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台湾の歩んできた歴史を少し知った。
植民地して占領されていたのに「台湾と日本は、50年の間だけ一つの親戚、家族だった」と表現されることに、痛みを感じる。
日本が台湾を捨てたその後、蒋介石率いる国民党がやって来て、日本の植民地だった50年は無きものとなった。その頃、教育を受けた人には空白だという。
日本でも、台湾が日本の植民地だったと教えていなかった。(今はどうなのかな?)
日本に対する台湾の人々の感情は、どの時代を生き、どのような教育を受けたかで違う。日本も同じか。
台湾と日本を家族だったと捉え、これは家族の物語でもあるのだろうか。
劉さん母娘の長い長い話。
お婆ちゃんと娘の関係は改善されないままなのだろうか?
問題が盛りだくさんで追いつかない。
連載小説は連載されていた期間をかけて読む方がしっくりくるのだろうか。
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久しぶりの乃南アサ
両親と離れ東京で祖母と暮らす未来、祖母の入院をきっかけに祖母の故郷が台湾の台南であることを知った未来は故郷を懐かしむ祖母のために台南に赴く。
全体的にずっと底流を流れるように物語はすすむ、一時期よく読んだ乃南アサの小説はこんな感じだったなあと思い出しながら読む。
1週間の旅で未来はまったく知らなかった台湾の歴史を知り今まで触れたことのない人生を歩む人と関わることで様々な思いを持つことになる。
台湾の空気、温度、湿度を感じることができる物語、台湾行きたいな。
それにしてもラストはそうしないといけなかったのか?という出来事で終わる、今の一瞬は次の瞬間には過去になる、過ぎてしまった過去には戻れない…モヤっとした終わり方でした。
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台南は行ってみたい地域のひとつだけど、台湾についても日本との関係についても、自分は何にも知らなかった。
劉慧雯の話は壮絶で、あまりにも悲惨で読むのが苦しかった。
未來が新しい目標を見つけて前に進んでいくという結末かと思ったら、衝撃的な出来事が。
なぜ?
あれは必要だったのかなー。
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台南の食べ物や風景を想像しながら読みました。
台湾の歴史をもっと知りたいと思うきっかけになりました。
肝心のストーリーは、うーん、、、
主人公がちょっとしたことですぐイラッとするので、あんまり感情移入できませんでした。
主人公の心情を表すのに、突然取ってつけたような文学的な表現が出てきて、この情緒のなさそうな主人公がこんな言葉で考えるか?とか不自然に思えたり……。
キャラがいまいちつかめなかったです。
メインのストーリーも、台湾の歴史というよりはある台湾人の人生(と、それにまつわる人の人生)という感じなので、それぞれの人生が重なり合う部分が面白いとは思いつつも、ちょっと物足りなかった感じです。
ラストは、台湾での出来事を過去のことと印象づけるためにわざわざ作った感じがして、もうちょっと他の終わり方はなかったのかな〜と思っちゃいました。
台湾は大好きですが台北しか行ったことがないので、台南に行ってみたいなー!
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初めて、台湾の歴史の一角を知りました。
テレサ・テンの故郷であり、
石田ゆり子さんが学生の頃を過ごしたという、
何となくの雰囲気しか知らない。
戦前、50年間ほど日本の植民地だったこと。
その後は中国国民党による37年にわたる蹂躙や惨殺。
こんなにも大変な思いをしてきた地域だったのかと驚きました。
非常に近い存在だし、色々お世話にもなっている台湾を、
もう少し知るべきなんじゃないかとも思いました。
それにしても、最後の展開は予想外でした。
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祖母と劉さんが重なるのかな?でも何故この展開?と思った。未來ちゃんの自分探しの旅なのか。リイカさんにイライラしすぎじゃない?未來ちゃんのいいところがよくわからなかった。色々すねてるのかな?そしてかすみちゃんが死ぬ意味がわからない。リイカさんじゃなくて??本の詳細文の所ミンチって?
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台湾の近代史と日本との繋がりを、主人公を通して見つめられる一冊だと思って読み始めました。
台湾の美味しいものと街並みを案内するような前半。行く予定のない観光ガイドを眺めるように何とか読み進め、その後台湾の混乱期を生きてきた人の話になるのかと思ったら、読むのも辛い「地獄」の家庭に生きた個人の語りが続き・・・。
所々に台湾の複雑な歴史が散りばめられていで考えさせられる部分もあります。
でも期待した内容に一番近かったのは、最後の解説だったかも。
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八田與一関係の書籍を読んでいたので台湾と日本の関係は、ある程度、知識を持って読み進めるも、ストーリーには、殆ど興味が湧きませんでした。特に祖母が住んでいたかも知れないと思われる台湾の日本時代の社宅に今住んでいる家族の暗い話しをこれでもかと書き連ねる箇所は、苦痛を持って読み進めました。主人公未來が台湾で出会った人達の交流の中から、これからの進路に踏み出す決意を固める最終章まで、祖母の曾祖母に対する思い、出会った台湾人の家族に対する思い、祖母と叔母の関係、未來の家族に対する思いをオーバーラップさせる筋書きですが、読後感は、楽しくありませんでした。
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台湾には、まだ一度も行ったことがないけれど、旅したくなった。
歴史的にも日本とは深い関わりがある土地に、純粋に興味が湧いた。
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台湾は台北ではなく台南の物語。
主人公の未来はおばあちゃんが戦前に住んでいた台南に、おばあちゃんの思い出を掘り出しに台南に。そこで出会った人々の物語。正直ここまでか、とため息をつきたくなるほど悲惨な経験をした人たちの話を引き出していく。読んでいて辛くなるほど。一方で台南を美しく描いている。自分も知らなかったが台南には日本人が住んでいた「日本時代」の名残りがあちこちにあり、日本家屋も残っているらしい。そして日本語を話す老人たち。
帰国後、未来は自分の未来に希望を持って台湾へに留学を決意するが、そこでまた事件が。最後はやめてくれ、と思うほどまた辛い話が出てくる。正直びっくりしてしまい、読後感はスッキリとは言えない。でも台南に間違いなく行きたくなる小説でした。
乃南アサの警察小説に親しんでいた自分は、何度も著者の名前を確認したほど小説のスタイルが違っています。いい意味で。
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台湾が50年日本の植民地だったなんて知らなかった その後自由がなく 大勢の人が殺されたこと 戒厳令 政府に反対する人ら噂 不満持ってる人への拷問 38年続いたこと
その時代を知ってる人 本当の心言えない 染み付いてる 恐怖のあまり表情さえ失ってる
日本時代のことも 学校で教育しない 50年空白 そして半日教育
80才近い人よりお年寄りは日本時代の教育受けてるから大体日本好き
暑い 感情の表現は少し下手でも熱しやすくて冷めやすい 日本の地震の時 いっぱい寄付してくれた
サトウキビ畑があって 砂糖いっぱいあるから 料理が甘い
台湾の人 お金稼ぐ為に 往復したりしてる
すべて過去にはなりますが それが心に生きてある間は 出来事も人も死にません 忘れなければ心の中で生き続ける
そして必ず この先の未来につながることが出てくると思う
袖すり合うもたしょうの縁 知らない人と偶然に袖が触れ合うようなちょっとした出会いも、前世からの因縁によって起きることかもしれない… 大切にしたいですね
台湾に行きたくなりました
知らないより知ってた方がいい 読んで良かったです
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長かった
ようやく読み終えた
良かったことは、台湾のことをわかったことかな
蒋介石の時代、そうだったんだ
ただ、ここまで酷い兄弟、子供がいるのか
まあ、いるかも
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東日本大震災が起きた時、台湾全土から送られた義援金の総額は250億円にものぼると言うニュースを知り、何故そこまで良くしてくれるのかと疑問に思いつつそのままになっていました。
本作は入院した祖母を元気づけるため、祖母の生地である台湾の古都、台南を訪れた杉山未來が主人公。
7日間、未來が祖母の人生を辿りながら台南で過ごす中、戦前の日本人の涙と無念、台湾人を襲った悲劇などを知る事になります。
フィクションでありながら実際にあった事実が盛り込まれているので、ノンフィクションの様に錯覚しながら読み進める事になりました。
アーケードの様になっている亭仔脚(ていしきゃく)や所狭しと走り回るバイク、ごちゃついた街の様子などが脳内映像に絶えず浮かんで来ます。
未來の7日間をサポートする覚束ない日本語を話す人達。
早口で話し、意思疎通が難しい中にも思い遣りと温かさを感じます。
未來の立場で読み進めて行くうちに、今まで全く知らなかった台湾の事を少しですが知れて、家族の在り方、国同士の在り方、死生観など様々な事に思いが巡りました。
そして涙が溢れて来るエピローグ
丁寧に描かれた重厚感ある作品です。
読後、欖李花(ランリーファ)を検索したのは言うまでもありません。
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台湾 近くて遠い国。
似てるようで全く違う国。
日本人として 知らなければいけないこと。
本当を知らなかったことを 今知ったきがする。
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今、個人的に台湾の気分。行く予定はまだないけど、なんだか台湾が気になる。台湾舞台のお話が読みたくなる。
本書を読んで、日本と台湾の歴史をちゃんと知りたいと思った。そして台南いいなと思った。古い建物が残る風景が魅力的。甘い醤油が好きなお口なので台南料理はきっと合うはず。未來さんにはもっと美味しく料理を食べて欲しかった。マンゴーの美味しさを味わえたのは救いだったかな。
それにしても未來さんはなんでそこまでリイカさんに苛つくかなぁ。まあ、感じ方は人それぞれだからそういう人もいるかもしれないけど。私はリイカさんの態度は気にならない。むしろキレてる未來さんがちょっと怖かった。