電子書籍
人生と仕事に迷う時期はある
2022/03/06 02:05
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投稿者:beni - この投稿者のレビュー一覧を見る
29歳とは通り過ぎてから振り返ると充分に若い年齢なのだが
当時は意味もなく焦る、ちょっと微笑ましい年齢。
仕事に真面目に向かい合おうとしているなかで起きるミステリー。
いつの間にか恋人も出来ていたりして同年代は楽しく読めると思う。
紙の本
心温まるミステリー
2005/05/08 03:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真琴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始め5ページほどはタイトルの通り「ランチタイム・ブルー」・・・ブルーな気分になり読まなければよかったと思ったが、最後は微笑みながら読み終えた。他の作品も読んでみたい。
29歳独身彼氏なしOL千鶴が、先の見えない不安から転職し、インテリアコーディネーターを志す。
憧れの上司広瀬の元で仕事を始め、徐々に仕事も任されるようになる。同じ会社の森君と恋もし、仕事や生活の中で出会ってしまう事件(殺人事件から下着泥棒まで)を、すったもんだと解決していく短編小説。
読みたくないほどブルーな状態から始まり、その後は仕事も順調、恋も順調、事件も解決・・・と判りやすい内容が単純に気持ちが良い。
日常の生活であれば、仕事のトラブル、上司とのゴタゴタ、恋の辛さ、事件はうやむや(関わることすら少ないだろうが)というのが現実だが、そこは小説。そんなに上手くいくかぁ?とは思いつつ、順調順調ハッピーエンド♪というのは、やはり気持ちが良いのだ。
読後、切なく溜息の出るような小説もいいが、現実逃避気味の爽快感もまたいい。「何か本気で頑張っていれば、いつか必ずいいことがある。」そう思わせる作品だ。特に女性にお薦めです。
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かなり好きな本。
29歳インテリアコーディネーターの女性をとりまく事件の数々。一風変わったミステリー。
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30歳を目前に、このままでいいのかと不安になった主人公は、インテリアコーディネーターへ転職することに・・・。
しかし、主人公を待っていたのは新人ゆえの雑用ばかり、しかもお昼に出した弁当を食べた上司が急に体調不良になり、救急車で病院へ!?
主人公のせいなのか、はたまた別の犯人の仕業なのか?
日常のちょっとした謎を含む短編集
同世代の働く女性として、同じような悩み・仕事での挫折や成長が、重くならず軽やかに書かれているので、とても読みやすいと思います。
仕事のことで気分が落ち込んでいる方など、ちょっと手にとって読んでみてほしい作品です。
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家の中に機能やテイストをコーディネートはできるけど、そこにはもっと住む人が創り上げる奥行きのあるなじみがあって、他人の家のにおいもそこから発生している気がします。事件がおこってそんな背景がくるりくるりとめくられて、どきどきわくわくする本でした。
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『ランチタイムブルー』
『カラフル』
『ハーネス』
『フィトンチッド』
『ビルト・イン』
『ムービング』
『ウィークエンド・ハウス』
『ビスケット』
2009年10月6日読了
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永井するみさんは初めて読みました。帯に新感覚のミステリーってかいてあったけど、ミステリーのジャンルじゃないような気がしました。全体を通してすごく軽妙なタッチという印象です。29歳の女性が主人公ですが、そのOLにありがちな日常と非日常な出来事(殺人の話もでてくる)がうまくミックスされています。主人公はもちろん、登場人物それぞれの心情のうごき、1章1章のオチ、いずれも意外性は大きくはないけど「ほほうっ」て感じで基本ハッピーエンドだし、男性の私が読んでも心地よく、おもしろく、気持ちよかったです。
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【あらすじ】
29歳。独り暮らし。恋も仕事も行き先不明!?駆け出しのインテリア・コーディネーター知鶴の日常はささやかな事件と隣り合わせ。“オフィス内外”ミステリー。
【感想】
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読みやすい。
日常の小さな謎と恋愛と。
ちょっと淡々と進むから、感情移入しにくい部分もあったけど、全体的には面白かった。
ランチタイム・ブルー
カラフル
ハーネス
フィトンチッド
ビルト・イン
ムービング
ウィークエンド・ハウス
ビスケット
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【本の内容】
29歳。
恋も仕事も行き先不明!?
新感覚ミステリー。
転職したてのインテリア・コーディネーター知鶴。
殺人、下着ドロボウ、毒物混入のお弁当…彼女の日常は、なぜか事件と隣り合わせ!?
注目作家の〈オフィス内外〉ミステリー。
[ 目次 ]
[ POP ]
個人的にずっと気になっていて読んでみたかった作家です。
ランチタイムブルーは、30歳を目前にして、転職してインテリア・コーディネーターを目指す庄野知鶴が主人公。
8作の連作からなる本作のジャンルは、色んな面白さが詰まった宝箱みたいで、一言では表せない。働く女のワーキングストーリー、恋愛、ミステリー、ドラマあり。
一作だけ殺人事件が起こるが、他は大きな事件や強烈なキャラクターが題材になるわけではない。
インテリア・コーディネーターという職業柄、本来入れない他人の家というものにかかわっていく知鶴。
隣の芝生は青く見える、と言うように他人の家というものこそ、身近にあって最大の謎だということに着眼した、永井するみの鋭さとセンスの良さはさすがだと思う。
仕事にも恋にもよろよろしていた知鶴が序々にたくましくなる過程がいい。
1ページごとを大事にめくりたくなる本だ。
私はこんな小説に出会いたくて日々本を読んでいるのだ。
非常に幸せです。
断言します、永井するみは凄くいいぞ!
早速、他の作品も読まなければ。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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どのお話もあっさりと結末を迎えるので読みやすかったです。ストーカーの話は主人公の恐怖がこちらにも伝わってきて鳥肌が立ちました。この本は推理しながら読むのではなくて、主人公に感情移入しながら読むのが正解なのかなぁと思いました。
この作品を読んだ頃の私は「ミステリ=読者も推理しながら読む」という先入観を持っていたので、変な読み方になってしまったのだと思います。
全8編の中では「ハーネス」が一番好きです。