紙の本
明快な説明に納得。
2018/08/25 23:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Herbie - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代日本における財政、年金問題。安全保障問題。そして先送りせざるを得ない政治の構造。戦前の日本史にも触れ、現代の問題を分析しています。最後に今後の対案までシンプルかつ明るく述べています。
学者ではなく、実務家の立場から考察をしているからでしょうか、非常にわかりやすく、切れ味鋭く、組み立てられた論考と思います。
81年生まれですか?息子の世代です、もう年寄りは出る幕じゃない感を新たにしました。後世おそるべし、です。
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元官僚の目から見た日本の先送りシステムについてはとても分かりやすく書かれている。限界がいつ頃くるかが具体的に書かれている点は貴重ですね。
安全保障の部分は少しかったるい。
最後に「我々世代がどう生きるべきか」ということだが、まあ色々な本に書かれている通り、今のシステムの延長上の生き方をしていたらドツボにハマることは目に見えていますね。自分の頭で考え、変化に対応していくことが必要ですね。
この本の結論としては、今のシステムの限界はどこかで来るけど、そんなに悲観的になる必要はないですよ、ということかな。
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日本の歴史や社会事象を表面的にしか捉えてなかったなぁと痛感。
宇佐美典也氏のこの本は「学び」の連続だった。
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優秀な官僚たちはあえて先送りという戦術を取っている。
アメリカが強制した憲法によって、戦争をしないですんでいる。
目から鱗の連続。同世代の著者による日本の未来とは。
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流石の官僚出身で今後の日本社会の問題を端的にまとめてくれている。ところどころ元官僚としての自意識が出ている点が好き嫌いありそう。ロスジェネ必読。欲を言えばもう少し個人のキャリア形成について提言が欲しかった。
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先送りの構造で財政は破綻して安全保障も危うい。
そんな悲観的な話は数多の書籍で紹介されているが、これほど明確で解りやすい記述はなかなか無い。
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00619「逃げられない世代」宇佐美典也
「2」問題提起はありきたり 解決策は皆無
経産キャリア崩れ
日本の課題「短期志向」政治も官僚も
→長期視点の欠落、先送り体質
財務省 今年度の繰り回し=国債利払いの極小化
低金利が最大ミッション 財政再建ではない
社会保障の自然増加
2025年日本の転換点と誰もが言う
団塊の世代が後期高齢者になるから
しかし長期的な抜本策は日本は苦手
官僚は2 -3年で実現できる対症療法しかできない
短期志向の政治とセットで先送りの構造
堺屋太一さんと同じ論
人口減少超高齢化の転換点で先送りを続けると国家は破滅する
財務省も国債の残高よりも単年度の予算が関心事原料を抑えられれば目の前は回っていく
財政社会保障原発過疎あらゆる大きな社会問題が先送りされている
わが国は氷山が目の前のタイタニック号だ
それでも東京オリンピックと言うダンスに酔いしれる方を選んでしまうのが国民性
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「報道特注」で宇佐美典也を知った。1981年生まれの元経産省官僚。オタクっぽい語り口が面白かった。経産省時代の大先輩である足立康史にペコペコする姿勢も微笑ましかった。一読して驚いた。やはり東大卒は侮れない。確固たる視点が誰も指摘をしてこなかった問題点を浮かび上がらせる。
https://sessendo.blogspot.com/2019/03/blog-post_6.html
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議員も官僚も長期的展望は持てない仕組みのため、政府は先送りを繰り返してきたが、先送りが奏功した時期は過ぎた。人口構造による社会保障費、アメリカが安全を保障してくれた時代の終わり。市井の人々の知恵や活力を知ることで、国も何とかなるのではないかと楽観している。
逃げられない暗い未来。何とかなるという確信。知りたいのはその間なんだけど、自分で考えなさいってことよね。当たり前だけど。
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日本では多くの課題が先送りされていることを指摘して、"個人として責任感のある政治家や官僚が、政府の組織としての無責任を助長(p41)"していると看破している.きちんとしたデータを基にした論考は信頼できるものと感じた.安全保障の問題で中国の動きを的確に捉えて、アメリカとの関係を今後どうするかを真剣に考える時期だとの指摘も納得できるものだ.日本のこれまでのあり方は、"自由貿易体制下で資源を輸入して、フルセット型の産業構造で国内の需要を賄いうる経済体制を整備し、余剰を輸出して貿易黒字を維持する(p232)"という経済安全保障のモデルであったが、これをどのように変えていくかが今後の重要な課題となるだろう.地に着いた論考だった.
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2019.6.26
健康とスキル、そして資産運用をする術を持つ
愛や友情も資産になるのね
世間のこと何にも分からなかったけど、すこしだけ政治や経済に興味が持てた
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とにかく、読みやすいです!
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特に、これからの社会を担う20,30代の人に、読むことをお勧めします。
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これからの日本を左右する、社会保障と安全保障の観点において、日本がおかれている状況を理解することができました。
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この本を読むことで、短期的ではなく長期的な視点で日本の政治を考えることができ、また、倫理的・哲学的観点ではなく現実的に今後の戦略を考えることができました。
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総合的な観点から、年金などの社会保障から、安全保障、エネルギー政策などをまとめれる意見です。
内容的に右左公平な感じですし、本来のリベラルの報道ってこうあるべきじゃないの?という内容でしたので好感を持ちました。
4章にぶっちゃけわれわれの世代はどれくらいの年金がもらえると想定されるのか?という点は非常に理論的に算出されていて、老後資金が気になる人は参考にした方がいいと思います。
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通産省のいわゆる「キャリア」から独立した筆者が、日本の政治が問題先送りをしてしまう構造上の問題と、歴史・社会情勢から今後の世の中を生きる日本人がすべきことを論じている。
一生懸命やっているはずの優秀な官僚や政治家達が「何も決められない」と国民から叩かれ、野党も反対するのみで短期的な視野しかもてない。その背景を当事者だった筆者が分かりやすく解説している。結局は戦後の成長モデルとなった前提が時を経て崩れてしまったのに、仕組みを変えきれていないところに原因があるようだ。
今後の日本及び日本人が行くべき道を説いている。個人レベルで言えば、「人生100年時代、現役時代から努力してセカンドキャリアの道筋をつけておくべき」と、当たり前と言えば当たり前の提言しかないのは少し肩透かしを食った。しかし資源小国の日本における安全保障政策」と立ち位置の確保の提言は、現実を考慮すると非常に説得力がある。
国だけでなく、個人レベルでも、短期的な視野だけでなく長い目でみる努力が必要、というのが本書の結論だった。
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covid禍以前の2018年刊行だが、元経産省の官僚だった著者の政官界の状況に対する分析は今も全く違和感がない。
我が国の財政状況や安全保障についての状況分析も的を射た中庸不偏なもので、わかりやすいし、納得感がある。
今後について書かれた3章は著者の性格なのか、読者へのサービスなのか、やや楽観的に思えるが、将来は未確定だし、「先送り」が奏効することもあるという著者の指摘も踏まえれば、本書の締めくくりとしては妥当と思える。
これからの社会に生きる人は所属する組織から適切な距離をおき、自己の市場価値を高めなければいけないという著者の指摘は全くその通りだと思う。