよりは小説として本当に楽しめました。もちろん直江兼続に関しても変に美化されることなく、あ、褒められてるのは事実ですけどそれでも現実から遊離せずに描かれていたので、なかなかどうして理想の直江でした(笑)
『上杉三郎景虎』もそうですが、この作者さんはお館の乱について本当に詳しくて、この本でも半分以上までお館の乱でした。この一冊の分量ではもったいないので、ぜひ直江中心の作品を長編で書いて欲しいと思っています。
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2009年大河ドラマ・天地人の主人公直江兼続についてその妻・お船の立場から書いた本
…というと語弊がある。
それはほぼ完全にお船の立場でしか書かれていない点にある。
また、歴史好き以外にとっては少し読みにくいのではないかと思う。
まるで歴史書を読んでるかのような感覚に陥ることがたまにある。
ただ、妻に主眼を置いて書こうとした点で直江兼続ブームにとって斬新であったと思う。
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上杉家の重臣・直江家には一粒種の娘“お船”がいた。のちに北条政子にも比肩される器量をもった聡明な女性である。謙信亡き後の跡目争い「御館の乱」で愛する夫が暗殺され、再婚相手に三歳年下で幼馴染みの“兼続”が選ばれたことから、二人の運命は大きく動き始めるーー。天下人の秀吉・家康に対抗し、内紛で弱体化した上杉家の危機を救った男と女の物語を描いた力作小説!
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謙信の死後は全然知らなかったので女性目線なので分かりやすく、しかもフリガナ、そしてどこに城があるのかも丁寧に書かれてあるので初心者には有り難い一冊。
お船の苦悩や嫉妬もブレる事ないのは生きていた人だからなのかな?
時代小説は簡単で分かりやすい本から読み始めると次の時代小説を読むとき想像しやすいのだなぁとこの本を読んで感じた。